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J SPORTSのサッカー担当がお送りするブログです。
放送予定やマッチプレビュー、マッチレポートなどをお送りします。
シティライトスタジアムで行われた
2015 明治安田生命J2リーグ開幕戦の
ファジアーノ岡山対FC岐阜は3-0で岡山が勝利しました。
以下、試合後の記者会見における
岡山・長澤徹監督のコメントです。
(岡山・長澤徹監督)
よろしくお願いします。
まず何より大きな勝因になったのが
グラウンドの選手はもちろんなんですけど
1万人以上のサポーターを集めてくれた、
陰で動いてくれているクラブスタッフ、
またはそこの後押しをしてくれたサポーターも含めて
やはり勝利というのは現場だけではどうにもならない部分があって、
サポーター、クラブ、現場という所が
3つリンクできたことを非常に嬉しく思います。
1万人以上来てくれたんですけど、もっと精進して、
また多くの力を与えてもらいたいと思います。
ゲームの方は岐阜さんは個人個人に凄くパワーがあって、
非常に破壊力を1人1人が持っているという中で
我々はそれをどうやって分断して
コレクティブに戦うかというのが課題でした。
途中セカンドボールを拾われ始めて
少し流れを取られたシーンはあったんですが、
最終ラインを中心に冷静に対応していく中で
相手の出てくる勢いを逆手に取ったり、
ボールを動かしながらある場所を突いたりと、
岐阜に対して3つくらい整理して入ったんですけど
それに(選手も)合意してくれて、しっかり隙のないサッカーができたと思います。
ターニングポイントはやっぱりディフェンスです。
3点という数字は相手のミスをしっかり拾ってやった部分もあるので、
そこの部分でまだまだですが非常に良かったと思います。
小豆島合宿から始まって、プレシーズンで深いディフェンス、
それで攻めに出てみて1回ぶっ壊して、
そしてプレスの掛け方と順序を掛けて整理してきたんですけど、
どこでバランスシートを落とすかというのが凄くこの1週間の問題でした。
その部分でこのゲームについては攻守という部分で
リンクしてできたのかなと思います。
とはいえ、グラウンドレベルで見る限りには
まだまだ改善点がたくさんあるので、
その部分はしっかり締め直すために政田に帰って、
またトレーニングを積みたいと思います。
Q、体制が変わっての開幕戦ということで
その初戦を3-0という完勝で飾られたわけですが
監督にとって初勝利の感想はいかがでしょうか?
A、3-0というほどのゲームでは正直なかったと思います。
岐阜さんもやっぱり非常に力強くて
双方ちょっとしたことで勝利が転がってきたのと、
それをモノにしたという部分では
まだまだ満足できるレベルではなくて、
もっと隙がなく、もっと大胆に
ペナルティエリアに入っていくプレーというのは
もっと要求していきたいと思います。
ただ、マラソンで言えば一歩目が出たと。
それが出ないことにはレースが始まらないので、
そういうことに関してはあと41ゲームですかね。
しっかりと戦うための一歩目は踏み出せたという気持ちでいます。
Q、勝利した瞬間はベンチの前でガッツポーズされているように見えましたが、
それだけ嬉しい1勝だったんでしょうか?
A、嬉しいというよりも、ここで1つピリオドを付けて。
また来週から政田で何より厳しいチーム内の競争が始まりますので、
ここで1つ一区切りという意味で、区切りだけ付けておきました。
Q、試合前に攻勢の時に取り切る、守勢の時にしっかり耐えて守るということを
チーム全体でバランスを取ってやりたいということをおっしゃっていましたが、
今日についてはそういった所がしっかりできた積み重ねが
3-0という結果に繋がったのでしょうか?
A、ゲームは皆さんも良く知っている通り流れというものが存在して、
個々の状況判断が組み合わさって
流れというのを創ると僕は思っているんですけど、
そういう部分で自分たちの良い流れの時にそこで過信にならずに、
自分のやりたいプレーを優先させるのではなくて
しっかりと状況を見て、そこにアジャストするプレーを選んでいくということ。
守勢の時にチーム内で規律の部分でしっかりと行いながら、
どのようにして相手の流れを絶つかということに関しては、
本当に"公式"ではないんですけど、
そういう流れが徐々にピッチの中で
高いコミュニケーションを取りながら解決するというのが
今年のファジアーノの大きな課題なので、
そういう面に関してはまだまだですが、
何となくうっすらゲームの中で選手が理解してくれればなと思っています。
Q、相手のミスを誘って、ミスを突いてということが目に付いたのですが、
そこは狙いとしてあったんでしょうか?
