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サッカー&フットサル コラム 2026年10月16日

Livin’On The Edge!優勝争いと残留争いの超キーゲームは10度目のプレミア版多摩川クラシコ! FC東京U-18×川崎フロンターレU-18マッチプレビュー【高円宮杯プレミアリーグEAST第18節】

土屋雅史コラム by 土屋 雅史
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FC東京U-18・梶山蓮翔

首位と5ポイント差の4位と、残留圏と2ポイント差の11位。残り5試合という状況で、まさに『Livin’On The Edge』と評したくなるような、崖っぷちの両チームがぶつかるプレミア版多摩川クラシコは、激戦の予感しか漂ってこない。

10勝2分け5敗。37得点22失点。勝点32の4位。FC東京U-18が優勝争いに踏みとどまっている。後半戦の初戦はアウェイで青森山田高校に敗れ、今季初の連敗。第14節から連勝を達成したものの、『U-21 Jリーグ』と日程が重なった第16節の東京ダービーでは、東京ヴェルディユースに0-1と惜敗してしまう。

必勝を期して挑んだ前節の昌平高校戦は、激しい打ち合いに。6分に先制されるも、40分に井部結斗が、42分に橋本凜来がゴールを奪い、逆転に成功したが、試合はそう簡単に終わらない。55分に昌平が追い付き、56分に梶山蓮翔の得点で勝ち越すも、63分には三たび失点。ただ、最後は85分に梶山がこの日2点目を叩き出して、勝負あり。4-3で接戦を制した勢いを携えて、今節の多摩川クラシコへと立ち向かう。

3勝3分け11敗。26得点45失点。勝点12の11位。川崎フロンターレU-18が残留争いに喘いでいる。前半戦は2勝しか挙げられず、第7節からは泥沼の5連敗。10試合未勝利で迎えた第15節の前橋育英高校戦でウノゼロ勝利を引き寄せ、久々の白星を掴み取ったが、翌節は横浜FCユースに2-3で競り負ける。

鹿島アントラーズユースとホームで対戦した前節は、優勝に向けて負けられない相手の勢いに圧され、9分と14分の連続失点でいきなり2点のビハインドを負うことに。以降もなかなかチャンスを作り切れない中で、後半にも2点を追加され、終わってみれば0-4で完敗。さらにトップチーム昇格が内定している小川尋斗が、この試合で4枚目のイエローカードを提示されたため、プレーメイカーを欠いて今節の多摩川クラシコを戦うことになった。

今季に入って得点力が覚醒しつつある梶山蓮翔は、FC東京U-18にとっても欠かせない重要なピースだ。前節も後半にファインゴールを2発叩き込み、チームの勝利にきっちり貢献。ここまで樋口佳と並ぶ、チームトップタイの9ゴールを積み上げるなど、勝利を手繰り寄せるパフォーマンスを維持してきた。

「ボールを持った時のアイデアや技術だったり、パスやシュート、ドリブルの質が武器かなと思います」と自己分析するように、狭いスペースでボールを受けてからの高品質アタックは、プレミアの中でも有数のレベル。この試合の後にはU-17日本代表の国内トレーニングキャンプが控えているだけに、いい形で代表活動に繋げるためにも、今節のさらなる躍動を志す。

戦うステージを着々と上げている橋本凜来も、FC東京U-18のキーマンとして名前を挙げたい。既に『U-21 Jリーグ』でも3試合にスタメン出場。左右のサイドバックを遜色なくこなすポリバレントさは言うに及ばず、1対1の対人にも強さを発揮すれば、ビルドアップ時に適切な立ち位置を取れるサッカーIQも兼ね備えている。

こちらも梶山同様にU-17ワールドカップ出場を目指している中で、「(U17)アジアカップには選ばれたんですけど、ケガで離脱してしまって、そこで悔しい想いをしたので、ワールドカップ出場という目標達成に向けてアピールしていきたい」ときっぱり。いつでも安定感を打ち出せる守備面に加えて、前節も得点を奪ったように攻撃力も高めつつある16歳から、目が離せない。

アウェイチームの川崎U-18では、最終ラインを預かるセンターバックの山川陽平にフォーカスを当てたい。今季は開幕から第4節まで左サイドバックで、第5節と第6節では右サイドバックで先発起用され、第7節からは本職のセンターバックに固定。トップ昇格内定の藤田明日翔とコンビを組み、相手に躊躇なくガツガツと行ける身体を張った守備を披露し続けてきた。

もともとはメンタル面に課題を抱えていたそうだが、「今年はシーズン前から良いプレーも続けられてきていて、ミスしたあとも気にせずにプレーすることは、少しずつできてきたので、そこは去年と比べて成長したところかなと思っています」と改善にも手応えを感じている様子。強力アタッカー陣を擁するFC東京U-18封じには、この人の圧倒的な好守が必要不可欠だ。

今の川崎U-18で最も得点の匂いを感じさせるのが、2年生ストライカーの十河晟央であることに異論はない。日本一に輝いたJユースカップで7ゴールを記録し、大会得点王をさらうと、第11節以降は完全にスタメンを奪取。後半戦だけで4ゴールを重ね、存在感を高め続けている。

小学生時代には久保建英も所属していたFCパーシモンでプレーしていたが、1つ上の先輩には藤田もいた中で、同期として共闘していたのが、ここまでプレミアで9得点を積み上げ、FC東京U-18のエースへと成長しつつある樋口佳。同じフォワードを主戦場に置く者同士として、今節はどちらが優れた点取り屋かを証明する絶好のチャンス。十河の爆発は、苦しむチームの勝点3獲得の必須条件だと言っていいだろう。

前半戦の対戦は、5月23日に行われた第9節。その時はアウェイのFC東京U-18が樋口や梶山のゴールもあって、5-2で快勝を収めている。ただ、プレミアでの通算成績では川崎U-18が5勝2分け2敗と、大きく勝ち越してきた流れも。優勝争いと残留争いの超キーゲーム。今回が節目の10度目となる、プレミア版多摩川クラシコの結果は、果たしていかに。

川崎フロンターレU-18・山川陽平

文:土屋雅史

土屋 雅史

土屋 雅史

1979年生まれ。群馬県出身。群馬県立高崎高校3年時には全国総体でベスト8に入り、大会優秀選手に選出。早稲田大学法学部を卒業後、2003年に株式会社ジェイ・スカイ・スポーツ(現ジェイ・スポーツ)へ入社し、「Foot!」ディレクターやJリーグ中継プロデューサーを歴任。2021年からフリーランスとして活動中。

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