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J SPORTSのサッカー担当がお送りするブログです。
放送予定やマッチプレビュー、マッチレポートなどをお送りします。
正田醬油スタジアム群馬で行われた
2020 明治安田生命J2リーグ第1節のザスパクサツ群馬×アルビレックス新潟は
0-3で新潟が勝ちました。
以下、試合後の記者会見における群馬・奥野僚右監督のコメントです。
(群馬・奥野僚右監督)
はい。強風の中、通常の試合展開になるのが難しい中で、選手たちは取り組んでくれました。結果は見ていただいてわかるように、0-3と。残り10分間ですね。82分から3失点をしたと。80分間の戦いが、安定したものが徐々にできるようになってきた中で、残り10分の戦い方、そこは修正していくべき部分であって、次のゲームに向かって取り組むべき課題が攻守共にわかってきた。そして、またチーム力を上げようという所はありますね。
ただし、あの82分の1失点目はセットプレーでの、守備の交替をした訳ですね。その守備の交替が結果論として裏側に出てしまったのは、本当に勝ち点を拾う上で自分の采配ミスだったんじゃないかなと。そういう部分は反省しています。それと同時に、どんな状況においても、交替選手を含めて同じようなプレーができるように、また、その中でも選手個々の特徴を生かしてね、強みを発揮できるようになっていって、まあ、0-1のビハインドを弾き返せるチームになっていきたいなと、そういう想いでいます。以上です。
Q:強風の中のゲームで、選手にどういったゲームプランを授けて入ったでしょうか?
A:ゲームプランの前の話なんですけれども、我々は前橋の下増田のグラウンドで日々練習しています。冬場は特に強風の中でプレーすることも多くて、「アドバンテージは我々にあるんだよ」という話をしながら、風の中の戦い方というのは、選手たちも経験値はこのシーズンの頭からあるのでね。少しそこは任せる部分はありましたね。
Q:選手交替の所で、高瀬(優孝)選手に替えて鈴木(順也)を入れた意図を教えていただけますか?
A:高瀬選手に替えて、鈴木選手にした意図という部分は、相手のファビオ選手なんかが、高さのある選手が入ってきたというのと同様に、あそこでもう一度守備の所の整理をしたかった。攻撃の所でパワーを発揮する選手ではありましたけれども、攻守共に献身的なプレーをしてくれていたので、そこの運動量の所も補えるんじゃないかと。そういう準備もしてきた中での起用でした。
Q:守備は粘り強くできていたと思うんですけど、攻撃の所で今一つ精度が足りなかったような気もしました。アタッキングサードでの攻撃はいかがでしたか?
A:そうなんですね。前半なんかは特に押し込んだ状態での、少し精神的なゆとりのなさというか、慌てる部分はありましたね。だから、ああやって相手陣内のアタッキングサード、特にそういった奥深く入った時の落ち着きというのものは日々のトレーニングで養っていくしかないと思うんですよね。でも、我々の武器であるサイドからのクロスが得意な選手もいますし、その強風の中でアクシデントが起こるかもしれないという所での単発的なプレーというのも、それが功を奏していればね、また良かったプレーになりますし、とにかく1点は取りたい気持ちは選手たちは強かったと思いますね。
だから1点を取るために、無理やりじゃなくて、もっとゆとりのあるような所の、相手陣内に入った時のもう1つの落ち着きと余裕というものを作り上げていきたいなと。それが相手はどこが空いているというのをしっかり見定めた上で、前の大前(元紀)選手も進(昂平)選手もフリーで構えている部分もあった訳ですけれども、そこで1つボールをしっかり収めることができれば、そういう形は数は少なかったですけどね。ああいう攻撃を数多くできれば良かったんじゃないかなと思います。
Q:今日の試合の結果で「J2は甘くないな」と感じたんですけど...
A:ああ、そうなんですね。元々甘くないなという想いは当然、「我々は22位からのスタートだ」ということを今日のミーティングでも話しました。その中でもやっぱり目に見えない圧力というものを感じた選手もいたと思いますね。それが物理的な距離は同じでも、その感じ方の話ですから、またこの強風によって判断が難しくなる中での所で、もう1つ自信を持ったプレーを構築していけるようにね、日々のトレーニングでそこはクリアしていこうと。そういう話も選手たちからも挙げてくれたので、厳しさを持ってまた、よりトレーニングに励んでいきたい、そういうような想いです。
Q:80分まではなぜ安定感があって、その後はなぜ安定感を失ってしまったか、この原因を教えていただけますか?
A:失点の部分が大きなウエイトを占めると思いますね。常日頃から話しているのは、得点しても失点しても一喜一憂しないように、そこで浮かれ過ぎてもダメだし、下を向く必要もまったくないんだと。そういう話はしているんですけれども、やっぱり1点取られた所での心理戦の部分もありますね。1点取られた後というのは、相手が今度はもう1点取ろうとしてくるのか、それともその1点を、自然とリードを守ろうという意識になるのか、それによってやっぱり隙も生まれてくるんですね、相手にとっても。そういった中で我々は選手たちも判断してくれましたね、前から行こうと。そんな中で反対にウチが後ろ側で隙を作ってしまったのを、もう一度相手に上回られて、それで追加点を与えてしまったというのが正直な所になりますね。ですから、得点失点というのはこれぐらい大きく、最後のゲームの結果を左右するということの、本当に現れだというふうに感じています。
Q:今日は非常に観客が多かったですが、サポーターの方に伝えたい想いはいかがですか?
