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「もてぎが一番苦手なコースで、昨年も苦しいレースになりました。もてぎはしっかりとベストを尽くすだけなのかなと思っています。鈴鹿は第3戦で優勝しているサーキットではありますけど、2戦(土日ダブルヘッダー)あるので、土曜日が良くても日曜日も良いとは限らないのが2レース制の醍醐味です。本当に1戦1戦ベストを尽くしていきたいなと思います」(宮田)
両者とも最終決戦の舞台は鈴鹿になることを見据え、今回のもてぎをどう凌ぎ切るかにフォーカスを当てている様子。最終大会が2レース制とはいえ、ここでポイントを取りこぼすとチャンピオン争いでは致命傷となる。チームと共にどのようなパフォーマンスをみせるのかに注目だ。
一方、2年連続チャンピオンの野尻智紀(TEAM MUGEM)は前回の富士で8位に終わったことが響き、ドラバーズポイントでは首位の宮田から25ポイント差となっている。数字上では十分に逆転可能な範囲内と言えるのだが、宮田とローソンが毎回安定して上位入賞を記録していることを踏まえると、今回は優勝してポイント差を少しでも縮めたいところ。前回の富士大会後も、かなり危機感を感じていた様子の野尻が印象的だった。
野尻智紀(TEAM MUGEM)
ただ、打開策がないわけではない。ここ数年、野尻とTEAM MUGENは以前から苦手としていたもてぎを攻略するために、徹底的にマシンセッティングの見直し等を行ってきた。それが功を奏し2021シーズンのチャンピオン獲得に大きく近づく戦いぶりを終盤戦のもてぎで披露していたほか、昨年も堅実な走りで第7戦を3位、第8戦を4位で終えていた。
前述でも触れた通りモビリティリゾートもてぎは、他のサーキットと比べても中高速コーナーが少ない。見方を変えれば、今年の1号車が苦戦しているセクションが少ないとも言える。それらを加味すれば、優勝のチャンスも見えてくるのかもしれない。3連覇を目指す現王者の底力が試される1戦となりそうだ。
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