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2023年WRC第2戦ラリー・スウェーデン 雪上の華麗な舞 ~ラリー・スウェーデン プレビュー~
Mr.フクイのものしり長者 de WRC ! by 福井 敏雄シーズン唯一のフルスノーラリーとなるラリー・スウェーデン。
緒戦のモンテカルロは、ほんの一部を除きロードサイドに雪の影もなく走行風景はまるでツール・ド・コルスと見紛うばかりのドライターマックでした。雪と氷とドライターマックの組合せを期待していたファンには一寸がっかりでした。地元のS.オジェが僅少差を守りきって優勝。S.ローブと分け合っていたモンテカルロ通算8勝から一歩抜き出ました。2位は昨年のチャンピオンのK.ロバンペラですが、彼はパワーステージを制したため獲得ポイントは優勝の僅か1ポイント差でした。トヨタはワンツーフィニシュで上々のシーズンスタートです。ヒョンデはT.ヌーヴィルが堅調なものの2台目のレベルアップが必要です。
さて、ラリー・スウェーデンはWRC常連ラリーの中でも開催回数が多い大会です。第1回は1950年のミッドナイト・サン(白夜)ラリーが始まりですが、1965年にはウインターラリーに変わりました。南西部のカールスタットをベースにしていましたが、近年暖冬の影響を受けコース設計に苦慮していました。昨年より主戦場をストックホルムから約500km北のウメオに移し、今年もここをベースに開催されます。圧雪とスノーウォールのコースを高速走行するイメージ通りの戦いが予想されます。タイアは幅狭(サイクルタイアのあだ名)にフルスタッドです。ちなみに過去のSS平均速度は110キロに近く、これはラリーフィンランドに次いで2番目の高速です。SS走行時の最高速は200キロ近くになります。
非常に特殊なラリーなのでフィンランド同様に地元北欧ドライバーが優位とされています。
北欧人以外の優勝者は70年間にS.ローブ、S.オジェ、T.ヌーヴィル、O.タナクそれにE.エヴァンスの5名のみです。
今回のR1グループの出場はトヨタ3台(K.ロバンペラ、E.エヴァンス、勝田貴元)、ヒョンデが3台(T.ヌーヴィル、E.ラッピと今季初出場のC.ブリーン)、フォードはO.タナクとP.ルベーの2台体制です。ラリー概要は下記のとおりです。
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