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このブログについて

J SPORTSのサッカー担当がお送りするブログです。
放送予定やマッチプレビュー、マッチレポートなどをお送りします。

マッチレビュー 2016年08月28日

J1-2nd第10節 仙台×広島マッチレビュー

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J1-2nd第9節 
ベガルタ仙台×サンフレッチェ広島@ユアテックスタジアム仙台
解説:林健太郎 実況:下田恒幸 インタビュアー:村林いづみ


【ベガルタ仙台 渡邉晋監督インタビュー(試合後・中継内)】
Q:悔しい試合となってしまいました。今日の試合を振り返っていただけますか?


A:やはりホームですし、前回のホーム戦から復興記念のユニフォームを身に纏わせてもらっていましたから、やはりそういった想いもしっかりとプレーと結果で表現したかったですし、本当に悔しい敗戦ではあります。でも、広島さん相手に、強固なディフェンスラインに対してこれぐらい理詰めにボールを動かして、理詰めにチャンスを創ってという所は、もうおそらくベガルタ仙台でこれまで戦ってきた中で初めてだとは思うので、攻撃の成長というものは少しは示すことができたのかなという風に思っています。


Q:先制された中でも焦れずに、ゆっくりと色々な形の攻撃を見せて下さったと思うのですが、あと1つ2つゴールが決まらなかったというのは、どういう所に要因があるでしょうか?


A:もうあれで、あのチャンスの数でもし決まらないのであれば、もっとチャンスを増やすと。もしかしたら、いつも選手には言っているんですけど、際の部分という所では、広島さんは本当に体を投げ出してきましたけれども、我々も1つミスした後に、天を仰がずに詰めていれば目の前にボールが転がってきて、ゴール前で押し込めたシーンもありましたから、そういった所で本当に最後まで粘り強く、守り切るのか攻め切るのかといった所をもっともっと突き詰めることで、もしかしたら今日もスコアを我々が動かすことができたんじゃないかなという風には思っています。


Q:様々な攻撃の形を見せる中で、三田選手が攻撃の形を作っていた部分があると思うのですが、監督はどのようにご覧になってらっしゃいましたか?


A:タマ(三田)は本当に今年入ってきた選手とは思えないような存在感を今は発揮してくれていますし、間違いなく我々の攻撃の部分では彼が基点になって、ボールを散らしたり、あるいは相手の急所を突くようなパスを出したりという所をやってくれているとは思います。実際にそれだけにとどまらず、ミドルシュートを打ったりだとか、ボックスの中に入って行ったりだとか、本当に広範囲に渡って顔を出してくれていますので、これに満足することなくもっともっとやって欲しいですし、あとはタマのアイデアを周りもしっかりと共有することができれば、もう少しチャンスも増えるのかなという風には思いました。


Q:ここ2試合は悔しい負けとなってしまいましたが、7月8月はケガ人が非常に多い中でも勝ち点をしぶとく積み重ねてきました。この夏を越えて得られたもの、チームに備わったものについてはどのようにお考えでしょうか?


A:本来であればケガ人がゼロで、全員が健全な競争の中でポジションを勝ち獲るといったような態勢にしたいんですけど、これもピンチがチャンスじゃないですけど、与えられた選手が今能力を発揮しようとしているので、長い目で見れば「あの夏があって良かったね」と言えるように、これからの戦いをしっかりとしていきたいですし、ケガ人が戻ってきた所でもっともっと厳しい競争を経て、誰がスタメンで出るのかといった所をやれるようになると、「この夏があって良かったな」と言えると思いますので、ぜひそういうような状態にしていきたいと思います。


Q:来週は天皇杯も始まりますし、またサポーターもリーグ戦ではトップ5という所を強く願っていると思います。今後の戦いに向けて一言お願いします。


A:もう今日で8月は終わるので、そこはスッパリ切り替えて、9月は今おっしゃったように新しい大会も始まりますから、また気持ちを新たに進んでいきたいと思います。


【サンフレッチェ広島 森保一監督インタビュー(試合後・中継内)】
Q:2-0での勝利となりました。まずは今日の一戦を振り返っていただけますか?


A:まずはユアスタで戦うことは非常に難しいと、相手チームとそして仙台のサポーターの皆さんが創り出す、一体感のある試合を展開してくるので、そこを本当に覚悟して戦わないといけないということを準備していかなければいけないということで、仙台にやってきました。さらにアクシデントもあって、選手がそこで動揺することなく、もう1回シンプルにみんなで支え合ってチーム一丸となって、タフに粘り強く戦い抜く試合をして、しぶとく勝って帰ろうということで、選手が本当にピンチもいっぱいあった中で良く勝ち切ってくれたと思います。


Q:アクシデントとありましたが、今日は試合直前にピーター・ウタカ選手の欠場、佐藤寿人選手へのメンバー変更がありました。また、茶島選手も今日はチャンスを得た1人だったと思うのですが、こうした選手たちの活躍を監督はどうご覧になっていましたか?


