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J SPORTSのサッカー担当がお送りするブログです。
放送予定やマッチプレビュー、マッチレポートなどをお送りします。

2019年09月08日

J2第31節 東京V×山口 試合後の山口・霜田正浩監督会見コメント(2019)

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味の素フィールド西が丘で行われた
2019 明治安田生命J2リーグ第31節の東京ヴェルディ×レノファ山口FCは
4-0で東京Vが勝ちました。
以下、試合後の記者会見における山口・霜田正浩監督のコメントです。

(山口・霜田正浩監督)

こういう点差になるようなゲームではないと思っていましたが、結果として点が取れず、結果として点を取られ、そういうゲームになってしまったので、今シーズンはこういうゲームが非常に多いので、やはりいろいろなことから学んで、成長して、修正していかなければいけないなというふうには思います。最後の最後まで点を取る姿勢、あるいは点を取る仕組み、相手のゴールに向かった攻守を僕らは求めているので、カウンターのリスクを負ってでも、やはり点を取りに行かなければいけない。少しでもサポーターの人たちに良いシーンを見せられないと、せっかく来てもらったサポーターに申し訳ないので、そういう意味では最後の最後まで戦いましたけれども、非常に結果としては残念な結果になりました。まだまだ僕らは本当に成長しなければいけないし、選手もこうやって殴られながら覚えていくのかもしれませんが、目の前の勝ち点をしっかり取らなきゃいけないリーグ戦なので、現実的な戦いも踏まえながら、次の準備をしたいなと思います。以上です。

Q:今日は中盤に3枚の選手を並べたと思いますが、ヴェルディに対してどのような狙いがあったのでしょうか?

A:中盤の形がウチと向こうと同じなので、どちらが相手に合わせるかという所で、僕らは合わせることではなくて、彼らが後ろからしっかりビルドアップを、ゴールキーパーも含めてしてくるという狙いがあったので、あえて彼らのストロングポイントをしっかり潰しに行こうということで、山下敬大と吉濱(遼平)のインサイドも積極的にプレスに関わる、そこで何回かボールを取れる、あるいはそこでアバウトにボールを蹴らせる、ということがあれば、ウチのセンターバックが跳ね返すことができるので、今日は相手からどうやってボールを奪うのかというのが1つのテーマだったので、ただ単にプレッシャーに行くだけでは剥がされてしまうとか、あるいは後ろでずっと回されてしまうとかっていう時間帯をあまり作りたくなかった。体力勝負になれば最後まで走れる自信はあったんですけれども、しっかり最後までプレッシャーを掛け続けると、相手陣地でサッカーをやるということを90分やれるかどうか、それを1つのテーマにしました。

Q:カウンターを止める手立てがなかったようにも見えましたが、いかがでしょうか?

A:カウンターに関しては2つあって、1つはもう立ち位置から、ポジションからカウンターを食らわないような攻め方をする。それからもう1つはカウンターを受けてしまった時に、どれだけその状況の選手が自分の個人戦術の部分で取りに行くのか、取りに行かないのか、どこに戻るのか、そういう所をしっかり把握できれば良かったんですけれども、それができる前にコーナーキックから一発ニアで跳ね返されて、そのまま行かれてしまったので、非常に稚拙な失点だなというふうに思いますが、そういう失点が今年は多いので、それを何とか練習の中、あるいは意識の中で選手の個人戦術を上げていけるようなトレーニングをしなければいけないなと、自分で反省もしています。

Q:中盤にカウンターをケアできる守備的な選手を入れなかったというような、そういう問題ではないということでしょうか?

A:はい。人で解決をしない、人で点が取れるストライカーを入れる、あるいは1人で守れるボランチを入れる、もちろんそういう選手がいれば、その選手の能力を最大限に頼るやり方もできますけれども、僕らは今そういう選手がなかなかいないので、11人の能力を上げるためにも、11人の個人戦術を上げてもらうためにも、やはり仕組みでしっかり攻めて、しっかり守る、誰一人サボることなく、全員が自分のタスクをまっとうするというやり方を、今模索しています。はい。

Q:ヴェルディを前回と比較して、永井監督に変わってからの印象と、今回の対策を踏まえた上での印象を教えていただけますか?

