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J SPORTSのサッカー担当がお送りするブログです。
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高校選手権・公開組み合わせ抽選会後のコメント集(実践学園・深町公一監督/尾前祥奈、関東第一・小野貴裕監督/小野凌弥、昌平・藤島崇之監督/石井優輝)
mas o menos本日、12月30日に開幕を迎える
第96回全国高校サッカー選手権大会の公開組み合わせ抽選会が
東京・汐留の日本テレビタワーにて行われました。
以下、3つの高校に関するコメント集をお届けします。
【東京A代表・実践学園高校】
初戦は12月31日の1回戦。
相手は兵庫県代表の滝川第二高校です。
(深町公一監督)
Q:改めてこういう場に来ると「選手権だな」という感じでしょうか?
A:そうですね。でも、3回目が多いのかどうかわからないですけど、今日はちょっと余裕があったかなと思いますね。最初はドキドキでしたし、流れ自体知らなかったですから。今日は小野さん(関東第一・小野貴裕監督)とずっと一緒にいましたので、世間話をしながら、のんびりではないですけど、そういう感じでした。抽選についても、正直言って全国でどこと当たってもウチより弱い所はないので、「どこでもいいよ」という感じで。あとは「福岡県がどこに行くのかな」という感じでしたね。ただ、この子たちはどこが来ても自分たちのサッカーをやるだけだと思うので、逆に中途半端に攻めることのできるチームよりは、ある程度攻めてくれて、しっかり守ってどこかで1点取れればいいかなと思うので、良い相手じゃないかなと思います。
Q:何となく滝川第二に対するイメージはありますか?
A:やっぱりあのユニフォームと、毎年高校サッカーの選手権で活躍されているチームだなというイメージなんですけど、プリンスにもプレミアにもいないんですよね。県リーグにいるということで、正直ビックリしました。「どうして県リーグにああいうチームがいるのかな」と。ただ、今年は県リーグで優勝しているみたいで、ウチも今年は都のリーグで優勝しているので、同じような境遇というか、その中で良い試合ができるんじゃないかという印象は持ちました。
Q:尾前君もステージ上で堂々と話しているように見えましたが、彼のパフォーマンスはいかがでしたか?
A:彼はどこに行ってもアレぐらいの落ち着きのあるキャプテンなので、そうじゃないとあのヤンチャなというか、前原(龍磨)みたいなああいう連中を抑え切れないので(笑)、いつも通り力むことなく堂々とやってくれて、「彼をキャプテンにして良かったな」というふうに改めて思いましたね。常に彼がミーティングの中心にいて、自分の意見をスパッと言いながら、周りの子たちの気持ちもちゃんと理解してあげられていたなと。自分の考えだけを押し付けるようなキャプテンではないので、そこがみんなも何だかんだ言っても「尾前が言うんだったらそうだよな」という雰囲気になっていたんじゃないかなと、私は思いますね。
Q:こうやって一通り組み合わせが決まってみると、選手権が楽しみになりますか?
A:楽しみですよ。「本当に楽しみだなあ」と思っていますね。組み合わせの良い悪いではなくて、なんか「いいなあ」って。初出場のチームと当たるよりは、内心はそっちの方が良かったんですけど(笑)、こう決まっちゃったら誰もが知っている学校じゃないですか。そこと戦えるというのは良いことですし、昨日もプリンスで優勝争いをしている養和さんと引き分けて終わったんですけど、そういうチームとやるとヤツらは燃えるんですよね。そういう性格なので、彼らは絶対知っていますから、非常にモチベーション的に上がってくる対戦相手だと思います。
(尾前祥奈キャプテン)
Q:改めてこういう場所に来て感じたことはありますか?
A:もう人生で1回しか経験できないと思いますし、楽しかったです。
Q:ステージ上でも全然緊張しているようには見えなかったですけど。
A:もう大丈夫でしたね。人が入っているように見えたんですけど、ステージに立ってみたら「ああ、そんなでもないな」と思いました。
Q:滝川第二という対戦相手の印象はいかがですか?
