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そのミシュランに対抗して、ブリヂストンをはじめ他のタイヤメーカーも、新しいウェットタイヤを開発し、雨模様となった3月下旬の富士公式テストでは、各社が精力的にテストを行なっていたが、それでもミシュランタイヤ勢が一歩リードしている印象だった。そうなれば、今年もどこかのレースがウェットコンディションとなれば、ミシュランタイヤを履く2台の日産Zが優勢ということになりそうだ。
シーズンオフでは、ホンダ、日産の両メーカーに先行される感じがあったトヨタ陣営だが、決してライバルより劣っているということはなさそう。特に今年新しくコンビを組む坪井翔/宮田莉朋のNo.36 au TOM’S GR Supraだ。岡山・富士の両テストとも、トップタイムとはいかないにしても、上位に食い込む安定した走りをみせていた。トヨタ勢のなかでも、抜群の速さを持つ2人がコンビを組むということで、チャンピオン候補の一角と言っても良いだろう。
新コンビでの期待が高まるNo.36 au TOM’S GR Supra。
また、1月の鈴鹿メーカーテストで大クラッシュを喫し、負傷していた山下健太(No.14 ENEOS X PRIME GR Supra)も、開幕までに療養が終わり、開幕戦から問題なく参戦できる。開幕戦は、相方の大嶋和也とともに2年連続で制している。間違いなく、今年も手強い存在となるだろう。
何より、SUPER GTでは、サクセスウェイトの制度があるため、開幕戦で結果を残せなかったとしても、軽いウェイトを活かして、第2戦以降でチャンスが巡ってくることもある。
そう考えると、今年も最終戦まで手に汗握るチャンピオン争いが展開されそうだ。
カーボンニュートラル燃料を使いこなせるか
今シーズンは、車両面で変更点はないのだが、新しくカーボンニュートラル燃料が導入されることとなる。GT300クラスはエンジンの適合で苦戦している模様で、Round3鈴鹿から導入となったが、GT500クラスに関しては3月の公式テストから全車導入が義務付けられている。
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