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今年の鈴鹿8耐はスーパーバイク世界選手権で国内メーカーを代表するライダー達がそれぞれのメーカーのプロモーションにも大きく貢献するパフォーマンスを披露したレースだったと言えます。鈴鹿8耐を前にファンデルマークとロウズは2019年以降もヤマハとの契約が成立。また、レイもカワサキとの契約が延長されましたが、9月の全日本ロードレース選手権のオートポリスで新型のカワサキZX-10RRがお披露目され、デモンストレーションランを担当しました。このニューモデルの登場はレイが契約を延長する大きな要素になったと考えられます。
さて、ヨーロッパよりも日本国内で様々な動きがあった「スーパーバイク世界選手権」ですが、舞台は再びヨーロッパに戻っての終盤戦です。ここまでの流れを振り返ってみましょう。今季はレギュレーションの変更により、様々な性能調整が加えられ、常勝のカワサキにとって苦しいシーズンになるとの予測もありました。確かにヤマハの台頭、序盤戦のドゥカティの躍進などありましたが、第9戦までの18レースで、ジョナサン・レイ(カワサキ)が10勝を飾り、ポイントリーダー(370点)になっています。
ランキング2位はチャズ・デイビス(ドゥカティ)で、獲得ポイントは278点と92点もの差がレイとの間にはついてしまっています。アメリカ・ラグナセカを含むレイの4連勝で両者には大きな差がついてしまいました。約4レース分の差ということで、これだけの差がつくとデイビスの自力での逆転は厳しい状況です。ドゥカティはメランドリが開幕2連勝、デイビスが第3戦アラゴンで優勝したのを最後に、それ以降未勝利が続いています。来季から投入される予定の新型4気筒マシン、ドゥカティ・パニガーレV4の開発に注力か、それともドゥカティ・パニガーレRに華を持たせる大逆転のストーリーが待っているのか、ドゥカティ陣営の動向が注目されます。ちなみに17回チャンピオンを獲得している「スーパーバイク世界選手権」の代名詞的存在のドゥカティは2008年以降すでに10年も王座から遠ざかっています。
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