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J SPORTSのサッカー担当がお送りするブログです。
放送予定やマッチプレビュー、マッチレポートなどをお送りします。

マッチレビュー 2015年08月23日

J1-2nd第8節 名古屋×FC東京マッチレビュー

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J1-2nd第8節 
名古屋グランパス×FC東京@豊田スタジアム
解説:林健太郎 実況:西岡明彦 インタビュアー:中田浩光


【名古屋 西野朗監督インタビュー(試合後・中継内)】
Q、上位対決になりました今日のFC東京戦、
まずゲームの90分を振り返っていただけますか?


A、まあ拮抗していましたね。中盤の取り合いというか
コントロールしていた時間もありますし、された時間もありますし
そういう中で決定的なチャンスもありましたけど
最終的にペナルティボックスになかなか侵入できない前半もありましたし
攻め切れなかったという所ですね。
ここ数試合はオフェンス陣がなかなかフィニッシュや
得点に絡んで来れないのでそのあたりが今日も。
かなり堅いディフェンスだったので
こじ開けるのはなかなか難しかったですね。


Q、今日は0-0で後半20分過ぎにレアンドロ・ドミンゲスと
ノヴァコヴィッチの2人を同時に投入しましたが
2人同時という所がミソだったと思いますが?


A、もう全体的にメッセージを
オフェンス重視で得点を取りに行くというメッセージを与えたと。
1人1人というよりは2人同時の方がインパクトがあると思いましたし
同時に小屋松も堅碁の2人も少し精度を欠いていたので
タイミング的にはスムーズに入れたんじゃないかなと思います。
レアンドロも少し懸念しましたけどブランクを感じさせず
高い技術は出してくれたかなと思います。


Q、そのレアンドロ・ドミンゲスは約11か月ぶりの出場でしたが
前線の選手のコンビネーションというのはいかがでしたか?


A、それを今求めることは難しいと思います。合流して間もないですし。
ただ、随所に匂いを感じるというか
得点やフィニッシュに対する匂いは感じる瞬間もありましたし
阿吽の呼吸で合う所もありましたし、そのへんはこれからだと思います。


Q、守備面ではFC東京の得意とするカウンターは
完璧に封じ込めたと思ってよろしいでしょうか?


A、失点ゼロなので決定機もそう多くなかったですし
3バックが前田、バーンズに対しての警戒というものは
まずそこをしっかり抑えられたということは良かったかなと思います。


Q、最後にまだゲームが終わったばかりですが次は広島戦が待っています。
次に向けて一言いただけますか?


A、今は全くないですね。
振り返ってしっかり立て直して臨みたいなと思います。


【FC東京 マッシモ・フィッカデンティ監督インタビュー(試合後・中継内)】
Q、今日は上位対決となりましたが
90分間を終えてどんな感想をお持ちでしょうか?


A、チームが緊急事態の中で替わりに出た選手が
本当に良くやってくれたという風に思いますし
相手は90分間を通してセットプレーから2回ほど危ないシーンを創られましたが
それ以外はほとんどなかったと思いますから
選手たちを称賛したいという風に思います。


Q、緊急事態という言葉も出ましたが、今日は森重選手が出場停止の中で
丸山、吉本の2人もコンビネーションでいくつかオフサイドも取っていました。
ディフェンス陣の出来はいかがだったでしょうか?


A、先ほども言いましたけど替わりに出た選手たちの
パフォーマンスは素晴らしかったと思います。
守備だけではなくてしっかりとビルドアップの段階でも
勇気を持って後ろから繋いでいましたし
繰り返しになりますけど替わりに出た選手は素晴らしい内容でした。


Q、前半はスコアレスで後半も良い意味で攻め急がなかった印象がありますが
このあたりは監督の指示だったのでしょうか?


