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モーター スポーツ コラム 2022年9月7日

お互いの意地がぶつかり合った最終ラップ、チームメイト対決を制した関口雄飛の決意

モータースポーツコラム by 吉田 知弘
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関口にとっては2019年以来となる優勝がかかっている。対する平川は逆転チャンピオンのために1ポイントでも多くほしい。2人の勝利に対する想いがぶつかった瞬間だった。

結果、関口がポジションを守りきりトップチェッカー。前述の通り2019年第2戦以来となる優勝を飾った。

「とにかくブレーキングでとことん付き合っていこうと決めていて、ただでトップは渡したくなかった」という関口。レース後は、全てを出し切った様子が印象的だった。

関口雄飛(左)と星野一義監督(右)

以前は何度もトップ争いに絡む活躍を見せていた関口だが、気づけば3シーズンも勝利から遠ざかっていた。前回の第6戦富士でも、トップを快走していながらタイヤが外れるトラブルに見舞われてリタイア。勝てそうで勝てない日々が続いていたが、関口自身の闘志が薄れることは全くなかった。

「どんなに遅くても、その理由が必ず、それが分かっていました。だから、自分自身はずっと自信を持ち続けていて、こうやって時が来たら勝てるとずっと思っていました。だから、3年ぶりの勝利だからとかと言って、感慨深くなることはないです」

序盤のバトルも含め、チームにとっては久しぶりとなるワンツーフィニッシュがかかっている場面においても、バトルを制限することを一切しなかったチームインパル。「チェッカーを受ける瞬間までレースをしているわけだから。2台が仲良く並んでワンツーフィニッシュをしたところで、逆に気持ち悪いだけだ」と、星野一義監督も、この時は2人に自由にバトルをさせたという。

それでも、2台が思う存分勝負をして、2台ともフィニッシュして結果を残すというのが、昨年のチャンピオンチームである“チームインパル”の強さなのだろう。

文:吉田 知弘

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吉田 知弘

吉田 知弘

幼少の頃から父親の影響でF1をはじめ国内外のモータースポーツに興味を持ち始め、その魅力を多くの人に伝えるべく、モータースポーツジャーナリストになることを決断。大学卒業後から執筆活動をスタートし、2011年からレース現場での取材を開始。現在ではスーパーGT、スーパーフォーミュラ、スーパー耐久、全日本F3選手権など国内レースを中心に年間20戦以上を現地取材。webメディアを中心にニュース記事やインタビュー記事、コラム等を掲載している。日本モータースポーツ記者会会員。石川県出身 1984年生まれ

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