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J SPORTSのサッカー担当がお送りするブログです。
放送予定やマッチプレビュー、マッチレポートなどをお送りします。
ミクニワールドスタジアム北九州で行われた
2019 明治安田生命J3リーグ第1節の
ギラヴァンツ北九州×FC東京U-23は
2-0で北九州が勝ちました。
以下、試合後の記者会見における
北九州・小林伸二監督のコメントです。
(北九州・小林伸二監督)
FC東京さんのメンバーを選考するのに、チームが今日だったらトップが動いて、3日後ですか、水曜日にカップ戦もあるということで、どういうメンバーで来るかという所で行くと、若いチームで、真ん中はきちっとそれなりの選手がいてというので、「少し厄介かな」というメンバー構成だったと思います。ご覧の通り、やっぱり若い選手というのはああいうふうに上手くて難しいゲームになりましたけど、良い入りができたこと、良いリズムの時に点が取れたこと、リズムが悪い時に辛抱強く守備をしたということ、最後は引くのではなくて、前からプレッシャーを掛けて、我々の方が足が止まらずに、奪って何回かチャンスができたと。ただ、その奪った後のパスが悪いので、なかなか難しかったと思いますけど、2点目が取れた、途中交替の選手が活躍してくれた、というのはチーム一丸としては満足しています。
あと、強いて言うと前半の中盤は少し幅広く支配できるのが、どうしてもイージーミスで長くキープできなかったのは、やっぱり改善していかなくちゃいけないなというふうに思っています。我々にとってはこの1勝って凄く大きくて、私もスタッフもそうですけど、メンバーも決められなくて、去年のことを考えると「なかなか難しいゲームになるんではないかな」と思っていましたし、選手もどうしてもやっぱり去年のことを思い出すというのがあったと思います。そういうのをエネルギーにして、今日は頑張ってくれたと思っています。今日のゲームについては、勝ったということでは満足しています。次の鳥取に向けて準備をしていきたいと思います。以上です。
Q:メンバー選考をギリギリまで悩むということを木曜日の会見でおっしゃっていましたが、今日のダブルボランチの川上(竜)選手と加藤(弘堅)選手の組み合わせはどういう意図があったのでしょうか?
A:そうですね。あの、ボールをいかに持ち出すかということと、切り替えの速さということをちょっとやってきたので、ボールを持ち出した時に幅広い展開をする時に、同じシステムですけど東京さんはボールサイドにずいぶん寄るんですね。ですから、展開力のある2人の選手を使いたいということと、6枚の選手を、サイドバックも高い位置に取らせて、ボランチの2枚とセンターバックの2枚で、4枚が守備のコントロールをするということを考えると、今日はそっちの方が良いのかなというふうに思って、最後にこういう形に選考を決めました。
Q:右サイドバックの川島(大地)選手の起用の意図と、後半は持たれる時間がありましたが、そこはよく耐えたのか、そういう時間をできるだけ減らしていくべきなのか、いかがでしょうか?
A:そうですね。まず、攻撃をするとなった時に、本来のサイドバックがいますけど、少しコンディションを、悪くはないんですけど、ちょっと疲れていたという所でいくと、高い位置を取らせて、両方攻撃ができるように考えました。という所で川島をサイドバックに起用しました。要は彼が外に入っても、中に入ってもプレーできますから、そこは従来のサイドバックだったら中に入るとポジションを取れないので、まずそこでやっといて、ちょっと難しくなったら従来のサイドバックに替えていくというようなことで、今日はローリングをしましたけど、そこが1つです。
あとは、当然1点でなかなか、ボールを奪うんですけど、取った先だったり2つ目ぐらいでミスをするので、なかなかリズムが作れない、ですけど、飛び出す力は凄くみんなあるんですね。そこを少し落ち着いて、ボールを奪う人が次のパスを丁寧にしたり、ボールから後方で視野を取りながらという所が、つい一緒になって走ってしまうという所が、もう少し落ち着いてできれば良かったんではないかなと思います。相手がボールを持った時間はあっても、ボールを奪って速く攻めるか、もしくはしっかりボールを回すという所では、少し今日は物足らないのと、ちょうど(ピッチの)真ん中の所に水が溜まっているんですよね。ですから、少しやりにくかったのはあると思うんですけど、まあ、東京さんは上手いんで、それはどこで引っ掛ければいいかという所で、ウチはそういう意味では少し助かったなと思います。
Q:ミクスタはJリーグでも屈指の素晴らしいスタジアムだと思いますが、実際のこのスタジアムで初めて指揮を執られた感想はいかがですか?