A:結果がこういう結果なんでね、対策をしてもあまり意味がなかったと言われてしまうので、あまり言いたくないのですが、永井監督になって非常に立ち位置を大事にするサッカーをやっていて、それは僕がずっと山口でやっている所に似ている所があって、システムやポジションの立ち位置は似ている所がありますけれども、基本的な違いもあるので、まずそのウチとの違いを選手にしっかり認識させる。で、彼らのストロングポイントとウチのストロングポイントを、どちらがよりストロングポイントを出せるか。今日は対策は1つ、彼らのストロングポイントを消すことではなくて、彼らよりも僕らのストロングポイントを出すこと、そして彼らからボールを奪うこと、この2つを準備してきました。

奪えたシーンもあるし、カウンターで行かなければいいのに、飛び込んじゃってやられるとか、あるいは予想以上に向こうの外国人選手が上手くてボールが取れなかったりとか、せっかく取っているのに、そのパスを敵に渡してしまって引っ繰り返るとか、そういう仕組みや戦術じゃない部分で失点の原因になってしまったという所は非常に残念なんですけれども、戦い方としては彼らのストロングポイントを十分理解して、リスペクトした上で、僕らのストロングポイントをどうやって出すかという所にフォーカスしていたので、逆に言うともう少し得点チャンスを創りたかったなということがあります。外に飛ばした時にソロで勝負するだけではなくて、もう少し僕らがコンビネーションで崩してきているような崩しができると僕は信じているので、それがちょっと今日は少なかったかなと思います。

Q:ここの所の試合は同じような前半の失点が続いていて、カウンターの対策がなかなかできていない中で、監督の話をお伺いしていると、チームの戦略の問題より個人の能力の問題が大きいということでしょうか?

A:うーん、まず1つは、僕らが前掛かりなサッカーをやっている。前からプレッシャーを掛ける。相手陣地でサッカーをやる。相手陣地で取られたら、相手陣地で取り返す。そういうサッカーを目指してやっているんですけれども、そうすると必然的に自陣に50メートルのスペースができる。そのスペースを突かれないために、どうやってカウンターをケアするか。それはもうボールを保持している所から、カウンターを受けないようなボールの回し方をしよう、あるいはボールを失った瞬間どうしよう、いろいろチームの約束事をたくさん決めてやってきています。それができてボールを奪い返している時もあるし、それができなくてカウンターを受けてしまう時もあって、根本的に守備のやり方を「取られたらまず引け」という形で撤退守備をするのであれば、もう少し失点は減るかもしれません。だけども、それではなかなかセンターバックの成長が見込めない。あるいは、引かれた一番低い所からボールを運んでいく技術、クオリティ、どちらかを天秤にかけた時に、やはり僕らはアグレッシブに前からボールを取りに行く、あるいはボールを前で繋ぐ、相手陣地でサッカーをやるというような理想に向けて、それを実現するためにどうするのか、そこを今トライしている最中なので、個人の能力が足りている、足りていない、という判断はあまり僕としてはしていないです。足りなければ伸ばせばいいし、やられたらやり返せばいいし、それは人をコロコロ替えて、じゃあできる人を連れてくるという解決方法しかなくなってしまうので、今いる選手たちをどうやって伸ばすか、今いる選手たちでどうやって守れるかというのは考えながら、今はまだこの守り方に、攻め方に、チャレンジをしている最中です。

Q:個人の能力が低いとは決して思っていないのですが、それが発揮できていない、もしくは連携がうまく行ってないということが大きいのでしょうか?

A:個人戦術があり、その後にグループ戦術があり、それを相手がせーので攻めてきてくれれば僕らは守れますけど、この間のラグビーじゃないですけれども、どちらのボールでもないようなボールになった時とか、あるいはそうやってセットした守備ではない時に、どうやってカウンター対策をするか、遅らせられるか、奪いに行くのか、行かないのか、そこは究極個人の戦術とグループの戦術を、チームの戦術に落とし込んでいかなくてはいけない。なので、そこをまだまだやらなければいけないなと思っています。

Q:試合後、大宮戦に続いて長いミーティングをされていましたが、言える範囲でどのような話をしたのでしょうか?

A:まあミーティングというか、こういう試合をやった時に、選手にどういう声を掛けるか。悔しい想いをしている選手たちが、本当に心の底から悔しい想いをしているのであれば、ここからちゃんとスタジアムから出る時に、胸を張って、顔を上げて、しっかりメディアの取材に応えて、自分が何ができたかできなかったかをちゃんと把握して、明日休んで、明後日からしっかり切り替えてやる。僕らは悲しがっていたり、落ち込んでいたりする暇はないので、切り替える時間は必要ですけど、こういうことをやっぱりやらないと、僕らのサポーターは優しいので、ブーイングしなかったですけど、されてもおかしくないようなゲームも続いているし、そういうことともプロのサッカー選手は戦わなければいけないので、ただ悔しがっているだけではなくて、ちゃんと前を向いて、どうやったらこれと逆のスコアで勝てるようになるかを考えましょう、という話をしました。

以上です。

土屋

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