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このブログについて

J SPORTSのサッカー担当がお送りするブログです。
放送予定やマッチプレビュー、マッチレポートなどをお送りします。

スタッフブログ 2012年02月07日

2011年私的ベストゲーム・TV観戦編

mas o menos
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今回はFoot!WEB時代からの恒例としちゃってる、
コレをやっておきたいと思います。
2011年私的ベストゲームのお時間です。
昨年は現場観戦、TV観戦合わせて計719試合と
ここ数年ではだいぶ少ない年になっちゃいましたが、
それでもとりあえず見られる範囲では
できる限りのカテゴリーを見ることができたと思うので
TV観戦ベスト5と現場観戦ベスト5を選出してみています。
今日はTV観戦のベスト5ということで、お付き合いください。


第5位:1月29日 アジアカップ2011決勝
日本 1×0 オーストラリア


数的不利で背負ったビハインドを跳ね返して勝利した準々決勝。
延長後半の土壇場で追い付かれ、何とかPK戦でモノにした準決勝。
国際大会としては、ザッケローニ体制で初めて臨んだアジアカップで
数々のドラマを内包しながら、ファイナルまで進出した日本代表。
決勝の相手はいまだに名前を聞くだけで
2006年の悪夢が甦ってくるオーストラリア。
このゲームも、5年前に日本を地獄へ突き落とした張本人のケイヒルが躍動。
何度か危ないシーンを創られます。
すると、56分に動いたザッケローニ。
藤本淳吾に替えて、岩政大樹を投入。
ベンチの考えた第1案とは違ったものの、今野泰幸が左サイドバックに入り、
長友佑都を1列前へ押し出す形にシフトします。
結果的にこれが奏功する格好で守備が安定。
そして延長も後半に入った109分、
その長友の上げたクロスを、途中出場の李忠成が完璧なボレー。
日本が4度目となるアジア王者の称号を手に入れました。


第4位:2月9日 プレミア第26節
ニューカッスル 4×4 アーセナル


2シーズンぶりにプレミアへ帰ってきたニューカッスルが、
セント・ジェイムズ・パークにアーセナルを迎えた一戦。
先制はアウェイのアーセナル。
1分も経たない内にウォルコットがゴールを挙げると、
3分にもアルシャヴィンのFKからジュルーが追加点。
10分にはウォルコットのクロスからファン・ペルシーが3点目。
さらに、26分にもサニャのクロスにファン・ペルシーが頭で合わせて4点目。
なんと前半だけでアーセナルが4点のリードを奪ってしまいます。
ところが、50分にディアビーが一発レッドを食らうと、
勢いを得たホームのニューカッスルが猛反撃。
69分にディアビーを退場に追い込んだバートンがPKで1点を返し、
75分には直前にオフサイドでゴールを取り消されたベストが正真正銘のゴール。
これで2点差。
83分、再び獲得したPKをバートンが沈めると、
セント・ジェイムズ・パークは異様な熱気に包まれます。
そして、88分にドラマは結実。
バートンのFKをアーセナルDFは必死にクリアしますが、
この浮き球をティオテがダイレクトボレーで叩くと、
ボールはワンバウンドしてゴール左スミへ突き刺さる劇的な同点弾。
ニューカッスルが執念で勝ち点1を強奪してみせました。
手に汗握るとはまさにこのこと!というようなゲームでした。


