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J SPORTSのサッカー担当がお送りするブログです。
放送予定やマッチプレビュー、マッチレポートなどをお送りします。

Jリーグレポート 2017年04月30日

J2第10節 岡山×湘南 試合後の湘南・曺貴裁監督会見コメント

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シティライトスタジアムで行われた
2017 明治安田生命J2リーグ第10節の
ファジアーノ岡山×湘南ベルマーレは
0-2で湘南が勝ちました。
以下、試合後の記者会見における
湘南・曺貴裁監督のコメントです。


(湘南・曺貴裁監督)
お疲れ様でした。ゴールデンウィーク最初の土曜日ということで、本当にこれから3連戦が続きますけども、我々としては前節の大分さんや岐阜さんの試合で、どこかちょっとやり切れないような試合だったので、今週は本当に毎日ミーティングもしたし、毎日セットプレーの練習もしたしという、そういうふうに本当にどっちかに偏ったふうにチームを持っていったんですけど、これでちょっと良い試合ができなかったら、ちょっと難しくなるなという覚悟で送り出したのもあって、選手も変えましたし、新しい選手もたくさん使いましたし、本当にそういう意味では、同じ勝ちでも僕の中では非常に嬉しい勝ちの1つだなというふうに思っているし、何より普段から試合に出れなかった選手が、堂々と、本当に湘南魂を持ってピッチに立ってくれたと。岡﨑(亮平)にしろ、石原(広教)にしろそうですけども、非常にチームを勇気付けたと思いますし、ちょっと戦列を離れた山根(視来)も堂々とプレーしてくれましたし、何でもそうですけど、基本の"型"があって"臨機応変"とか、自分の判断というのがある訳で、基本の"型"がない人に"臨機応変"も自分の独創性というのも、そういうことは自分勝手でしかなくて、それを改めて選手たちに伝えたんですけど、今日は本当に自分勝手なプレーとか、後半ちょっとだけ増えましたけど、それが大きな事故にならなかったのは、選手の意識がそっち側に向いてやれたからだと思いますし、こういうタイミングでこういう練習を続けて、今日の本当に強豪の岡山さんに(失点)ゼロで勝てたというのは、ピッチに立った選手、それから向こうに残っている選手、スタッフ、その他の人を本当に誇りに思いますし、あと32試合続きますけども、こういうゲームをたくさん続けていけるように、これからちょっと移動が長いので、また回復をしなきゃいけないですけども、次の山口戦はホームなので、そういう気持ちを続けてやっていきたいなと思います。


えっと、徹(長澤監督)とは森保(一・広島監督)とかと同じですけど、同い年で同じ学年で、当時Jリーグができた時に選手としてお互いに頑張っていて、指導者としても彼もジュニアユースとかユースとか、非常にたくさんの経験をして、たくさんの良い監督と一緒に仕事をしていたから、この岡山という所を素晴らしいチームに育て上げてるなというのは、本当に試合を見ていてもわかったし、今日は本当に難しい試合になるなと思っていたんですけど、お互いに選手を成長させようというか、どういうふうにすれば選手が良くなっていくのかというのを、まだ(実現したことは)ないですけど、夜な夜なずっと語れるような仲間なので、そういう同級生とこういう場で試合ができたというのは何より本当に嬉しかったし、今度BM(Shonan BMWスタジアム平塚)に来る時は、徹も相当気持ちを入れて来てくれると思うし、お互いに本当に選手の成長に寄り添いながら、良いチームを創っていくということは、僕が言うのも何ですけど、彼も非常にそういう所に長けた監督だと思いますし、今日はたまたまウチが勝ちましたけど、内容にそんなに大きな差があったと僕自身は思いませんし、たまたまウチのチームがゴールしたタイミングが早くて、少し岡山さんもやりづらくなったかなという感じだったかなと思いますので、「サッカーをやっているとこういう気持ちになるんだな」というふうに改めて思いました。


(大竹)洋平をもっと早く使われたら凄く嫌だったんですけど、湘南の時のようにシュートを外してくれて良かったです。そんなことを言っちゃいけないですね(笑) 頑張って欲しいです、洋平に。はい。以上です。


Q:5試合ぶりの無失点だと思うんですけど、今季初先発の岡﨑(亮平)選手を含め、チームとしてどんな所が良かったでしょうか?


A:もう基本の徹底です。それこそボールのある時、ない時のマーキングのポジションとか、チャレンジとカバーのポジションとか、「そこに行った時にしっかり首を振りなさい」とか、とかくちょっとおざなりになっていたような所を一生懸命僕はやりました。アイツらに対して。でも、岡﨑は中学生の頃からユースの監督の時に、遠藤航と2人でセンターバックをプリンスリーグでやらせていたので、あれぐらいはできると思っていたので。ただ、1回クリアミスで、クルクルしたボールがオウンゴールになるかというような予想もしましたけど、それが1回もなかったので良かったです(笑) まあ頑張ってくれたと思います。


Q:「僕の中で非常に価値のある勝利だった」というようなお話がありましたが、途中から齊藤未月選手も入って、最後はピッチに18歳の選手が3人いたと思います。その中で杉岡(大暉)選手もゴールを決めましたが、そういう価値のあるゲームに18歳の選手が3人も出て勝ったということに関しては、率直にどう捉えてらっしゃいますか?