A:えーと、まず去年ここで別の、立場が違う所で見てびっくりしました。それはやっぱり駅にも近いので、「こういう所で指揮が執れればいいんではないかな」と思いましたけど、現実にそういうことが叶ったということです。でも、トレーニングだけで(ここまで)58回ぐらいなんですけど、なかなかやっぱり難しくて、柱を決めかねないというんですか、なかなか難しかったですね。若い選手を使ったり、若い選手だったら(開幕の)1週間前はちょっとパニクってボールを回せないというようなことを考えながら進んでいった中で、現場に戻れた幸せというのを凄く感じますし、(この)1週間はやっぱり「なかなか厳しいな」という。東京がどういう形で来るのかという所で、「やっぱりサテライトだったパワーがちょっとあるな」とか、いろいろなことを、いろいろな形で情報を取りながら分析して、(相手は)今日のメンバーに収まりましたけど、この(相手の)メンバーも個人的には把握していたんですね、実は。誰が来るかを、ただ並べただけであって、情報は取っていて。勝てたということで本当にホッとしています。
「良いスタジアムでできた」という嬉しい意味はあるんですけど、それまではちょっと「どんなもんかな」という。ちょっと立場的に監督ではない所もあるので、いろいろな方に理解してもらうのに今の状況を喋ったりすると、それも意外と強気な自分じゃない時に帰ると少し、というか大きく不安を感じるという(笑) 「なかなか大変な仕事だな」というふうに思いましたけど、今日は本当に正直言って、選手・スタッフには感謝しています。本当に良かったと思っています。素晴らしいスタジアムでできた初のゲームで、1勝できたというのは忘れられないなというふうに思っています。以上です。
Q:去年1年間久々に現場を離れて解説をされていたことで、監督に復帰されてそれを生かせていることはあるでしょうか?
A:あの、なかなかまだ整っていませんけど、しっかり守備をしてというのではなくて、高い位置を取ってという所で行くと、質問にあったように右サイドに左利きを置いたりとかという意味では、我々はもうJ2、J1は3節終わっているんですけど、(J3は)初めて開幕ですよね。で、見ていくとやっぱり結果にこだわる、どうしてもリアクションなんですね。それは私もいろいろなチームでやってきました。清水についてはリアクションだけではなくて、逆に特徴を生かすと攻撃をするという所で進めてきました。
今年のチーム、北九州については守りを先行していないんです。本当は「強烈に攻撃的にやる形を採って、今日勝てるんだろうか?」というのは凄く不安で、しっかり守って取り所をと思いましたけど、現実にそういう形にもなりましたけど、やっぱり点を取れている時とか、入りとか、後半のあのビルディングアップに前からプレスを掛けるというのは、なかなかできないことなんですよね。そういうこともやっぱり、自分たちで仕掛けて、自分たちがやっていることで答えを出したいというのは、まったく今までと異なるなと。いろいろなJ2、J1の試合を見るんですけど、意外と手堅くリアクションで、引っ掛けてカウンターというようなサッカーが多いんですね。それもサッカーですけど、そうじゃないことも解説しながら思う所がありまして、「そういうチームを創れないかな」という意味では、攻撃的なことを狙いに進めていきたいというのは思っています。
Q:今日のサポーターの声援は凄かったと思いますが、感想をいただければと思います。
A:そうですね。出迎えも嬉しかったし、素晴らしかったと思います。で、一緒に喜べたというのが本当に嬉しかったです。また良いゲームをして、「もう少し観客が増えればいいな」と思っています。だんだん落ちているので。(J3)初年度は(1試合平均が)7000人近かったんですね。去年は4500人が平均ですから、それより今年は増えるように、良いゲームを見せてやっていきたいと思っています。ゲームがものすごくしんどい時に、あの応援というのはものすごく選手も私たちスタッフも力になりました。よく聞こえていましたので感謝しています。
以上です。
土屋
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