A、僕自身の捉え方は崩すとかミスを突く、
またこっちもミスをする、そういう中でいかに全体がカバーし合いながらとか、
またはそこを突きながらという部分もサッカーの一部分ではあるので、
そういう意味では相手のミスというよりも
そこを逃さなかった目とか、全体の瞬発力とか、
カウンターも30mくらい走るんですけど
その一歩目が遅れたらもうボールには届かないので、
そういうことに関してはしっかりと全体で
共有できてきている部分もあるのかなと思います。
ただ、どちらかというとゴール前で
まだまだしっかりと攻め切れる部分で
判断が少し遅れてしまったりとか、少し弱気になってしまったりで
相手に脅威を与え切れなかった部分はたくさんあるので、
そういう部分はしっかりやっていきたいですね。
ここからはメガチームとの対戦が始まりますので
そこをやっぱりしっかりと精査していくことが必要かなと思っています。
Q、監督が躍動するサッカーを目指しているということで
今日は特にどういうポイントを意識して
選手をピッチへ送り出したのでしょうか?
A、これも私の捉え方なんですけど、
自分たちが躍動しようと思ったら相手を躍動させてはダメな訳で、
どっちかというとそういう相関関係の中で
最初の入りは(相手に)躍動させないことを選びました。
なぜかというと、お互いに躍動してしまって
オープンなゲームになると岐阜さんは相当力があります。
ですから、そういう部分では攻撃的や守備的という考え方ではなくて
やっぱりやるべきことをしっかりやって、岐阜の良さもしっかり尊重しつつ、
自分たちが力を出せる局面というのを
みんなで合わせながらゲームをスタートしました。
一番ポイントにしたのはそこです。
Q、それが結果としてうまく出たという印象ですか?
A、うまく回った時間帯もありましたし、
逆に冷静に見れば岐阜さんの時間帯もありましたし、
その入れ替わり入れ替わりだったんですけど
ちょうど相手に流れがある中でしっかりと
ディフェンスしている時に攻撃の道筋を見付けていて
何人かがコレクティブに反応していったので、
そこに関しては質を上げながらも
少し全員で獲得できたことかなと思っています。
Q、3点目は相手の勢いを逆手に取るという意味では
パスカットからのカウンターでゴールも決まり
監督もガッツポーズをしていましたが、
あれは会心のゴールという印象でしょうか?
A、我々はソロでカウンターを打てる選手、
50mをドリブルで行くような選手はいなくて、
必ず人が重ならないと成立しないと思っています。
その分たくさんの運動量が求められる中で
もちろんカウンター自身もそうだったんですが、
その前に的確に後ろのラインが相手の攻撃をプロテクトできていました。
あそこでしっかりとチャンスをモノにできなければ
また岐阜さんに流れが移っていくのがこのスポーツなので、
1つそこでクサビを打ててしっかり結果を出せたことに
後ろのしっかり安定した頑張りが結び付いたという意味で
非常に会心という部分であって、ゴール自体はもちろん良かったんですが、
チームの全体のパフォーマンスが1つに結び付いたという所で
非常に良かったゴールだと思います。
Q、途中出場の染矢選手は2点目の起点にもなりましたし、
3点目も決めましたが、今日の彼は期待に応えてくれたという印象でしょうか?
A、そうですね。
ソメ自身は今年から新しいポジションに入ってトライしています。
その他の選手も割と自分の慣れたポジションを動かして
それに必死で全員トライしている状態で、
やはり他の選手もそれにストレスはあるんですけど、
それを断ち切ってでもクラブのために、チームのために、
今の目標のためにということで全員が取り組んでくれています。
そういう意味ではソメのゴールというよりも
彼が今必死で取り組んでいる、それが先発であろうと途中から出ようと
やっぱり遂行してくれるという部分に関しては、
ソメに代表されるように他の選手たちも
そういうスピリットでいてくれることが非常に評価できることだと思います。
Q、ベテラン2人が今年から加入されましたが、
加地選手と岩政選手の今日のプレーに関して
どのように考えてらっしゃいますか?
A、2人の評価というよりも、2人も入れての後ろのユニットというか、
後ろのグループが非常に良い距離感で
ディフェンスをやっていたと思います。
距離感というのはボールに1人必ずプレッシャーに
行かなくてはいけないスポーツ(がサッカー)であって、
その時に自分が動いた穴、スペースというのをお互いに感じながら、
(そのスペースが)見えてしまうと相手が動き始めてしまうので、
そういう意味で的確に、本当に細かい作業なんですけど、
(ディフェンスラインの)5人もしくはボランチも含めてボールのない所で
本当に声を掛け合いながらやってもらったと思います。
あの2人のカバーリングや、プレスに出て行くのも含めて
グループとして非常に統制は取れていたかなと思います。
Q、昨日、岩政選手をキャプテンに指名したということが発表されました。
ファジアーノでは久々のキャプテンですが、そのことについて一言頂けますか?
A、今日スタートは切れたのですが、
どちらにしてもあと41試合、次から始まるメガチームのとの対戦は
非常に厳しいゲームが待っていると思います。
そういう中で大樹はしっかりと色々なことを
全員に背中で見せることができるので、
そういう意味でしっかりと乗り越えていけるという意味では
彼のことはしっかり信頼もしていますし、
選手もまた彼のことを信頼しています。
ここからの厳しい戦いに向けて
彼もしくは彼の周りをサポートしている選手中心に
一丸となって進んでいきたいと思います。
以上になります。
土屋
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