A:選手にはいつもチームの総合力を示していこうということ、一部の主力選手だけでずっとシーズンを通して戦える訳でもないですし、レベルの高い選手が誰が出てもチームとして結果を出していこうということ、そこを茶島と寿人だけでなく、選手が本当に実践して結果を出してくれていると思いますし、寿人に関しては今日急遽試合直前でスタメンになりましたけど、やはり彼がいつも良い準備をしていることが、試合でも良いパフォーマンスを見せてくれることに繋がっていると思いますし、彼だけではなくて本当にチームとしていつも良い準備をして戦えているという所で、そこが今日は結果に現れた所が良かったと思っています。


Q:今日は監督のハーフタイムの指示通り完封勝利、さらに追加点も生まれました。こうした試合運びもまさに「さすが」といった所だと思うのですが。


A:いやいや、それは理想であって、ここユアスタで可能かどうかというのは本当に難しい所ですけど、後半も奪ったボールをほとんどもう1回奪い返されたりとか、ピンチの場面でギリギリのクリアとか、体を張って止めたりとか、そういう所で選手はやられそうになった時にも本当に粘り強く、しぶとく戦ってくれた結果、無失点で抑えることができて、だからこそ良い守備から良い攻撃に繋がって、追加点も奪えたという風に思います。


Q:この後はすぐにルヴァンカップが待っていますし、チャンピオンシップ進出に向けても、リーグ戦の一戦一戦が大事になってくると思います。今後の戦いに向けて一言お願いします。


A:まずリーグ戦は本当に他力で、どうなるかという所で我々が勝っていくこと、勝ち点を積み上げていくことで、チャンピオンシップに出られるように、そういうチャンスが巡ってるように本当に一戦一戦やるだけですし、それがチャンピオンシップだけではなくて、常に一戦一戦を戦っていくということをこれまでもやってきたので、これから残りの試合もしっかりと一戦一戦、チーム一丸となって戦っていきたいと思います。また、ルヴァンカップもありますし、タイトルを懸けて戦えるという所で、チャンピオンになれるように頂点を目指してチーム一丸となって戦っていきたいと思います。


【サンフレッチェ広島 青山敏弘インタビュー(試合後・中継内)】
Q:2対0での勝利となりました。まずは今日の試合を振り返っていただけますか?


A:タフな試合になると準備してきましたし、その通りの展開でも自分たちは力を発揮できると思ったので、その結果を出せて良かったです。


Q:先制点は見事な、そして正確なミドルシュートでした。あのシーンはイメージ通りだったのでしょうか?


A:そうですね。カウンターでしっかりゴールまで、シュートまで持って行くというのは今の課題だったので、そういう形まで行けたこともそうですし、最後に良いゴールを決められたということは非常に良かったと思います。


Q:今節はケガ人が出ていたり、今日は直前のメンバー変更もありました。その中でも広島らしさ、非常に強さを出しての勝利となりました。勝利の要因というのはどういった所だったのでしょうか?


A:寿人さんがどういう時でもチームを引っ張ってくれますし、今日は寿人さんが直前で替わった中でも力を発揮してくれたので、それが自分たちを勝利に導いてくれたというのは大きかったと思います。


Q:すぐに中3日でルヴァンカップ、ガンバ大阪戦が待っています。今後の戦いへ向けて意気込みをお願いします。


A:タイトルという所で、まだリーグ戦もルヴァンカップも目指しているので、次も絶対に勝って、一歩でも先というのをみんなで目指していきたいと思います。


【林健太郎氏のレビュー】
(仙台)
仙台には堅守速攻というイメージがありましたけど
完全にそのイメージは変わってきているかなという感じはしますね。
2トップが今は好調というのもあるんですけど
ポイントになるのはそこの前の所ですよね。


組み立てから仕掛けの所でも本当にサイドを使ったり
真ん中を突破する形も今日は何回かありましたし
これが結果に結び付いてくると
もっとチームとしても成長してくるのかなと思いますね。
今日はシュートも15本以上打っていますし
内容は悪くなかったなという感じはします。
天皇杯の間に少しでもケガ人が戻って来れると良いですけどね。


セットプレーも含めて今日はかなりチャンスを創っていましたから
今後への期待は十分に持てますよね。
チームとして結果を出すという意味では
三田が僕は今のチーム状況ではかなり重要かなと思います。
ミドルシュートもそうですし
今日はサイドからゴール前に入っていく形もありましたし
守備の所も疎かにしている訳ではないので
あれぐらい攻守において質の高いプレーを続けていければ
欠かせない選手というか、中心になってくるでしょうね。


あとはいるメンバーで試合をしないといけないので
準備の所ですよね。相手の対策も含めて
上手くできているのかなという印象はあります。
組織の中で上手く個を生かしつつという戦い方も
うまく行っていますよね。