A:はい。本当にバスでこのゲートを潜って、スタジアムの敷地内に入ってからの歓迎ぶりというのが、凄く我々の気持ちを引き締めてくれました。そしてまた、こういう多くの方々に支えていただいているというのを、実感として体感できる。ですから、そういうものを今度は糧に、少し硬くなる部分はありましたけれども、みんなのやる気が、みんなの力が、100パーセント表現できるようにね、繋げていってあげたいなと思いますし、変わらぬこの声援が我々の勇気には繋がります。
我々は本当にチャレンジャーとして戦っていきたい。でも、「チャレンジする」ということと、「チャレンジャーである」ことはやっぱり違うと思うんですね。チャレンジというのは簡単に言えば、本当に挑戦するという話ですけど、挑戦者であるには思っているだけじゃなくて、行動で示していきたい。ですから、もっと貪欲にチャレンジャー、挑戦者になれるようにね、これからもトレーニングしていきますから、ファンの皆さん、サポーターの皆さんにも同じように、そういう姿を見ていただいて、一緒になって盛り上がっていただければなと、そういうふうな気持ちでいます。
Q:2年目の岡村(大八)選手は安定したプレーを見せたと思いますが、監督の評価をお願いします。
A:今、おっしゃっていただいた通りだと思いますね。外から見ていただいたように、安定していたと今ね、言っていただきましたけど、非常に自分の特徴を良く知った上で、ポジショニングも的確でね、今日本当に良いプレーをしてくれたと思いますね。
Q:今日は新加入選手も大勢起用されましたが、フォワードの大前選手の今日の出来についてはどう捉えてらっしゃいますか?
A:ゲームの中で本当にキーマンとして、やっぱり相手の圧力を一身に受けながらも、彼の持ち味と献身性というのを出してくれたなと思いますね。そこで、もっと彼がいっぱいボールを触れるように、みんなで協力する部分も必要ですし、彼からの気の利いたパスというのも、やっぱり受ける側の問題でもありますね。両方ですね。ですから、その献身性をもっと生かしてもらいたいという想いがあります。
Q:その中で大前選手と味方との連携に関してはどう深めていくのでしょうか?
A:連携はこの6週間トレーニングをしていく中で、連携というのは凄く高まっていっていますね。それがゲームの中で生きるようにするためにどうするかという話になってくるんですけれども、その、連携ですね、彼を使う部分と使わない部分と、本当に融合していく部分なので、連携というのはただ単にそこに判断が伴ってくるんですね。そして、相手がいての連携にもなりますから、相手を見た中での状況判断をみんなが合わせていくという所ですね。やっぱり必ず違いを見せてくれる部分はありますね。その違いを見せてくれる部分を生かせるようなものを、全体としてもチームで提供していきたいし、彼自身もその違いを発揮するためのプレーの選択が必要になってくる。ちょっと抽象的になりましたけどね。
Q:総括の中で「攻守共に課題がわかってきた」とおっしゃっていましたが、それぞれどんな所か具体的に教えていただけますか?
A:ああ、あまり課題と良い所と言ってしまうと、また「ああ、そういう狙いをすればいいんだ」ってね、次の対戦相手に聞かれても、困らないですかね(笑) ねえ。という所で、なかなか会見の所とかインタビューしていただく時に、戦術の話とかにはなかなか踏み込んでいけない部分もある訳ですけれども、結局は安定感の持続と、そこから出て行くパワーと、思い切りの良さと、それを自信を持ってできるような状態にしていくと。守備は守備で、本当に堅い守備を構築した中で、それが我々自分たちが働きかけて、そういうボールを奪えるような状態に持っていきたい。いつでも相手にとっては「イヤだな。狙われているな」と思えるような状態に持っていきたいわけですね。それを90分間持続していくこと。
まあ、今日はセットプレーから失点をした訳ですから、当然セットプレーの失点の修正というのは必要になってきますね。でも、それは誰か1人が悪いとかいう話ではなくて、チーム全体の問題で、そのセットプレーを与えるに至った過程もある訳ですね。ですから、極論を言えばセットプレーをもう与えないという所も入ってきますし、またセットプレーを与えた場合に、セットプレーから失点しない、またセットプレーを失点しない所から、それを攻撃に繋げて、反対にそこから点を取ってしまうと。やれることというのはたくさんあって、もうどこにフォーカスしていこうかという話なんですね。
だから、攻撃の部分においても先ほどからお話がありましたけれども、連携をどう高めるのかと言ったら、相手の配置にもよりますね。次節対戦する相手のシステムとかスタイルにもよるし、それは個々の選手の特徴にもよるので、それを見ながらまた次の1週トレーニングをしていきながらも、ベーシックとなる守備戦術ですね、そして攻撃戦術もやりながら、対戦相手への対策になっていきますね。だから、両立する必要はある訳ですけれども、それをポジションとか配置とかで何とかする以上に、自分たちがまずベースの部分をしっかりと構築して、安定感のあるチームにしていきたい、そういう所は非常に強く感じています。
Q:4-4-2というフォーメーションの全体的なバランスは、この試合でどうお感じになったでしょうか?
A:全体的なバランスですね。風の影響がずいぶんあったので。でも、全体の縦横の距離感であったり、この1週間で見違えるように良くなっていると思いますね。ですから、それをもっと高めていくのと、煮詰めていって、ボール奪取していきたい。ですから、今日は良かったと思いますね。あとは攻撃時に少しまだ前線2人が孤立するようにも見受けられたので、また後ほどビデオで確認はしてみますけれども、そういった所のサポートの質であったり、タイミングと速さと、見ていきたいなというふうには考えています。
以上です。
土屋
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