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モーター スポーツ コラム 2020年10月23日

スーパーフォーミュラ第3戦レビュー|強い者がSUGOを制する

モータースポーツコラム by 吉田 知弘
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まずは山本に照準を定め、28周目の1コーナーでオーバーテイクを決めると、すぐさま平川の背後につけて、30周目の1コーナーで逆転を果たした。そこからは平川をはじめ後続を全く寄せ付けない走りを披露し、約4秒のリードを築いて今季初優勝を飾った。

レース後半、OTS(オーバーテイクシステム)の使いどころが見事だったキャシディ。

レース後の記者会見で、後半の速さについて質問されると「前半スティントより速く走ることを心がけただけだよ」と笑顔で答えたキャシディ。だが、シリーズ屈指のトップドライバー2人を攻略するということもあり、ここぞとばかりに集中力を高めて、攻め続けたという。

「今週末はタイヤのウォームアップに時間がかかっていたんだけど、なぜか2セット目に履いたタイヤの方が調子良くて、攻めることができたんだ。特にSPコーナーではライバルに近づいて、最終コーナーも背後につけたまま駆け上がっていった。リスクもあったけど、それをやり切ったことが報われて、こういう結果になった。本当に最高に嬉しいし、力強いレースができた」

振り返ってみると、ここSUGOでは“強さ”をみせたドライバーが優勝しているケースが多い。2016年の関口雄飛がセーフティカー導入のタイミングが悪く、ピットストップのタイミングを逸した時も、1周あたり1秒以上のペースで後続を引き離して、差がつきにくいSUGOで、自身のピットストップタイムを稼いでみせた。昨年の山本尚貴もポールポジションから、とにかく逃げを打って勝利につなげるという走りもそうだ。今回のキャシディは4番グリッドから追い上げるレースとなったのだが、過去ふたつと同じように、やはり“強い者がSUGOを制する”ということを、改めて感じさせられる1戦だった。

これで、ポイントランキング2位に浮上したキャシディ。首位の平川とは15ポイントの差があるが、ここから2年連続チャンピオン獲得に向けて、反撃が始まりそうだ。

文:吉田 知弘

吉田 知弘

吉田 知弘

幼少の頃から父親の影響でF1をはじめ国内外のモータースポーツに興味を持ち始め、その魅力を多くの人に伝えるべく、モータースポーツジャーナリストになることを決断。大学卒業後から執筆活動をスタートし、2011年からレース現場での取材を開始。現在ではスーパーGT、スーパーフォーミュラ、スーパー耐久、全日本F3選手権など国内レースを中心に年間20戦以上を現地取材。webメディアを中心にニュース記事やインタビュー記事、コラム等を掲載している。日本モータースポーツ記者会会員。石川県出身 1984年生まれ

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