監督も攻撃に関しては一番良かったと言っていましたから
「理詰めで」という言葉を使っていましたし
こうやって動かしてこうやって攻めようという所が
イメージできたのかなという感じですね。
際の所で決めるか守るかだけが広島との違いだったと思います。


(広島)
後ろに水本と塩谷が入ってきて、青山も前節から復帰して
人が揃いつつあるという所で当然チャンピオンチームですから
今日はウタカがいなかったですけど
やっぱり安定感を感じましたね。
カウンターの質も非常に高かったです。


後半の2点目を取るまではかなり押し込まれていて
途中で僕も言った通り「これでOKなのかな?」という
感じが見ていてあったんですけど
当然慌てている様子はなかったですし
ここを凌げれば絶対にチャンスが来るというのを
みんな理解してプレーしているんでしょうね。


佐藤寿人は周りも生かし方をわかっていますから
全く違和感はなかったですし
ウタカの不在を感じさせることはほぼなかったですね。
青山に関しても技術的な部分はもちろん
チームの中心ですから存在感は非常に大きいです。
ゲームをコントロールするという意味では欠かせないですよね。
先制ゴールのシュートの質も素晴らしかったです。


【Jリーグブログ的データ】
J1-2nd第10節@ユアテックスタジアム仙台
ベガルタ仙台 0-2 サンフレッチェ広島

入場者数:14,486人 天候:曇、無風
気温:25.0度 湿度:72%
主審:岡部拓人
副審:名木利幸、三原純
第4の審判員:金井清一


《得点者》
<広島>
30'青山敏弘②(アシスト:柴﨑晃誠)
78'柴﨑晃誠⑧


《選手寸評》
(仙台)
GK関憲太郎
失点はノーチャンス。それ以外の枠内に来たボールには冷静に対処
DF菅井直樹
ファーサイドに詰める嗅覚を見せるも、最後は疲労で足が落ちた
(→75' MFパブロ・ジオゴ)
ウイルソンへの折り返しは素晴らしかったが、1対1は確実に沈めたかった
DF大岩一貴
フリーで枠を外したコーナーキックのボレーは結果的に勝敗へ直結した
DF渡部博文
チャレンジした結果ではあるが、2失点目に繋がるパスミスは痛恨
DF石川直樹
やはりこのチームの中で彼の攻守における安定感は群を抜いている
(→88' DF小島雅也)
投入の時間帯もあって何かを残すまでには至らず
MF奥埜博亮
幅広くボールを引き出したものの決定機までは創出できず
(→81' MF茂木駿佑)
2失点目直後の投入なので、もう少し積極性があっても良かった
MF富田晋伍
中盤で相手ボールを絡め取る技術は名人芸。いつも通り中盤を引き締めた
MF三田啓貴
長短のパスを操ってチームを動かす。唯一無二の存在になりつつある
MF藤村慶太
セットプレーの精度は高かったものの、守備で穴を空けるシーンが少なくなかった
FWハモン・ロペス
一発の怖さと雑なプレーが同居。この日はやや後者が目立つ90分間に
FWウイルソン
ハモン・ロペスのクロスに合わせ損なったシーンはらしくないイージーミス


《選手寸評》
(広島)
GK林卓人
セービングはもちろんだが、指揮官も唸る足下の技術向上は圧巻の一言
DF塩谷司
やはり彼のロングフィードとオーバーラップは相手に脅威を突き付け続ける
DF千葉和彦
両脇のCBが変わってもこの男は通常営業。あるいは最も替えの利かない選手
DF水本裕貴
復帰戦とは思えないパフォーマンス。ウイルソンのシュートブロックはスーパー
MFミキッチ
とりわけ前半は右サイドを蹂躙。やや足を引きずっていたのが気掛かり
(→62'MF清水航平)
3バックを任された後のベンチスタートもプレーにその影響はまったくなかった
MF青山敏弘
力の抜けたお手本のようなミドルで先制点。トータルでの存在感が大き過ぎる
MF丸谷拓也
守備面での貢献度も非常に高い。指揮官からの信頼も日増しに大きくなっている印象
MF柏好文
上下動はいつも通りも、効果的な攻撃への関与はいつもほど多くなかった
MF茶島雄介
シュート5本と久々のスタメンに気合十分。アグレッシブさがチームの推進力に
(→88'MF森﨑浩司)
リーグ戦初出場。改めて仙台の地で彼の2016年シーズンが動き出す
MF柴﨑晃誠
正確なアシストに豪快な追加点。代表に呼んで欲しい選手の1人
FW佐藤寿人
相変わらずの駆け引きを繰り返し、仙台ディフェンスを心身両面で消耗させた
(→70'FW皆川佑介)
何とかゴールをという姿勢は十分窺えたがシュートゼロに終わる


再放送スケジュールは
9月2日(金)深夜1:30~深夜3:45 J SPORTS 3
となっています。
是非このマッチレビューと共に再放送もお楽しみ下さい!


土屋

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