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このブログについて

J SPORTSのサッカー担当がお送りするブログです。
放送予定やマッチプレビュー、マッチレポートなどをお送りします。

2020年02月29日

Pre-match Words ~ヴァンフォーレ甲府・伊東純也編~(2015年7月10日掲載)

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【Pre-match Words ヴァンフォーレ甲府・伊東純也編】

(2015年7月10日掲載)

Q、プロ1年目ということでキャンプ中やシーズン序盤でプロの厳しさを実感するようなことはありましたか?

A、特別指定というか、大学生の時に1回キャンプも参加して、大学より当たり前ですけどプレッシャーとか速くて、そういう部分に慣れていかないと通用しないんだなと思いました。

Q、逆に「ここはプロでもやれそうだな」と感じたのはどういう部分ですか?

A、前を向いて受けられたり、スペースに抜けたりというのは十分通用すると思うので、そこは自信を持ってやっていきたいと思っています。

Q、鹿島戦(2015年J1 1st-第9節 〇1-0)のJリーグ初ゴールを振り返っていただけますか?

A、確かキーパーが蹴ったボールがゴチャゴチャとなって、アベタクさん(阿部拓馬)に行った瞬間に「タクさんなら出してくれるな」と思って、裏に走ってうまく来て、あとは空いている所に蹴るという感じでした。

Q、少し裏に抜けてからGKとの1対1に時間があって、シュートコースもいくつかありましたが、一番良い選択でしたね。

A、あそこでうまく逆が空いていると思って、ボールは浮いていたんですけど、抑えて打てば入るかなと思って。そんな感じでした。

Q、入った瞬間はどうでした?

A、入った瞬間は嬉しかったですけど、まだ後半が始まったばかりだったので、「まだ1-0じゃ危ないな」という気持ちはありましたけどね。

Q、あの鹿島戦のゴールでチームの中での立ち位置というか、周囲の選手からの信頼が変わったなという手応えはありましたか?

A、そんなに変わってないとは思うんですけど、自分が入っていると結構みんな最初に見てくれるので、そういうのは期待に応えられるようにという感じでやっています。

Q、自分の中であのゴール以降は周囲に要求しやすくなったようなことはありますか?

A、結構自分は言うタイプなので、普通に出して欲しい時は「出して欲しい」と言います。

Q、新潟戦(2015年J1 1st-第14節 〇2-0)のゴールも振り返ってください。

A、アベショー(阿部翔平)さんが良い切り替えで取ってくれて、マルキ(マルキーニョス・パラナ)が前を向いた瞬間に「敵とちょっと離れてみよう」と思って、離れて要求したらボールが来て、あとは11だったので、これも逆サイドに流すだけでした。

Q、動き出しで「勝負アリ」というゴールだったと思いますが、あれは駆け引きもうまく行った感じですか?

A、そうですね。DFの横に立って、出した瞬間に走ったら「抜けた!」という感じだったので、出た瞬間に「あとは決めるだけだ」と思いました。

Q、GKも良いポジションにいて、角度もそんなになかったと思いますけど、左足で落ち着いて蹴れましたか?

A、そうですね。「逆サイドに打てば入るかな」と思って、落ち着いてできました。

Q、清水戦(2015年J1 1st-第16節 〇2-0)のゴールも振り返っていただけますか?

A、あれもアベタクさんが切り替えで取ってくれて(笑)、翔平さんに行って、翔平さんが(下田)北斗君に出して、北斗君が前を向いた瞬間に結構スペースがあったので、「あそこに走れば来るかな」と思って走ったら来て、GKもたぶん「触れるかな」と思ったのか前に出て来たので、かわして後は... かわした後は緊張したんですけど、うまく冷静に決められました。

Q、GKを外した後は完全にゴールが空いていましたが、ああいう時は緊張するものですか?

A、はい。ちょっと。リズム的にポンとGKをかわして打てたんですけど、あれで外したらちょっとヤバかったですね。外したら恥ずかしかったです(笑) まあ、自分は絶対に触れると思ったので、GKが出てきてくれたので「ここはかわせる」という感じでした。相手に触られたら確かに嫌でしたけど、「自分の方が先に触れる」と思いましたし、触ったらあとは無人なので、そこはちょっとラッキーでした。

Q、ファーストステージの3ゴールは大きく分類すると似たようなゴールだったと思いますが、ああいう形のゴールは自分の極めていきたい形ですか?

