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男子の話題をもう1つ。3月にUAE移籍が報じられた66kg級のダヴァドルジ・ツムルフレグ、81kg級のニャムスレン・ダグワスレン、100kg超級のバトトルガ・テムーレンの3人は今大会がお披露目になるかと思いきや、1次エントリーでは変わらずモンゴル所属。心変わりか、それとも何か事情があるのか。ドロー後の情報を待ちたいところ。
女子の注目選手はオトーヌ・パヴィア(フランス)とマイリンダ・ケルメンディ(コソボ)。
パヴィアはリオデジャネイロ五輪後結婚と出産のため長期休養を宣言、長らく畳から離れていたが、 今大会で2年2ヶ月ぶりとなるワールドツアー復帰。あの遠間からの足技とパワーあふれる腰技は健在か、まずは現時点での力をしっかり見極めたい。57kg級はこれでパヴィアと松本薫が復帰、テルマ・モンテイロ(ポルトガル)ら北京-ロンドン期の主役を張った強者たちもいまだことごとく健在で、退くもののないまま次々強者が溜まり続ける状況。ケルメンディはリオデジャネイロ五輪でも金メダルを獲得した52kg級の絶対王者。首の負傷との情報で2017年ブダペスト世界選手権以来試合に姿を現していなかったが、このアブダビからいよいよ復帰の模様。あの豪快な腰技が再びみられるかどうか、注目したい。
注目階級は48kg級。彗星のごとく現れた新人ダリア・ビロディドの独り勝ちを許しつつある状況だが、今大会にはリオ五輪金メダリストのパウラ・パレト(アルゼンチン)にもと世界王者ムンフバット・ウランツェツェグ(モンゴル)、五輪から3年連続で世界銅メダル獲得中のガルバドラフ・オトゴンツェツェグ(カザフスタン)の強者3人が顔を揃えた。対ビロディドの一番手は誰か、久々勢力図大きく塗り替わった「2018年世界選手権以後」の48kg級世界が、いよいよこの大会から動き始める。
※10月22日時点でのエントリー情報に基づいて作成しています
古田 英毅
「eJudo」編集長。国内の主要大会はほぼ全てを直接取材、レポートを執筆する。自身も柔道六段でインターハイ出場歴あり。2019年東京世界選手権から、全日本柔道連盟の場内解説者も務める。J SPORTSワールドツアー中継ではデータマンを担当。
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