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サッカー フットサル コラム 2024年1月17日

主力の欠場とAFCON開催によるウェストハムのダメージ

粕谷秀樹のOWN GOAL,FINE GOAL by 粕谷 秀樹
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ボーウェンに並ぶ得点源として、またチャンスメイカーとしても貢献していたクドゥスの離脱は痛い

ボーウェンに並ぶ得点源として、またチャンスメイカーとしても貢献していたクドゥスの離脱は痛い

「なんでこの時期に、おまけに同時開催なんだよ」

ヨーロッパの本音である。アジアカップは1月12日から2月10日まで、AFCON(Africa Cup of Nations)は1月13日から2月11日までだ。多くのクラブが少なからぬ戦力ダウンを余儀なくされ、大会期間中にケガをするリスクまでつきまとう。

「グループステージで負けてくれないかな」

遠藤航(日本代表)とモハメド・サラー(エジプト代表)を引き抜かれたリヴァプールのユルゲン・クロップ監督が、ジョークを織り交ぜながら嘆いていた。

また、韓国代表のソン・フンミンに加え、マリ代表のイヴ・ビスマとセネガル代表のパペ・マタル・サールが一か月ほど戦列を離れるトッテナムも、ダメージは甚大だ。

さらに、ノッティンガム・フォレストはコートジボワール代表のイブライム・サンガレー、タイボ・アウォニィ、ウィリー・ボリー、セルジュ・オーリエ、ナイジェリア代表のオラ・アイナ、セナガル代表のシェイク・クヤテ(セネガル代表)と、計6名がいなくなった。

彼らが不在中のスケジュールは、アイヴァン・トニーが復帰するブレントフォード、好調ボーンマス、優勝候補の一角アーセナル、強豪ニューカッスル。主力全員が揃っても厳しい相手ばかりだ。

さて、ウェストハムからはセンターバックのナイエフ・アゲルド(モロッコ代表)と、ビッグクラブがレーダーに捉えはじめたモハメド・クドゥス(ガーナ代表)がAFCONに旅立っていた。前者はDFラインの主軸であり、後者はカウンターの矢として存在感が高まっている。彼らふたりは代えが利かない。

しかも、左足のふくらはぎに違和感を訴えたルーカス・パケタは3月初旬まで、足首を痛めたジャロッド・ボーウェンは2月中旬まで欠場する公算が大きくなってきた。

16日に行われたブリストル・シティ(チャンピオンシップ=実質2部)とのFAカップ3回戦再試合は、0‐1で足をすくわれた。プレミアリーグ21節でシェフィールド・ユナイテッドと闘った後は、ボーンマス、チェルシー、マンチェスター・ユナイテッド、アーセナルと、難敵との対戦が相次ぐ。

直近4試合のプレミアリーグは3勝1分。全戦クリーンシートだ。ユナイテッドとアーセナルを連破したり、ウォルヴァーハンプトンを3-0で叩きのめしたりもしている。デイヴィッド・モイーズ監督には契約更新の噂が浮上し、ハマーズはポジティヴな雰囲気に包まれていたのだが……。

ボーウェンとL・パケタの欠場、AFCONによるアゲルドとクドゥスの戦線離脱は、小さくないダメージだ。フェイエノールトのサンティアゴ・ヒメネス獲得に動いてはいるが、3000万ポンド(約54億円)の提示にオランダの古豪は難色を示したという。

ポゼッション率で下まわっても意に介さず、精度の高いセットプレーとチーム全体の守備意識で、ウェストハムは昨シーズンのカンファレンスリーグを制した。

いいことばかりは続かない。

文:粕谷秀樹

粕谷 秀樹

ワールドサッカーダイジェスト初代編集長。 ヨーロッパ、特にイングランド・フットボールに精通し、WWEもこよなく愛するスポーツジャーナリスト。

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