A、そうですね。まあ甲府の得点の狙いとしてカウンターがあるんですけど、自分もそれが得意なので、そのゴールはもっと増やして、なおかつ他のゴールも決めたいなという感じです。

Q、今は背後に抜け出してのゴールが多いと思いますが、他にも決めたいパターンのゴールがあるということですか?

A、正直大学の時はカットインしてシュートとかが得意だったんですけど、それがまだうまく決められていないので、そういうのも決めていければもっとゴールできるかなと思います。やっぱりJ1はレベルが高いので、甲府でも押し込まれる時間が長くて、ボールを持つ時間があまりないので、良い形で受けられないというのもあるんですけど、守備のレベルも高いので、やるのも難しいかなというのもあります。

Q、対戦してみて「このDFは凄かったな」というような選手はいましたか?

A、うーん、あんまり意識していないんですけど、1回抜けてシュートを打てるなと思った時に、隣に槙野(智章)選手とかいたので、「いや、抜けたと思ったんだけどな」と思いました。

Q、大学時代にスピードでぶっちぎれていた部分でも、プロになったらそこが通用しないなという感じはありますか?

A、割とやれているんですけど、たまに「コレは取られるんだ」「コレは触られるんだ」というのはありますね。でも、だいぶ慣れてきましたし、そこもうまくかわしていくことも多分できると思うので、しっかりやりたいです。

Q、セカンドステージの開幕戦はガンバが相手ですが、ガンバに対するイメージはどういうものを持っていますか?

A、まあ強いっていうイメージはあります(笑) でも、やっぱりやれないことはないと思います。いつも通り仕掛けたり裏へ抜けたりというのは普通にできると思うので、そういう所をやっていけばチャンスはあるかなと思っています。

Q、警戒している選手やキーマンとして思い浮かぶ選手はいますか?

A、やっぱり宇佐美(貴史)選手は決定力もメッチャあるので、自分も見習わなくてはいけない部分があります。

Q、同い年ですよね。意識する部分ってありますか?

A、まあまだそこまで自分は全然行っていないと思うので、追い付けるように頑張るという感じです。

Q、彼は中学時代から同世代でサッカーをやっていたら知らない人はいないというような存在だったと思いますが、昔に比べて今は多少近付いたような感覚はありますか?

A、試合になったら負けたくないですね。チームメイトが守ってくれると思うので、自分はしっかり点を決めて勝ちたいです。

Q、世代的には"プラチナ世代"と呼ばれている世代だと思いますが、同世代の選手との対戦で意識する部分はありますか?

A、いや、あまり意識していないです(笑) 特に何も考えていないです。

Q、あまり試合前も対戦相手は気にならないタイプですか?

A、はい。相手はあまり気にしないですね。自分がやるしかないという感じです。自分がダメな時は結構自滅しているパターンが多いので、自分がしっかりという感じをまずは大事にしています。

Q、自滅しちゃう時ってどういう時ですか?

A、結構ボールを取られるとハマって、「また取られた...」ってなって、仕掛ける意識とかなくなったり、ちょっと薄れていく感じがあるので、そういう所ですかね。

Q、そこもメンタルの部分が大きな割合を占めると思いますが、プロになってメンタルコントロールの部分に変化はありましたか?

A、そうですね。大学の時は割と結構何も考えなくてもできちゃう部分とかあったんですけど、こっちでは考えてやらないという感じはあります。

Q、今はかなり考えてやっていますか?

A、今はない頭で考えています(笑)

Q、チャントの独自性も含めて甲府のサポーターはちょっと独特だと僕は思っていますが、甲府のサポーターに対してはどういうイメージを持っていますか?

A、ホームでやる時に自分がボールを持ったりすると、結構声援をくれるのでありがたいです(笑)

Q、伊東選手がドリブルで加速すると小瀬のスタンドも沸くようになってきている印象もありますが、それは感じていますか?

A、ちょっと感じます。アレは良いです(笑)

Q、サポーターから自分の名前を呼ばれるのはどういう気分ですか?

A、最初は慣れなくて、ちょっと「恥ずかしいな」という部分もあったんですけど、今は嬉しい感じがあります。

Q、自分の声が聞こえるくらい余裕を持ってピッチに立てているということですね。

A、割と緊張しないタイプだと思うので。割とですけど(笑)

Q、ここからはキャリアのお話を聞かせて下さい。横須賀のご出身ですよね?