A:滝川第二なんて関東圏の高校でもないですし、絶対に全国じゃないと当たらないですから、本当に「いよいよ選手権が始まるな」という感じはありますね。絶対難しいとは思うんですけど、予選を楽しんで戦えたから結果が出たのもあると思うので、全国でも自分たちで楽しめれば、見ている人たちも楽しんでくれると思いますし、予選の決勝の試合もあの会場にいた人はみんな感動してくれたと思うんですよ。全国でもそういう試合を1試合でも多くできるように戦いたいなと思います。
Q:どういう全国大会にしたいですか?
A:インハイは周りの人の記憶にも残らず、スッと終わっちゃったと思うんですよ。「絶対ああいう終わり方はしたくない」というのはチームメイトと話をしていますし、少しでも長く勝ち残りたいですし、「やっぱり東京も強いぞ」という所を、全国でも見せられたらなというふうに思います。
Q:しかし、だいぶいろいろな人に話を聞かれていましたね。
A:ビックリしましたね。あんなに人に囲まれて。決勝の時も凄かったですけど。自分は部活動出身(江東深川第四中)なので、こんな所に来れると思っていなかったですし、中学校の部活のメンバーも凄く応援してくれますし、本当にありがたいことですよね。自分が何かをやったというよりも、みんなに連れてきてもらったという感じなので、本当にこの高校を選んで良かったなと思っていますね。
【東京B代表・関東第一高校】
初戦は12月30日の開幕戦。
相手は佐賀県代表の佐賀東高校です。
(小野貴裕監督)
Q:この場に2年連続で来てみて、率直な感想はいかがですか?
A:やっぱり嬉しいというのは一番ですし、開幕戦は元々引くだろうというおおよその予想はできていて、あとは対戦校という所だったので。ちなみに佐賀東は、ウチが初めてインターハイに出た時に負けたチームなんですよ。佐賀総体に行った時で、僕がウチの学校に来て2年目で、初めて全国に行った時で、赤﨑(秀平・鹿島)とかがいて、もうべらぼうに強くて、まったく歯が立たなくて、確か3-0でやられたんです。もう全然何もできなくて、「ちょっと笑っちゃうな」という感じで、そこで「全国に出たな」という感じになったのを覚えています。あの時の佐賀東は凄く良いチームだったんです。毎年蒲原(昌昭)先生が良いチームをしっかり作ってくるので、たぶん上手い選手が多いはずなんですよ。だから、またこれも巡り合わせというか、また自分の負けた所とやれますし、インターハイもいつも同じ所と当たるというか、自分の縁があるチームと当たるという感じなので、今回もそういう相手とやれるというのは、運命的なものを勝手に感じているんです。
Q:「開幕戦は絶対にやりたい」とおっしゃっていましたけど、それが実現してホッとした部分はありますか?
A:(小野)凌弥が予備抽選で1番を引いたんですよ。パッて"1"を引いたから、「持ってるな、コイツ」と思って。その後もエレベーターに乗るのも自分たちの前でピタッと切られて(笑)、なんかことあるごとに自分たちの名前が呼ばれることが多くて。ただ、「開幕戦はほぼ間違いないな」とは思っていたので、むしろやりたいというか、せっかくやるならそこでやらないと、こんな恵まれた舞台はないので、凄く嬉しいですね。
Q:先のことを言うのもなんですが、仮に市立船橋が千葉を勝ち上がって、全国でも両チームが勝ち上がれば、3回戦で対戦する可能性がありますけど、それについてはいかがですか?
