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このブログについて

J SPORTSのサッカー担当がお送りするブログです。
放送予定やマッチプレビュー、マッチレポートなどをお送りします。

スタッフブログ 2014年10月02日

高校選手権東京都大会Bブロック展望(2014)

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【高校選手権東京都大会Bブロック展望】
強豪がひしめく大混戦のBブロック。
都立駒場、都立東久留米総合、國學院久我山、
実践学園、成立学園が有力な優勝候補として挙げられる。


関東大会予選で堂々と東京王者を奪取すると、
勢いそのままに関東制覇を達成。
インターハイ予選でも準決勝まで勝ち上がるなど、
今シーズンの主役候補として結果を出し続けている都立駒場
「選手権も昔は勝ってやろうと思っていたけど、
今は負ける時は負けるんだと思っているからね」と達観する
山下正人監督に率いられた今年のチームは
3バックと4バックを高レベルで併用する中で、
前線に吉澤泰成(3年・横河武蔵野FC JY)という強烈なターゲットを頂き、
中盤にはコンダクターの篠原力(3年・FC東京U-15むさし)、
CBとボランチ兼用のキャプテン末永直輝(3年・FCトリプレッタJY)、
指揮官も「うまくなったよね」と評価するCB北澤燎平(3年・インテリオールFC)、
PKにも自信を持つビッグセーバー系のGK芹澤遼太(3年・目黒中央中)と骨格は強固。
加えてサイドにも秋葉遼太(3年・練馬開進第一中)、
レフティの朝比奈賢伸(3年・目黒第十中)と得点力のあるアタッカーを揃え、
「ようやく力が付いてきたのかなと思う」と都内きっての名将も手応えを口に。
"トリコマ"が東京を制する可能性は決して低くない。


多摩大目黒と激突した1回戦屈指の好カードを延長で制し、
2回戦へと駒を進めてきた都立東久留米総合
インターハイ予選こそ1次トーナメント敗退を強いられたものの、
関東大会予選では実践学園と修徳を相次いで撃破。
T2リーグでもここまでわずか1敗と、
都内トップクラスと言い切れるだけの実力を有している。
今年のチームも伝統のサイドアタックは健在。
特にSBの後藤勇也(3年・クリアージュFC)と
SH小島樹(3年・あきる野FC)で組む"左"は破壊力抜群。
白井穂(3年・Forza'02)と大畑和樹(3年・三菱養和調布JY)のドイスボランチが配球役となり、
中央では今村優太(3年・三菱養和巣鴨JY)と朝倉一寿(3年・練馬FC)のパワフル系2トップが
空陸両用のフィニッシュワークでゴールを陥れる。
守備面もGK長江涼(3年・青梅第三中)の安定感が増してきており、
「指導者がこんなこと言っちゃいけないのかもしれないけど、
ウチは本当に力があると思うんですよ」という
齋藤登監督の言葉にも頷ける陣容が揃った。
"クルソー"の頂点獲りは十分に現実味を帯びてきている。


昨年はインターハイで全国ベスト16を経験。
選手権は国立の開幕戦で苦杯を嘗めたものの、
そのスタイルを改めて都内外に見せ付けた國學院久我山
今シーズンはインターハイ予選の初戦敗退や、
プリンス関東での苦戦が懸念されているが
やはり優勝候補の一角を占めるのは間違いない。
ゴールに鍵を掛ける守護神の仲間琳星(3年・ジェファFC)、
最終ラインの一角を占める花房稔(3年・横河武蔵野FC JY)、
国体の優勝メンバーでもある鴻巣良真(3年・ジェファFC)、
サイドを蹂躙するレフティの飯原健斗(3年・横浜FC JY)といった
昨年の全国を経験している実力者に加え、
鈴木遥太郎(2年・東急SレイエスFC)や宮原直央(2年・FC多摩)、
澁谷雅也(1年・ジェファFC)など下級生もポジションをしっかり掴む中で、
期待したいのはキャプテンの内藤健太(3年・Forza'02)。
前述の3人同様に昨年から主力を務めている10番は、
誰よりも国立での開幕戦で敗退した悔しさを知る存在。
そんな男がこのまま黙って引き下がるはずがない。
「去年から残った子たちが公式戦のトーナメントのギリギリの勝負の中で、
どれくらいのパフォーマンスを示せるのかが鍵」とはおなじみ李済華監督。
久我山の逆襲は、冬の全国で勝った時に初めてその成果を挙げたことになる。