A、横須賀です。小学校が地元の鴨居SCで、中学校が横須賀シーガルズです。

Q、マリノスの下部組織のテストを受けたそうですね。

A、はい。小学校6年で中学に上がる時に受けて落ちました。

Q、横須賀市選抜には入っていたんですか?

A、はい。一応(笑)

Q、そこで小野裕二選手と一緒だったということですか?

A、裕二は確かもっと上に行っていたんですよね。たぶん関東選抜かなんか。

Q、小野選手は結構昔から知っている選手という感じですか?

A、そうですね。小学校の時からずっと対戦はしていました。

Q、関東選抜に入りながら、市の選抜に入るパターンもあると思いますが、小野選手は横須賀市選抜にいなかったんですね。

A、でも... いたかな?いたかもしれないです(笑)あまり覚えていないですけど、確かにいた気もしますね。

Q、ライバルという感じですか?

A、いや、別にライバルじゃないですよ。あっちは結構最初から注目されていた感じですから。僕は中学でマリノスに落ちて、シーガルズで頑張って。高校はもう公立に行くということになっていたので。

Q、なっていたんですか?(笑)

A、はい。家族の中で(笑) 僕、長男なんですよ。そういう風になっていたので、公立だとサッカーで有名な高校はそれほどないなと思って。僕は逗葉高校なんですけど、公立だったらまあまあ強い高校なので、そこにしたという感じです。

Q、そうなんですね。何で逗葉に進学したのかは気になっていました。

A、はい。「公立に行け」という感じだったので。

Q、逗葉の3年間はどうでしたか?

A、割と頑張っていましたよ(笑) 本気で全国を目指していたんですけど、神奈川の壁は厚かったです。インターハイ予選はベスト8ぐらいまで行ったこともあったんですけど、自分が3年の時の選手権予選はベスト32で負けました。9月に高校サッカーが終わっちゃいました。

Q、小野選手は高校の同級生だったんですよね?

A、そうですね。でも、アイツはマリノスユースで、全然部活には関係なかったです。クラスも全部違ったんですよね。まあ普通に学校にはいましたけど。

Q、チームメイトの福田健介選手もマリノスユースで逗葉だと思いますけど、最初はそれを知らなかったんですよね?

A、そうですね。逗葉だったら先輩でしたね(笑)

Q、そこから神奈川大に進学された訳ですが、サッカー推薦ですか?

A、サッカー推薦です。逗葉からは珍しく行けました。高校の時もチームは割とすぐ負けちゃったんですけど、個人的には結構良かったので、大学も色々「来てくれ」という話もあった中で神奈川大にしました。

Q、高校時代は国体の神奈川県選抜には入っていたんですか?

A、いや、国体には入っていないです。呼ばれたりはしたんですけど、ちょうどなんか行けなかったんですよ。

Q、ちょうどなんか行けなかったんですか?(笑)

A、国体の試験みたいなのに呼ばれたんですけど、ちょうどなんか行けなかったんです。何だったか覚えてないですけど(笑)

Q、覚えてないんですね(笑) あまり選抜とかにこだわりのないタイプですか?

A、そうですね。高校の時は何も入っていなかったですし、別に行きたいとも思わなかったです。

Q、大学1年の時は先輩に今Jリーグでプレーしている選手が結構いましたね。

A、翔君(佐々木翔・広島)、三原君(三原向平・愛媛)、ムラ君(村岡拓哉・福島)、タカタクさん(高橋拓也・YS横浜) 。

Q、当時は強かったですよね?

A、守備は堅かったですね。点は取れなかったですけど。

Q、神奈川大の4年間というのは周囲から見られる目が変わったという意味でも大きかったんじゃないですか?

A、高校の時は何もなかったですけど、大学に入って関東1部は結構レベルも高いじゃないですか。関東1部で1年から試合に出るようになって、選抜の試験を受けたり、2年で選抜に入ったりとか、そういうので結構プロを意識するようになりました。

Q、具体的にプロを意識し始めたのはいつ頃からですか?

A、大学23年ですかね。選抜のヤツらもみんなプロを目指していましたし、よっち(武藤嘉紀)とかもいたので、そんな感じです。

Q、大学3年の時はリーグ戦で17点取っていますよね。これって凄い数字だと思いますけど、自分の中で「来ているな」というような感覚はありましたか?