A:ここまで来るといつか超えなきゃいけない所というか、もう流経も市船も知っている選手が多いですし、指導者の方にも本当にお世話になっているますし、ウチはチャレンジャーなので、気負いはまったくないんですよね。数年前に気負いや焦りのような雑念みたいな、勝負に持ち合わせる必要のないものは、ずいぶん前に自分の中で消化できた感はあって、もう選手たちをどうやってやれる環境に持っていけるかだけだと思うので、どこが相手だからといってやり方を変えることもできないでしょうし。でも、本当にこの1ヶ月って、たぶん選手権に出られるチームしか味わえない、この1ヶ月間ずっと楽しいことだけ考えていられるので、僕もそれに一緒に便乗できるのは、本当にこの仕事をやっていて良かったなというか(笑)、凄く嬉しいなというふうに思います。あとはいつも言うんですけど、東京の会場ですし、ウチは本当に東京のチームに育ててもらっているので、東京の代表として頑張りたいなという想いは常々持っていますし、少しでもできることを最大限にやっていきたいなとは思っています。
(小野凌弥キャプテン)
Q:「開幕戦引いてこい」ってみんなからプレッシャーを掛けられてきましたか?(笑)
A:メッチャ言われました(笑) みんな去年を経験していますし、「今年も開幕戦頼むぞ」と言われてきたので、"9番"を引いて、1回戦だったのでホッとしました。去年も開幕戦を経験して、本当に素晴らしい舞台だったので、今年も開幕戦でプレーできると思うと非常に嬉しいですね。
Q:自身にとっても去年の開幕戦はAチームのデビュー戦だったと思いますが、その舞台に戻ってこれたことに関してはどう思っていますか?
A:本当に「またここに戻ってきたい」と思っていて、その時はキャプテンとして戻ってくるとは思わなかったですけど、今年はキャプテンに就任して、そこからの目標は「インターハイも選手権も全国に出て活躍する」ということだったので、まずはその全国を決めて自分の目標が1つ叶ったので、ホッとしています。去年の開幕戦も楽しかったですし、決勝じゃないかってくらい観客の人も凄く多かったので、今年もできるのは非常に嬉しいです。
Q:対戦相手の佐賀東にイメージはありますか?
A:さっき聞いたんですけど、監督が就任して2年目のインターハイで、結構やられてしまったと聞いたので、監督のリベンジみたいな、そういう部分でも佐賀東に勝ったら、開幕戦ということもあって非常に嬉しいので、まずは1回戦をしっかり勝ちたいなと思います。
Q:去年と今年のチームを比べて、その違いをどう分析されていますか?
A:去年は冨山大輔くん(現・専修大)というスター選手がいて、大輔君にボールが集まると関東一高のスイッチが入るみたいな感じだったんですけど、今年はそういう選手があまりいないので、チーム全員の力が必要で、1人1人の力をすべて出せば勝利に繋がるかなと思っています。
Q:インターハイであそこまで行ったことで、チームとしてもそれ以上という所を目指していると思いますが、どういう所を目標に大会へ臨みたいですか?
A:夏のインターハイは、ベスト4を懸けたゲームで市立船橋に負けてしまっていて、まだ市立船橋が上がってくるかわからないですけど、2回勝てば千葉県代表と戦えるので、そこは本当に運命というか、市立船橋とやる可能性があるということを、組み合わせを見た瞬間に思いました。自分は小学校、中学校と千葉に住んでいて、知り合いも多くて、しかも市立船橋にも流経にも友達がいるので、戦えるのであれば非常に楽しみですし、そこに行けるように頑張りたいと思います。
Q:関東第一にとって市立船橋は特別なチームだと思いますが、可能性として最後の最後にリベンジできる機会ができたことについてはどうですか?
A:自分がインターハイで市立船橋に負けた時、最後の挨拶でも「選手権では絶対リベンジしたい」と言ったので、何があってもまずはそこまで勝ち上がって、最終的にはそこで千葉県代表に勝てたら、次は青森山田とか素晴らしいチームが待っていますし、そういう強豪に勝ち上がることで自分たちの力が示されると思うので、頑張りたいと思います。
Q:ステージ上で喋るのも全然緊張していなかったように見えましたが。
A:緊張はしなかったですね。一昨日に去年の抽選会のビデオを見て、イメージトレーニングはしたので(笑)、「こんな感じだろう」とは思っていたんですけど、チームでも先頭に立ってみんなの前で話す機会も多くて、だいぶ慣れてきました。意外とこういう舞台は緊張しないですし、どっちかと言ったら嬉しい感じなので楽しかったです。いろいろな人ともお話しできたので、今日は良い日になりました。
【埼玉代表・昌平高校】
初戦は12月31日の1回戦。
相手は広島県代表の広島皆実高校です。
(藤島崇之監督)
Q:3年ぶりに抽選会の場へ戻ってきたことに関してはいかがですか?
