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モーター スポーツ コラム 2023年10月13日

「苦しい時こそ、腐らずに前を向く」

モータースポーツコラム by 吉田 知弘
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改めて、山本尚貴というドライバーが多くのファンから愛されてきたということを再確認した瞬間だった。

これまで、レース前の体調管理やトレーニングには人一倍熱心に取り組み、レースで勝利を飾るためにチームとのミーティングに時間を注ぎ込む姿を、シーズン中に何度も見かけてきた。結果を残せば、満面の笑みで喜び、その逆であれば心の底から悔しがる。その喜怒哀楽の姿は、取材中にも垣間見えることは少なくない。特に近年はホンダ陣営を代表するドライバーとして、コメントひとつを取っても、慎重に言葉を選び、責任を持って発信することを重視しているようで、筆者も彼を10年以上取材しているが、今でも話を聞く時は“プロとして取材をする“ことを心がけ、緊張感を持って臨んでいる。

山本尚貴

そんなことを振り返りながらSNSで彼を応援する数多くの投稿を見ていた時、ある言葉を思い出した。

「苦しい時こそ、腐らずに前を向いて頑張る」

これまで山本に幾度となく取材してきたなかで、彼が逆境に立たされた時に必ずと言っていいほどコメントしていた一文だ。

なかでも印象に残っているのは、2014年のスーパーフォーミュラ。前年に初めてシリーズチャンピオンに輝き、周囲からの注目度も一気に上がったのだが、この年は苦戦を強いられてしまう。

現在のスーパーフォーミュラやSUPER GTのGT500では定番となっている2リッター直列4気筒ターボエンジンの導入が始まったのが、この2014年だった。しかし、スーパーフォーミュラでは開幕前の公式テストでライバルのトヨタ陣営にラップタイムで2秒の差をつけられたほか、シーズン序盤はトラブルも多発し満足に走れない状態もあった。

カーナンバー1をつけて、ホンダ勢を引っ張る立場でもあった山本。なかなか上位に食い込めず、険しい表情ばかり見せていた。それでも…当時の取材で彼が、このことを口にしていたのだ。

人間誰しも、苦しいことや嫌なことがあると逃げ出したくなるものである。でも、それをしてしまうと次にはつながらない。ここで歯を喰いしばって踏ん張るからこそ、自身の成長につながる。

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