A、結構小牟田(洋佑・群馬)とかと競っていたんですよ。で、最後の方でハットトリックをしてギリギリ得点王になったという感じでした。15点が得点王の規定で、15点以下だと"得点王"にはなれないんですよ。だから15点は越えたいなと思っていて、最後の方は危なかったですし、「14点とかで終わるんじゃないかな」と思いましたけど(笑)、最後に3点取ってうまくいきました。

Q、それってだいぶ自信になりました?

A、自信というか、チームが2部だったので「1部に上げなきゃ」というチームのことを中心に考えていて、「自分がやるしかない」「ゴールしなきゃ」というのがありました。

Q、4年の時はアシスト王ですけど、どういうアシストが多かったんですか?

A、クロスとか、結構抜け出してごっつぁんゴールをあげていました。最初は得点王を狙っていたんですけど、なんかアシストの方が多くなっちゃいました。得点は10点ぐらいだったのかな。残念ですね(笑)

Q、得点王の方が嬉しかったですか?

A、どっちも嬉しかったですけど、4年の時の方が1部に上がれたので嬉しかったです。

Q、チームの中心として学年が上がるにつれて、自分の中でゴールよりチームの勝敗へのウエイトが大きくなっていった感じですか?

A、そうですね。自分のゴールより勝つ方が大事だという感じでした。

Q、甲府からオファーがあったのはいつ頃ですか?

A、たぶん大学4年の5月くらいだったと思います。

Q、即決でしたか?

A、いや、結構ずっと色々考えていました。色々考えていたんですけどね。

Q、最終的な決め手は何だったんですか?

A、翔君とかいて話を聞いたりというのもありましたし、一番最初にオファーをもらったんですよ。それもあって、大学の先生とかに話して決めました。森さんというスカウトがずっと神大の試合を見に来てくれていて、「自分を一番欲してくれているんだな」と思って、それで決めました。

Q、甲府って昔から雰囲気の良いクラブですし、今はチームにもうまくハマっている訳ですけど「甲府に来て良かったな」って改めて思いますか?

A、思います。先輩たちも優しいですし... 優しいかな?まあ優しいですね(笑) サッカーになると厳しいですけど、雰囲気は良いですよね。

Q、僕は以前から伊東選手を五輪代表に推しているんですけど、そこに対する意識というのはご自身の中にありますか?

A、うーん... 選ばれたいとは思いますけど、そこまで意識はしていないです。今はリーグ戦に集中したいです。

Q、自分が五輪代表の枠を争うような位置にいるという自覚はありますか?

A、最近はJ1でもできる部分もあるので、そういう所をやっていければなという感じです。

Q、話を聞いているとやっぱり甲府でしっかり活躍したい気持ちの方が強そうですね。

A、まあ両方ですけど(笑)、まずはしっかり1試合1試合出ている方でやるしかないので、今はリーグ戦の方に集中しています。

Q、最後にお聞きしたいのですが、自分で掲げている今シーズンの目標はありますか?

A、あまりないですけど、まずはJ1残留ですね。セカンドステージはまだどのチームも"フラット"なので、狙える所はしっかり狙っていきたいというのはあります。

Q、個人としてはここまでリーグ戦で3ゴールですけど、セカンドステージは何点取りたいですか?

A、ファーストステージよりは取れるようにというのはあります。何点とか考えていないんですけど、結構聞かれるから考えた方がいいんですかね?(笑)

Q、自分にプレッシャーを掛ける意味でも、数字を言っちゃうというのは良いかもしれないですけどね(笑)

A、ああ、そうですね。まあ今は3点ですけどチャンスは結構あったので、セカンドステージは5点くらいですかね。取れたらもっとということで(笑)

Q、シーズンで8点ぐらいですね。それってシーズン前に考えていた数字より多い数字ですか?

A、まず正直3点も取れると思っていなかったです。最初は出られる時間もちょっとだったので「1点取れるかな?」という感じでしたから。でも、もう今は「ゴールを取らなきゃ」という感じです。

【プロフィール】

逗葉高校、神奈川大を経て、今シーズンから甲府へ加入。ルーキーイヤーながら第2節の名古屋戦でJ1デビューを飾り、第9節の鹿島戦ではJリーグ初ゴールを記録。ファーストステージは3ゴールを挙げるなど、五輪代表入りも期待される駿足アタッカー。


※所属チームを含めた情報は、当時のものをそのまま掲載しています。

ご了承ください。

取材、文:土屋雅史

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