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サッカー フットサル コラム 2024年2月20日

鬱を告白したルイス・スアレス。サッカー選手を襲う過激なプレッシャー

木村浩嗣コラム by 木村浩嗣
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アルメリアはそれほど悪いチームではない。先日『リーグの権威を失墜させかねない誤審』で書いたようにレアル・マドリー相手にも大健闘している。だが、サッカーは心理状態が決定的な影響を及ぼす。だからこそ、今はどのチームでも心理カウンセラーや精神科医をスタッフに加えている。「また勝てない」と思って戦うとやはり勝てない。結果の悪化が選手の自信を喪失させ、さらに結果を悪化させるという悪循環が、不名誉な記録の裏にあるのだと思う。CLのレアル・マドリーは時に信じられないような逆転劇を連発する。あれと逆のことがアルメリアに起きているのだろう。

プロサッカー選手が鬱を告白することは珍しくなくなった。

かつては、イニエスタがそうだったように、引退後や一線を退いた後(イニエスタの場合はバルセロナを離れた後)に「実はあの時……」と振り返ることが多かったが、最近では現役選手が告白することが増えている。今季だけでも、ルイス・スアレスに加え、久保建英の同僚アレックス・レミロやボルハ・イグレシアス(元ベティス)の名が挙げることができる。

若くして大金を稼ぎ強靭なアスリートであるサッカー選手はスーパーマンのように見られるが実はそうではなく、人気者ゆえのプレッシャーにもさらされている。チームや自分が不振に陥ると、家を出られない、とルイス・スアレスが言っていた。

私も鬱を患った。散歩による気分転換は治療の一環だった。それが許されないアルメリアの選手たち、ましてやケガの再発と手術を経験したルイス・スアレスを応援せざるを得ない。

文:木村浩嗣

木村浩嗣

編集者、コピーライターを経て94年からスペインへ。2006年に帰国し『footballista フットボリスタ』編集長に就任。08年からスペインに拠点を移し特派員兼編集長に。15年編集長を辞し指導を再開。スペインサッカーを追いつつセビージャ市王者となった少年チームを率いた。現在はグラナダ在住で映画評の執筆も。

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