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目指すのはシーズン初勝利のみ!ハマブルーとベガルタゴールドの初顔合わせは三ツ沢決戦! 横浜FCユース×ベガルタ仙台ユースマッチプレビュー【高円宮杯プレミアリーグEAST第3節】
土屋雅史コラム by 土屋 雅史横浜FCユース・椿渥裕
一昨シーズンはプレミアリーグEASTを制した横浜FCユースが、苦しいスタートを強いられている。今季の開幕戦となったホームの帝京長岡高校戦は、開始7分で先制点を奪われると、以降も決定機を生かせずに0-1で敗戦。第2節の流通経済大柏高校戦も3分に失点を喫し、前半終了間際にも2失点目を献上。惜しいシュートが2度ポストに阻まれる不運もあったが、結果は0-2で開幕連敗となった。
「今年が始まってからずっと課題としてきたところが、モロに出たゲームでした。前回の試合も開始7分で立ち上がりに失点して、今日も3分の失点で、自分たちの甘さが出てしまいました」と話すのはキャプテンを任されている椿渥裕。ニッパツ三ツ沢球技場が舞台となる今節に、シーズン初勝利を懸ける。
実に8度目のチャレンジとなった昨季のプレーオフを突破し、悲願のプレミアリーグ昇格を手繰り寄せたベガルタ仙台ユース。就任1年目で偉業を達成した地元出身の加藤望監督は、「宮城のサッカー界、東北のサッカー界も元気があるということを、もっと全国に対して発信したい」と強い決意を持ってチームを率いている。
迎えた今季の開幕戦は、アウェイで川崎フロンターレU-18と対峙。シュート数は1対23と一方的に押し込まれながらも、守備陣が相手のアタックにも懸命に耐えて無失点に抑え、スコアレスドローで勝点1を獲得したが、第2節の前橋育英高校戦はホームで1-4と完敗。ただ、途中出場の菊池倖征がチームにとってのプレミア初ゴールを叩き出すなど、1つずつ新たな歴史を積み上げている。
ホームゲームを戦う横浜FCユースで注目したのは、前述したように今季のキャプテンを託されている椿渥裕だ。去年もプレミアで実戦経験を積み上げ、「横へのスライドとか、運動量とか、ボールを取り切るところは結構できていたので、それを今年はもっとやっていかないといけないのかなと思います」と一定の手応えを携え、新シーズンへと意気込んでいる。
ここまで2連敗と厳しい序盤となったが、今節に向けては「せっかくニッパツで開催してもらえるので、もう勝つしかないと思いますし、日々の練習から自分がもっと発破をかけて、みんなで練習から全力でやっていくしかないですね」ときっぱり。ボランチの位置からチームをまとめる新キャプテンが、どれだけ攻守で存在感を打ち出せるかを注視したい。
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前節の流通経済大柏戦でも、横浜FCユースのアタッカー陣の中で一際目を引いたのは福岡湧大だ。2年生だった昨シーズンもプレミアではチームトップの8ゴールを奪っているが、「去年は3年生に支えてもらって、光らせてもらったというか、自分が生き生きとやれたからこそ点も獲れたので、今度は自分が2年とか1年を支える番だと思います」と主力としての自覚も十分だ。
この人も連敗ストップに向けて、今節には強い覚悟を持って臨むことになりそうだ。「2連敗していますけど、下を向いてもしょうがないので、もう去年の3年生のように、自分が点も獲って、ゴールを守ってと、全部やるぐらいの仕事をこなしつつ、もっといろいろな人たちに見てもらえるようなプレーをしたいと思っています」。チームと個人の結果の“二兎”を追い掛けるハマブルーの背番号8から、目が離せない。
仙台ユースを牽引するキャプテンの石山葉琉は、「自分はセンターバック、サイドバック、ボランチならどこでも行けます」と言い切るように、複数ポジションをハイレベルにこなせるポリバレントな選手。昨季のプレーオフでは左サイドバック、プレシーズンはボランチを務めていたが、リーグ開幕からの2試合は3バックの中央に入り、センターバックとして最終ラインの中央で奮闘している。
前橋育英戦でも30メートル近い距離からFKを直接狙い、ゴールポストにぶつけるシーンも。その左足から繰り出すキックも大きな武器だ。「みんなでまとまらないとプレミアでも勝てないと思うので、そこは自分がしっかりまとめて、意識が高い選手の多い集団を目指していきたいなと思います」と先を見据える石山のリーダーシップが、プレミア初挑戦のチームの飛躍には必要不可欠だ。
トップチーム昇格を果たした昨季のエース、古屋歩夢から背番号9を引き継いだストライカー・佐々木亮の爆発も、勝利には絶対に欠かせない条件だと言っていいだろう。「自分はアーリークロスに飛び込んだりとか、ワンタッチシュートとか、少ないタッチでゴールを決めることが得意」と自己分析するように、ゴール前での鋭い動き出しには見るべきものがある。
加えて、Jリーグ選抜の一員として参加した2月の『NEXT GENERATION MATCH』でも身体の強さを生かして、チャンスを演出する場面も。「プレミアは本当に楽しみですし、今年はチームのエースになりたいです。まずは点をたくさん獲ることがやるべきことで、チームのために走って戦ったりとか、そういうベースの部分もしっかりやっていきたいと思っています」。この人のゴールが、そのままチームの勝敗に直結することは間違いない。
なお、会場のニッパツ三ツ沢球技場は仙台ユースにとって、昨夏のクラブユース選手権決勝で敗戦を味わった因縁の会場。お互いに目指すのはシーズン初勝利のみ。タイムアップの瞬間に、笑顔で歓喜を享受しているのは、果たしてどっちだ。
ベガルタ仙台ユース・佐々木亮
文:土屋雅史
土屋 雅史
1979年生まれ。群馬県出身。群馬県立高崎高校3年時には全国総体でベスト8に入り、大会優秀選手に選出。早稲田大学法学部を卒業後、2003年に株式会社ジェイ・スカイ・スポーツ(現ジェイ・スポーツ)へ入社し、「Foot!」ディレクターやJリーグ中継プロデューサーを歴任。2021年からフリーランスとして活動中。
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