第3位:11月20日 J2第36節
サガン鳥栖 2×3 ギラヴァンツ北九州


悲願のJ1昇格を狙う鳥栖が、残り3節で迎えたバトル・オブ・九州。
相手は数字上で昇格の可能性を残している、
大躍進を遂げた6位の北九州。
鳥栖からすれば難敵とはいえ、4位の札幌とはわずかに勝ち点3の差しかなく、
お互いにどうしても勝利が必要な一戦です。
12,884人もの観衆を集めたベアスタでのゲームは、0-0で後半へ。
51分、先制したのは北九州。
長野聡がCKのこぼれを気持ちで押し込み、リードを奪います。
しかし、大サポーターの前で絶対に負けられない鳥栖は、
58分に豊田陽平のPKで追い付くと、
66分には相手のミスを突いてキム・ミヌが逆転弾。
一気にスコアを引っ繰り返してしまいました。
それでも、闘将・三浦泰年監督に率いられた北九州は死なず。
その3分後となる69分、木村祐志のクロスを途中出場の林祐征が落とすと、
池元友樹が豪快にゴールネットを揺らして再び同点に。
そして83分、今度は池元のアーリークロスへ林が飛び込んだボレーは、
北九州に勝ち点3をもたらす再逆転ゴール。
鳥栖に17試合ぶりの黒星を付けたこのゲームは、
まさに北九州がわずか1年で大きく変貌を遂げた理由が凝縮されたような、
素晴らしいゲームでした。


第2位:3月4日 高校選手権1回戦
松商学園 5×5 PK3×4 野洲


日付が表すように、正直なかなか再生ボタンを押していなかった試合でした。
ただ、スコアだけは把握しており、このゲームはいつか見なくてはと思い続けて、
ようやく2ヵ月後に観戦したゲームです。
ただ2ヵ月後でも見ておいて本当によかったなと感じた、
色々な意味で高校サッカーの面白さが詰まった熱戦でした。
28分に清水庸平のゴールで先制した松商学園は、
5分後に野洲の平山晃大に同点ゴールを決められますが、
35分に再び清水のゴールが決まって、2-1でハーフタイムへ。
後半も開始早々の41分に3点目、56分に4点目を記録し、
早くも楽勝ムードが漂います。
ただ、全国制覇を経験している野洲がここから反発。
失点直後の57分にU-16日本代表の望月嶺臣が凄まじいミドルを叩き込むと、
73分には途中出場のキャプテン美濃部寛貴が、
単騎で乗り込んだドリブルからゴールを強奪。1点差まで迫ります。
74分には松商学園も土井亮祐が5点目をマークし、
ゲームは決着が付いたかに見えましたが、野洲の執念はホンモノ。
80分にFKのこぼれ球を加藤臣哉が押し込んで5-4。
さらに、アディショナルタイムも3分を過ぎたラストプレー。
中央からドリブルで持ち込んだ村松隆晴が左足を振り抜くと、
ボールはゴール左スミギリギリに吸い込まれます。
熱狂のフクアリ。
一時は3点のビハインドを背負った野洲が、
こちらも壮絶な展開となったPK戦を制して2回戦へ進む結果になりましたが、
サッカーがいかに怖いスポーツかということを
改めて思い知らされるような激闘だったと思います。


第1位:5月22日 プレミア第38節
ウォルヴァーハンプトン 2×3 ブラックバーン


2010-11シーズンのプレミアリーグもラスト1試合。
15位ブラックバーン(勝ち点40・得失点差-14)、16位ウルヴズ(勝ち点40・得失点差-19)、
17位バーミンガム(勝ち点39・得失点差-20)、18位ブラックプール(勝ち点39・得失点差-21)、
19位ウィガン(勝ち点39・得失点差-22)と
5チームに降格の可能性がある中で迎えた最終節の話です。


16時キックオフで一斉に始まった5チームのラストバトルは、
まず21分にブラックプールがユナイテッドに先制を許します。
次に動いたのが、この残留争い直接対決。
22分、ロバーツのゴールで先制したアウェイのブラックバーンは、
38分にもエマートンの追加点で2点のリード。
まずは残留をグッと手元へ引き寄せ、ウルヴズが17位に転落。
40分にはオールド・トラッフォードのブラックプールがアダムのゴールで同点に。
ここで、ブラックプールは勝ち点でウルヴズと並んだものの、
総得点で上回ったために17位へ浮上。替わってウルヴズが降格圏の18位へ転落。
さらに45+1分にはブラックバーンがホイレットのゴールで3点目。
残留をほぼ手中に収めることになります。
前半はここで終了。この時点での順位は、
15位ブラックバーン(勝ち点43・得失点差-11)、16位バーミンガム(勝ち点40・得失点差-20)、
17位ブラックプール(勝ち点40・得失点差-21)で、ここまでが残留ゾーン。
18位ウルヴズ(勝ち点40・得失点差-22・総得点44)と
19位ウィガン(勝ち点40・得失点差-22・総得点39)が降格圏となりました。


