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サッカー フットサル コラム 2024年4月1日

苦戦するも「課題」は明らか。城福監督率いる東京ヴェルディの“志の高いサッカー”に期待

後藤健生コラム by 後藤 健生
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同じ引き分けでも、追いつかれたチーム、(とえば2点のリードを追いつかれた京都)にとっては勝点2を失うショッキングな引き分けだが、追いついた東京Vにとってはチームの士気を上げる貴重な勝点1ということになる。

だが、冷静に考えてみれば、プラン通りに試合に入って先行する方がゲームの流れとしては良いはずだ。2点差を追いつけたのは素晴らしいが、多分に相手のミスに助けられたものでもあり、サポーターにとって気持ちの良い同点弾だったかもしれないが、試合としてはけっして褒められた展開ではない。

そんなことは、63歳の大ベテランである城福監督が承知でないわけはない。だが、それでも城福監督が冷静に、いやポジティブに試合を振り返ることができたのには、ただ単に2点のビハインドを追いついたという事実以上の理由があったのではないだろうか。

京都との試合、前半の東京Vはパスをつなぐことがまったくできなかった。京都の攻撃をしのいでも、奪ったボールを味方につなぐことができず、クリアするのが精一杯。そして、セカンドボールを拾われて京都の攻撃を受け続けることになった。

そして、22分にはロングボールを胸で収めた豊川雄太にドライブをかけたスーパーゴールを決められ、その2分後には原大智に抜け出されて連続ゴールを許してしまった(“偽の9番”的ポジションに入った原は効率的にボールを収めて京都の攻撃に貢献した)。

互いにロングボールを蹴り合う中で、東京Vはキックの正確性でも、プレスの強さでも、守備の強固さでも、すべて下回ってしまった。

しかし、前半の東京Vは「パスをつなげなかった」のではなかった。最初から「パスをつなぐことを敢えて放棄して、京都に挑まれたバトルに受けて立たった」のだ。

城福監督によれば、90分にわたってパスをつないで勝負することは若いメンバーでは難しいというのだ。後半には運動量で上回る自信はある。だから、互いにインテンシティーの高い前半のうちは戦えるメンバーを揃えて戦い、後半に入ってからは中盤でパスをつなぐ、本来目指しているサッカーに切り替える……。それが、ゲームプランだったのだ。

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