A:やっぱりこういう全国の強豪が集う場なので、選手も緊張感を持ってやっていたと思います。ただ、こういう場に来れたということは、今まで経験値を積んだ結果だと思っているので、そういった意味では嬉しいですね。
Q:石井君も堂々と話していましたね。
A:1つ1つが凄く大切だと思いますし、もちろん1つ勝たなきゃ次はないというスタンスは変わらないので、そういった意味では彼らはもうそれを重々承知していると思いますし、中でもキャプテンの石井は強い意識を持ってやってくれるかなと思っています。
Q:対戦相手の広島皆実に何かイメージはありますか?
A:5年連続で出ていますよね。そういった意味では、この選手権をずっと勝ち切るというのは、勝負強さは絶対持っているのかなと思いながら、そういう勝負強さや粘り強さって、結局戦術的な部分とか戦略的な部分のうまさに繋がってくると思いますし、もちろん我々もいろいろな経験はしていますけど、さらに高いレベルの経験をされていると思うので、僕らも今までと違う準備をしていかないといけないと思っています。ただ、自分たちのベースは変えずにというか、積み重ねをちゃんとしながら、そこで戦い方の選択をするような状況を作れればいいかなと思います。
Q:周囲からは昨年のインターハイの結果もあって、かなり注目される中での大会になると思いますが、そのあたりはいかがですか?
A:今年のインターハイでああいう結果に終わっているので、やっぱり客観的に評価していただけるのは嬉しいですけど、そこは自分たちが成長していく上でプラスに働くように声掛けしていかないといけないかなと思っているので、別に過信をしているような選手はいないですけど、そこで地に足を着けて戦える環境は絶対に作っていかないといけないと思っていて、相手の分析もそうですけど、自分たちがやることを整理するという部分では、ちゃんとトレーニングでまたさらに積み上げていきたいなと思っています。
Q:楽しみですか?
A:そうですね。やっぱり広島皆実さんのような、全国で名を馳せているようなチームとやれるという部分に関して言えば、選手にとっても凄く良い経験になると思いますし、成長の場になると思うので、凄く楽しみですね。
(石井優輝キャプテン)
Q:こういう場に来てみて、率直な感想はいかがですか?
A:「3年目にしてやっとあの舞台に立てるんだな」という実感が湧いています。
Q:ステージ上でのやり取りも落ち着いて見えました。
A:緊張はあまりしなかったんですけど、手汗が凄かったです(笑) 小学校の頃から人前に立って話すという機会が多かったこともあって、慣れている部分はあると思います。
Q:TVで見たことのあるアナウンサーの方や、城彰二さんもいらっしゃったりして、ちょっと華やかな感じですよね。
A:帰ってみんなに自慢したいと思っています(笑)
Q:組み合わせに関してはいかがですか?
A:相手も優勝経験のあるチームで、強いことは間違いないんですけど、自分たちもサッカーで有名な埼玉県の代表という誇りもあるので、全力で戦って絶対に勝ちたいと思っています。
Q:昨日の決勝戦も厳しい試合でしたか?
A:そうですね。自分たちがボールを持っている時間が多かったですけど、なかなか入り込めずに淡々と時間が過ぎていくゲームで、自分たちの武器でもあるセットプレーと、森田(翔)の技術という形で点が取れたので良かったです。
Q:もちろん日本一を目指している中で、県で優勝するというのも大事な目標だったと思いますが、そこを抜けたことで改めて思う所はありますか?
A:埼玉県には埼玉県の難しさがもちろんありましたね。インターハイも優勝候補と言われながら初戦で負けてしまったので、選手権は目の前の試合に全力を注いで、チームは日本一を目標にしていますけど、まずは全力で1回戦にぶつかっていけるように、この1ヶ月間で良い準備をしていきます。
以上です。
土屋
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