A、基本的にはクロスから良いシーンを創れていたと思いますけど
前田選手とバーンズ選手もチャンスを創れていたと思います。
やはり名古屋のようなチームはカウンターが非常に強力ですから
そういった相手に対してはバランスを欠いた状態で
攻撃をしてしまうというのは非常に危険になってきます。
その中で特に永井選手が背後に飛び出した時は
良いスピードを持っていて非常に危険な存在ですので
後半の最後に少し彼の良さを出させてしまいましたけど
基本的には90分間を通してしっかりとバランスを保ちながら
ケアができていたので非常に良かったという風に思います。


Q、今日のゲームで4連勝はならなかったですけど
勝ち点1はどう捉えてらっしゃいますか?


A、今日も最後の最後まで勝ちを狙ってトライはしましたけど
時には勝利が自分たちで勝ち取れないということもありますから
そういうこともあるということはわかっています。


【林健太郎氏のレビュー】
(名古屋)
もう少しお互いがリスクを冒して攻撃してくれた方が
当然面白いゲームになったと思いますし
そういうゲームを見たかった気はしますね。
何で途中からレアンドロ・ドミンゲスが入ってきて
怖かったかというとそういうプレーができるんですよね。
嫌な所に入って行って、パスで前を向けることによって
点を取れる可能性も上がっていきますからね。
それはもっと攻撃の所で他の選手もやっていいと思います。


レアンドロ・ドミンゲスが帰ってきたのは本当にプラス材料ですよね。
久しぶりに見たからかもしれないですけど
やっぱり格が違うかなというのは感じました。
磯村も安定したプレーをしていましたから
これでダニルソンが帰ってくるとさらに層が厚くなりますし
監督としても選択肢が増えますよね。
高さと強さもありますし、本多がいることでスピードもありますよね。
ただ、前の3人のコンビネーションはまだまだかなと。
連動して動いているというよりは1人が動いて
それを見て自分はこうしようという感じなので
「こうするだろう。じゃあこうしよう」という所まで
タイミングが合ってくるともっと脅威になってくると思います。


監督もおっしゃっていたように前線の選手が
なかなかフィニッシュに絡めないというのは問題かなと思いますけどね。
当然練習の中で合わせていくしかないのですが
安全なプレーを選択するのではなくて
もっとチャレンジするプレーを増やしていってもいいと思います。


次の広島戦に勝てばまた可能性は出てくると思うんですよね。
FC東京と広島の上位対決に2勝するのがベストだったとは思いますが
1勝1分けでも悪くはないと思うので
ここの2連戦が名古屋にとっては大一番ですよね。
広島に勝ってナビスコに入って行きたい所でしょう。


(FC東京)
FC東京としてみると年間順位を考えるとドローでもOKだったのかなと。
ただ、目指しているのはセカンドステージ優勝だと思うので
そう考えるとちょっと痛い引き分けだと思います。


最後の中島の所もそうでしたけど
前半に決定機を迎えた時のバーンズの選択はどうだったのかなと。
もうちょっと違った選択肢もあったんじゃないかなと。
ワンタッチプレーが入ってくるとミスする確率も高いですけど崩せますから
もっとそういう場面を増やしていければと思いますけどね。


このチーム状況の中で特に守備陣に欠場者が多い中で
ゼロに抑えて勝ち点1を取れたということに関しては
監督も非常に満足している様子でしたね。
ただ、やはりバランスを崩して攻め込むことはしないという選択だったんだなと。
カウンターに対してしっかりケアをして
無理やりバランスを崩してでも点を取りに行くことは避けたいと。
それは監督の哲学ですから、勝ち点1にも納得していましたね。


守り切るメンタリティというか
フィッカデンティ監督の哲学が浸透しているんだなという感じはします。
守り切るとか逃げ切るという所が感じられますよね。
今日は米本と羽生の所もバランスを取りながらやっていて
2人が長い距離を走っていった前節のようなシーンはなかったかなと。
そうなると前の3人だけだと攻撃はちょっと厳しいですよね。
この2人は絶対的な守備のタスクがあると思うので
まずそれをしっかりやることと、
そこから長い距離を走って出て行くという部分もプラスしてできれば
一番良いですけどなかなか難しいですよね。負担は相当あると思います。


