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モーター スポーツ コラム 2021年8月27日

2021 SUPER GT第3戦レビュー|真夏の鈴鹿戦で“日産のエースの底力”と“勢力図の変化”

モータースポーツコラム by 吉田 知弘
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「4番手に落ちたとわかったときはすごく悔しい思いをしましたけど、その後の次生選手の走りが素晴らしかった」と、クインタレッリも語っている通り、今回の相方の追い上げは鬼気迫るものがあった。

コース幅が多くGT300車両が絡んでいても追い抜きが難しいと言われている鈴鹿で、次々と前のマシンを攻略し、残り11周でついにトップに浮上。その後も松田はペースを緩めずに走り続け、最終的に11秒ものリードを築いて、今季初のトップチェッカーを受けた。

レース後、マシンを降りるとクインタレッリとともに喜びを爆発させ、パルクフェルメでのインタビューでは一瞬感極まるシーンもあった松田。特に今シーズンはスタートダッシュを目論んでいた序盤戦でアクシデントやトラブルに見舞われリタイアが続いていた。その分、この鈴鹿では松田のみならず、チーム全員の勝利への想いがあった。それを日産のエースは力に変えて、見事結果につなげたのだ。

松田次生はレース後喜びを爆発させた。

「我ながら、今日の自分は“ゾーン”に入っていたように思います。チームのみんなの『勝ちたい』という気持ちが僕の走りにつながったと思うので、本当にみんなに感謝しています。また今回の優勝は僕にとってGT500での通算23勝目になりました。『23勝目を挙げるなら、地元の鈴鹿サーキットで、23号車で……』という希望は持っていたので、それが実現できて嬉しいです」(松田)

さらに日産勢の快進撃は続き、2位にNo.3 CRAFTSPORTS MOTUL GT-R、3位に24号車が入り、同陣営としては7年ぶりとなるGT500表彰台独占を果たした。ここ最近はポジティブな話題が少なかっただけに、日産陣営の関係者、そして応援するファンにとっては、ようやく“待ちわびた吉報”が舞い込んだ週末だった。

日産ファンが7年間待ちに待った表彰台独占。

これで2021年のシーズン前半戦が終了したのだが、特に夏場に入って注目を集めているのが“勢力図の変化”だ。日産勢の復活劇はもちろんのこと、特に注目したいのがタイヤメーカー。これまではブリヂストンタイヤを装着するチームが安定したパフォーマンスを発揮し、上位に名を連ねるという傾向があったが、ここ最近の結果をみると、ヨコハマタイヤを履くNo.19 WedsSport ADVAN GR Supraが第2戦富士でポールポジションを獲得し、第4戦もてぎでも優勝争い加わる走りをみせた。同じくヨコハマタイヤで長年戦う24号車も、タイヤの進化に関しては自信をみせており、「鈴鹿にくれば19号車と同じような走りができる自信はあった」とドライバーたちも語っていた。

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