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土煙を上げての疾走シーンはポルトガル名物。
コロナ問題のため2年連続で大影響を受けたWRCですが何とかピンチヒッターを登用して第4戦までこぎつけました。今回はWRCレギュラー、ポルトガルの登場です。この名門ラリーは1967年以来開催され今年は第53回目の開催です。昔はTAP(ポルトガル航空)のスポンサーとして知られ数々の名勝負を生みました。イベリア半島の最先端の縦に長い部分の北部の都市オポルトを中心にしたイベントですが道路の表面はソフト、一皮剥けば瓦礫が潜んでいる特徴があります。このため選手たちは種々の対応に追われます。現行のスタート順の取り決めはオーストラリア、ポルトガルそれにサルデニアのように極端な有利、不利が発生するラリーで大議論になり結局初日はポイント順、それ以降はそのラリーの前日の成績のリバースオーダーになったわけです。しかしドライバーの技術や車両の性能が拮抗してきた現在、先行スタートするポイントリーダーは極端に不利な状況になります。初日からリバースオーダーにして欲しいとの意見が出るのも頷けます。障害はスタート順だけではありません。今回は久しぶりにSS300キロ超の本格難コースの上初日165キロは中間サービスが設定されていません。タイヤゾーンはあります。悪路の上、中間サービスなしですからラフロードを上手に走る頭脳が必要です。それでもパンクは起るでしょうからこれは運転技術の他に幸運も必要です。
最終日の“ファフェ”のジャンピングポイントはこのラリーの名所です。ここでは2本目がパワーステージとなっています。フィンランドのオウニンポウヤ、モンテのチュリニ峠、アルゼンチンのエル・コンドルなどと共に代表的な見所とされています。
今シーズン3戦を終了した時点でのポイントは、トヨタのオジェが2勝して61pt、ヌーヴィルが3位3回で53pt、エヴァンス3位2回と5位で51pt、タナクは優勝1回と4位1回で40pt、ロヴァンペラは2位と4位が1回ずつで39ptと続いています。まだまだ先は見えません。勝田選手は6位3回の24ptでポイントランキング7位と健闘しています。初めてのフル参戦ですから全てが経験です。
メーカーポイントではトヨタ138pt、ヒュンダイ111pt、フォード42ptで2強の戦いは続きます。
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