あとは前線に収まった時のサイドバックの攻撃参加ですよね。
そこも変にバランスを崩したくないというのは言っていましたし
そこも考えながらですから、今日の試合のようになると
得点の確率は落ちてくるのかなという気はします。


【Jリーグブログ的データ】
J1-2nd第8節
名古屋グランパス 0-0 FC東京

入場者数:19,011人 天候:晴、無風
気温:28.8度 湿度:62%
主審:今村義朗 
副審:平間亮、竹田和雄
第4の審判員:唐紙学志


《選手寸評》
(名古屋)
GK楢﨑正剛...前半のミスパスはあわや失点に。守備機会自体は通常運転の安定感
DF竹内彬...絶好の決定機は左足に当たらず。守備で苦しめられるシーンはほぼなし
DF田中マルクス闘莉王...終盤は中島とバチバチやり合う。後半のヘディングは沈めたかった
DF本多勇喜...高い位置まで持ち出してクロスを上げるシーンも。プレーの幅が広がった印象
MF矢野貴章...時折縦への迫力は打ち出したが徳永と持ち味を消し合った感は否めない
MF磯村亮太□...守備時はきっちり持ち場を守るも前に出て行くパワーが以前より減少したか
MF矢田旭...中盤を左足で仕切る。ボールが入った時の雰囲気はチームで一番あった
MF小川佳純...ボールを落ち着ける役割は果たすもサイドを切り崩す回数は限られた
(→MF田中輝希...何かをするには時間が足りなかった)
MF小屋松知哉...シャドーをこなしてはいるが爆発的なスピードの見せ所が欲しい
(→MFレアンドロ・ドミンゲス...ボールが入ると一気にテンポアップ。上々の復帰戦)
MF永井謙佑...4度のチャンスを迎えたが足にボールが付かず。とりわけ前半の決定機逸は痛恨
FW川又堅碁...フィニッシュに顔を出し切れない。代表帰還後はノーゴールが続く
(→FWノヴァコヴィッチ...ただ競り合っただけでファウルを取られる不運も)


《選手寸評》
(FC東京)
GK榎本達也...永井との1対1を冷静に止めたファインセーブが勝ち点1獲得を引き寄せた
DF松田陸...上がる姿勢は見せたものの連続した精度が伴わなければ太田と徳永は超えられない
DF吉本一謙...信じられないバックパスで試合を壊しかけたが榎本に救われる
DF丸山祐市...持ち前のフィードは1つのアクセントに。守備面でも破綻なく90分を終える
DF徳永悠平...右とのバランス維持に腐心。矢野と縦への推進力を相殺し合った
MF米本拓司...球際の強さを打ち出し続ける。完封への貢献度は相当高かった
MF高橋秀人□...闘莉王を潰してフィニッシュに絡んだシーンは今までになかったワンプレー
MF羽生直剛...松田の上がった穴もきっちりカバー。90分間バランスを保ち切った
MF河野広貴...守備時の負担を考えればもっと攻撃面で違いを見せなければいけない
(→FW中島翔哉...仕掛ける姿勢は十分。最終盤にFKを獲得するなど持ち味を発揮した)
FW前田遼一...フィニッシュワークよりも1つ前に絡む。周りを生かすプレーは見せた
FWネイサン・バーンズ...チャンスに良く絡んだがそこからのパンチ不足で得点まで至らず
(→FWサンダサ□...出場時間も短かったがバーンズ以上のパワーはもたらせず)


再放送スケジュールは
7月28日(金)深夜0:00~深夜2:35 J SPORTS 3
となっています。
是非このマッチレビューと共に再放送もお楽しみ下さい!


土屋

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