インターハイと選手権で共に全国へ出たのは2年前。
近年では都内屈指の強豪として知られる実践学園の評価も高い。
関東大会予選では都立東久留米総合、インターハイ予選では成立学園と
難敵相手に早期敗退へ追い込まれたものの、
T1リーグでは開幕直後から首位を快走しており、初優勝も目前。
「普段からの取り組みは凄く良い」と野口幸司コーチも自信を覗かせる。
チーム最大の武器は「全選手が2つのポジションはできる」(野口コーチ)という柔軟さ。
テクニシャンの新井直人(3年・FC渋谷)、レフティの橋本康平(3年・東急SレイエスFC)、
機動力の高い百瀬隆平(3年・JACPA東京)はSBとSHを、
小池将史(3年・北区赤羽岩淵中)は中央とサイドを、高橋龍世(3年・FC多摩)はCBとFWを、
それぞれ高次元で兼用できるフレキシブルさを持ち合わせており、
「ピッチの中での監督」(野口コーチ)というCBの渡辺東史也(3年・八王子由井中)と
ボランチの横溝聖太郎(3年・FC杉野)は不動のセンターポジションに位置取り、
流動性の高いチームを下支えする。
試合中の細かなポジションチェンジ、システムチェンジは当たり前。
究極のポリバレント集団が東京制覇を成し遂げるべく、牙を研いでいる。


ほとんど優勝を掴み掛けていたものの、
あと一歩で逸した昨年のリベンジを果たすべく選手権予選に挑む成立学園
インターハイでは2年連続で全国を経験したことで、
「絶対にやらなきゃいけない、全国で勝つために必ずやる、という
リバウンドメンタリティがチームとして出てきたのかなと思う」と太田昌宏監督。
積年の課題でもあるメンタル面も充実の一途を辿っている。
注目は司令塔の超絶レフティ上田悠起(3年・成立ゼブラFC)。
プロ注目の左足は東京のみならず全国でも有数の精度を誇り、
インターハイ予選では準々決勝と準決勝で4ゴールと
試合を決め切る力も披露している。
また、昨年からCBのレギュラーを任されている、
ポゼッションスタイルのキーパーソン内田悠磨(3年・東松山ペレーニア)、
柴田知樹(3年・成立ゼブラFC)、守屋怜治(3年・三菱養和巣鴨JY)のドイスボランチ、
昨年の悔しさをピッチで体感した右SBの吉田将也(3年・成立ゼブラFC)、
ストライカーの町田ブライト(3年・鶴ヶ島南中)、
前線で体を張れる上村諒斗(3年・クラブ与野)とタレントも充実。
「あそこで滑っていればとか、あそこでちょっと声を掛けていれば、
あそこで切り替えて戻っていればとか、
本当にそういう所で勝負のアヤというのが決まると思う」と語る太田監督も
選手権に向けてチームの引き締めにきっちり着手。
9年ぶりの晴れ舞台へ登場するための準備は整っている。


2回戦で成立学園と激突する東京朝鮮も実力校。
ハン・ヨンテ(3年・東京朝鮮第一中)は都内トップクラスのストライカー。
リャン・ソッチュ(3年・大宮アルディージャJY)と
リャン・ヒョンジュ(1年・大宮アルディージャJY)のリャン兄弟も切れ味鋭くゴールに迫り、
守備陣ではCBのチェ・フィジョン(3年・神奈川朝鮮中)、
GKを始めて半年ながら当たり出すと止まらないチョン・ジョンオ(3年・西東京朝鮮第一中)など、
個の力は前述の5チームと比べても遜色はなく、
成立学園の山を越えられれば初優勝も視界に入ってくる。


他にも"Nozuta Style"を掲げ、昨年の選手権予選、
今年のインターハイ予選と続けてベスト8まで進出。
阿部剣真(2年・FCトッカーノ)、木本堅也(3年・明光サッカースクール)、
荒川絢太(3年・日野大坂上中)の3トップと、
その下に位置する西田拓郎(3年・CYD)を中心に
繋ぎ倒すサッカーを志向する都立野津田
1回戦では名門・帝京をPK戦で撃破。
一発で局面を変えられる菊池壱星(2年・FC.GIUSTI世田谷)、
得点力のある宮下流阿(3年・FC多摩)、
とにかくボールを引き出せる三浦大雅(3年・FCトリプレッタJY)、
攻撃的右SBの石渡汐那(3年・FCトリプレッタJY)など好素材が揃う日本学園
T2リーグでは既に3位を確定させており、
スピードを生かした突破が魅力の佐々木裕太(3年・駿台学園中)を筆頭に、
植山総太(3年・フレンドリー)、若林晃平(3年・駿台学園中)、
金井拓未(3年・FCフェスタ)など得点力のあるアタッカーを揃えた駿台学園
司令塔の山口泰(3年・朝霞エステレーラJr)とCFの本田達也(3年・足立六月中)を中心に
矢地祐介(1年・武南ジュニア)、森合碧海(1年・足立六月中)、
雁部智也(1年・川口十二月田中)など1年生にも面白い人材を抱え、
攻撃的なスタイルで勝負する東京成徳大学高も有力校。


2回戦の開催は5日。対戦カードは以下の通りになっている。


【駒沢第2球技場】
10:00 成立学園×東京朝鮮
12:00 保善×日大豊山
14:00 実践学園×都立片倉
16:00 都立墨田川×都立野津田
【駒沢補助競技場】
10:00 成蹊×都立駒場
12:00 東京成徳大学高×都立東久留米総合
14:00 日本学園×駿台学園
16:00 國學院久我山×駒込
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土屋

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