A:よく「若手を育成する湘南」とか「若手が伸びる」と言われますけど、若手が伸びるチームというのは経験のある選手がしっかり自分で見本を見せているチームでしかないと思っていて、若い選手がたまたま勢いでやれるのは1試合か2試合ですよ。その勢いを買って試合に使う場合もありますけど、僕は1つ大前提としては、チームの先輩たちとか仲間がソイツらがミスした時も「何やってんだよ」という空気にならないと。それは普段から堂々とプレーしている18歳に対して、他の選手が刺激を受けているから、逆に「助けてやろう」という気持ちになれるというのは、1つのチームとしてのパワーですよね。ドルトムントでも、例えば(ウスマン・)デンベレも今は凄く出てますけど、凄く良いタイミングでトーマス・トゥヘル(監督)は使っていると思いますし、シャルケの(ティロ・)ケーラーとかは僕が冬に見に行った試合は何かおぼつかなかったんだけど、3バックの左や右をやらせて、今は堂々とプレーできるようになっていますし、そういうのは自分の中で参考にはしています。だから、使い方とか使うタイミングというのは、そのチームの浮き沈みによって、ちゃんと勝利の責任を背負わせるタイミングで使ってあげるべきだし、勝利の責任がないのに、ただ単に足が速いとかドリブルができるから使っても、僕は何の意味もないと思っているので、それは若い時で言うと、今日で言えば(表原)玄太とか岡﨑とか山根とか、アイツらもまだプロになりたてのヒヨッコなんですけど、そういったものを植え付けてあげたいなというふうに思っています。だから、そういう意味では18歳が3人立ったというような意識はあまりなかったです。


Q:前節が終わった時に"1クール"という言い方をされていて、ここまでのシーズンを振り返って湘南スタイルの進化というのを監督も考えてらっしゃると思いますが、今年の湘南はポリバレント性というか、岡本(拓也)選手も杉岡選手も早くも2点取っていますし、どの選手もポジションが変わってもやることが変わらないという所がどんどん幅広くなっているのかなと思います。そのあたりの評価はいかがでしょうか?


A:そういうのは負けると「監督の采配が悪い」と言われて終わりなので、勝ったから何とでも言えますけど、まあ... フォワードが点を取ってなくて、後ろ(の選手)が点を取る、それで勝つというのは良く考えたら複雑な感じですよね。今言われて。ただ、今のフットボールは個人に依存して、個人が切り開ける世界ではもちろんあるんだけど、周りがあることで個人が生かされるようにならないと、もうのびしろはないですよね、正直。個人に頼っていたら。で、個人に最後決めてもらうために周りが必要であって、そういう意味では僕は、このチームはどこからでも誰からでも点を取れるように創ってきたし、後ろからドリブルで運ぶ山根のプレーとか、ある意味危険ですよね。取られたら。その取られるリスクもあるのを含めて、あそこで1枚剥がせれば数的優位になるし、剥がせなければピンチになると。でも、そのピンチになるということを前提で創っちゃうと、どうしても勢いが出なかったり、攻撃に幅が出ないという所で言うと、もしポリバレントと言われるものがそうだったとしたら、そういうのが理由だと思います。ただ、讃岐さんとか岐阜さんの(試合の)ように、その裏返しでカウンターを食らって失点してしまうことは今日もあったかもしれないし、今までもあったし。ただ、だからと言ってそういうプレーを奨励しなければ、選手は今日も明日も明後日も、試合が終わった後も試合前も、何も変わっていないまま、ただ"勝った、負けた"の中で(終わってしまう)。そういうもんなんでしょうけど、僕はもうちょっと勝ち方とか、どういうふうに選手が感じてやっていくかということを見たいなと思ってやっている所なので、正しいかどうかわからないけど、そういうふうには思っています。


Q:今の所、湘南スタイルの進化は順調に来ていますか?


A:全然順調じゃないと思います。別に。「何だ、この試合」とか「何だ、このプレー」ってしょっちゅう思っているので。今日も未月がバッでボールを取った時に、横でバッて取られて、自分でダッシュして取り返すとか、そんなんだったら前にドリブルして、パッてワンツーして行けばいいのにっていう、ああいうアイツの訳わかんないプレーとか。だから、ウチのアカデミーのコーチにいつも嫌味言っているんですけど、「走ることと奪うことは広教と未月は良い」と。「だけどセンスがなさ過ぎる」と。っていうのは書かないでください。かわいそうなんで(笑)


以上です。


土屋

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