後半に入って、まず動いたのはホワイト・ハート・レーン。
49分、パヴリュチェンコのシュートがバーミンガムゴールを破り、
スパーズが先制。バーミンガムは一気に19位へ転落。
今度はウルヴズが17位へ浮上します。
57分に勝ち越したブラックプールは62分に追い付かれ、この間に順位は変わらず。
73分には私が見ていたモリニューのゲームで、ウルヴズのオハラが追撃のゴール。
その1分後にはブラックプールがオウンゴールで勝ち越しを許し、
ウルヴズが16位へ、ウィガンが17位へそれぞれ上昇。
ブラックプールは19位へ急下降しました。
78分、ブリタニアでスコアに動き。
ストークから先制ゴールを奪ったのはウィガンのロダジェガ。
これでウィガンとウルヴズの順位が入れ替わりました。
さらにその1分後、バーミンガムはガードナーが魂の同点ゴール。
得失点差でウルヴズが降格圏の18位に。バーミンガムは残留圏の17位へ。
81分、オーウェンのゴールでユナイテッドが4点目。
残念ながら2点のビハインドとなったブラックプールは事実上脱落。
この時点で
15位ブラックバーン(勝ち点43・得失点差-12)、16位ウィガン(勝ち点42・得失点差-21)、
17位バーミンガム(勝ち点40・得失点差-20)、18位ウルブズ(勝ち点40・得失点差-21)、
19位ブラックプール(勝ち点39・得失点差-23)。
17位のバーミンガムと18位のウルブズを分けるのは得失点差1。


ラジオに耳を傾けながら、他会場の行方を気にするウルブズサポーター。
このままでは得失点差わずかに1の差で降格してしまうチーム。
もはや泣き出しそうな人も映し出されていたモリニューに、
奇跡が起きたのは87分。
右サイドでボールを受けたハントが得意の左足でループ。
ボールは美しい軌道を描いて、ゴールへ吸い込まれます。
まさにミラクル。
このゴラッソが決まったことで、バーミンガムと得失点差が並んだウルヴズは
総得点で上回り、再び17位に浮上。昇格圏内へ返り咲きます。
93分、18位に落ちたバーミンガムはパヴリュチェンコに勝ち越しゴールを奪われ万事休す。
結局、
15位ブラックバーン(勝ち点43・得失点差-13)、16位ウィガン(勝ち点42・得失点差-21)、
17位ウルヴズ(勝ち点40・得失点差-20)、18位バーミンガム(勝ち点39・得失点差-21)、
19位ブラックプール(勝ち点39・得失点差-23)が最終結果。
目まぐるしく順位が入れ替わった、頭が痛くなるような残留争いは
ブラックバーン、ウィガン、ウルヴズが笑う格好となりました。
この最終節はJ SPORTSで多元中継しており、
ザッピングしない主義の私としては、どのカードを選ぶかで結構悩みました。
他会場の模様もVTRで入ってくるとはいえ、
やはりメインで見ているカードで残留が決まってくれればいいなと。
結果的にはカードのチョイスもハマったので、
それもあって凄く印象に残っています。


他にも
CL決勝ラウンド1回戦2nd-Legのバイエルン 2×3 インテル
リーガ第30節のレアル・マドリー 0×1 スポルティング・ヒホン
コパ・デル・レイ決勝のバルセロナ 0×1(延長) レアル・マドリー
J1第7節の川崎 1×2 仙台
J1第11節の仙台 3×3 磐田
J1第12節のC大阪 3×3 川崎
J1第13節の川崎 2×1 G大阪
女子ワールドカップ決勝の日本 2×2 PK3×1 アメリカ
クラブワールドカップ準々決勝の柏 1×1 PK4×3 モンテレイ


も記憶に強く残っています。


いつものこととはいえ、随分と長くなってしまいました。
ゴメンナサイ...
写真は1位の舞台となったモリニュー。
019morinuix.jpg
土屋

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