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【FIM スーパーバイク世界選手権2022 第7戦 マニクール:プレビュー】後半戦折り返し、ヤマハの巻き返しに期待
モータースポーツコラム by 辻野 ヒロシランキング2位はチャンピオン奪還を狙うジョナサン・レイ(カワサキ)。前半戦3戦は各ラウンドで勝利したものの、決勝レースペースが厳しい状態が続いています。接戦の中でトプラク・ラズガットリオグル(ヤマハ)との接触、リタイアがもったいなかったですが、それ以外は苦しみながらも着実にポイントを重ねています。ただ、アルバロ・バウティスタ(ドゥカティ)とのポイント差は31点とジワジワ開いて行っています。
ジョナサン・レイ(カワサキ)はサマーブレイクの間に「Kawasaki Racing Team」のチームクルーと共に「鈴鹿8耐」に出場。決勝レースではまさかの転倒もあり、ホンダワークスの速さに無理をせざるを得ない状況でした。それでも2位表彰台を獲得したレイ、アレックス・ロウズ(カワサキ)、そしてレオン・ハスラムのトリオ。ぜひ来年もまた出場して欲しいものです。
一方、鈴鹿8耐には出場しなかったトプラク・ラズガットリオグル(ヤマハ)はカワサキ勢が8耐に気を取られている間にドニントンパーク(イギリス)で3連勝、さらにモスト(チェコ)でも2勝を飾り、完全に復調の波に乗っています。チャンピオンを獲得した昨年もそうだったのですが、彼はシーズン中盤から終盤に向けて強さを見せるライダーであり、一度連勝するとその勢いに乗っていく傾向があります。
シーズン開幕当初はドゥカティ、カワサキに対して劣勢と見られていたヤマハYZF−R1ですが、チームメイトのアンドレア・ロカテリ(ヤマハ)が3強につぐランキング4位に付けていることからも分かる通り、ヤマハは決してポテンシャルが劣っている訳ではないと考えられます。2回リタイアがありながら、トップから38点差のランキング3位につけるトプラク・ラズガットリオグル(ヤマハ)は後半戦の台風の目になりそうです。昨年のマニクールでも2勝をマークしているので、彼は気持ちよくレースウィークに挑めるでしょう。
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