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モーター スポーツ コラム 2020年12月28日

2020スーパーフォーミュラ第7戦レビュー|“日本一”の座をかけた激闘

モータースポーツコラム by 吉田 知弘
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最終的に平川のひとつ前である5番手をキープしチェッカーフラッグを受けた山本。スーパーフォーミュラでは3度目の戴冠、そして史上初めて2度目の国内トップカテゴリーでの二冠を成し遂げた。

2年前のスーパーフォーミュラ、SUPER GTでのチャンピオン獲得の際はプレッシャーから解放されて大粒の涙を流した山本。だが、今回はどちらのレースでもパルクフェルメで満面の笑みを見せていたのが印象的だった。

そして、今年もレース後のパルクフェルメでは王座をかけて争って2人が握手し、お互いの健闘を讃えあっていた。

「平川選手の素晴らしいところは、ものすごくフェアに戦ってくれたことです。ストレート上でのウィービングだったり進路の変更だったり、細かいところを言えばきりがないですけど……だけど彼も絶対にタイトルを獲りたいと思っていたからこそのあの動きだったと思いますが、絶対に一車身分を残してフェアに戦ってくれていました」(山本)

「(山本選手とのバトルでは)僕もすごくウィービングしたり幅寄せしたりして、フェアだったかどうかは微妙ですけど……でも最終的には接触せずにバトルできたし、お互いの信頼関係もありましたからね、あのバトルは良かったと思います。今年はタイヤ交換がうまくいかないレースもありましたが、最後はチームのみんなもバシッと決めてくれましたし、持てる力は発揮できたと思います。こうしてライバルがいるから自分たちも頑張って速くなれるので、そういう(競い合える)人たちがいてくれて感謝しています」(平川)

スーパーフォーミュラでも僅差でタイトルを逃した平川。しかし、持てる力は発揮したので悔いはないと語った。

わずか4ヶ月で7戦をこなしていくという超タイトスケジュールで進んだ2020年だったが、こうしてスーパーフォーミュラの歴史に、新たな“名勝負”が刻まれる1戦だった。

文:吉田 知弘

吉田 知弘

吉田 知弘

幼少の頃から父親の影響でF1をはじめ国内外のモータースポーツに興味を持ち始め、その魅力を多くの人に伝えるべく、モータースポーツジャーナリストになることを決断。大学卒業後から執筆活動をスタートし、2011年からレース現場での取材を開始。現在ではスーパーGT、スーパーフォーミュラ、スーパー耐久、全日本F3選手権など国内レースを中心に年間20戦以上を現地取材。webメディアを中心にニュース記事やインタビュー記事、コラム等を掲載している。日本モータースポーツ記者会会員。石川県出身 1984年生まれ

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