人気ランキング
J SPORTS IDを登録すれば、
すべての記事が読み放題
コラム&ブログ一覧
やはり、若いメンバーだと点が取れない中で焦りが生じ、パスが流れてしまうような場面も増え、時間とともに手詰まり感が出てきてしまった。
同日の夜、日本代表はアジアカップのグループリーグでベトナムと対戦。セットプレーからベトナムに2点を奪われて逆転されてしまったが、それでもまったく慌てることなく落ち着いてプレーしてしっかりと逆転して見せた。もちろん、2失点はいただけないが、あの状況で落ち着いてプレーして悠々と逆転につなべたことによって、かえって彼らの強さが際立った。
カンセキスタジアムでの準々決勝第2試合では、三菱重工浦和レッズ・レディースがジェフユナイテッド市原・千葉レディースに対して、まさに「ベテランの力」で勝利した。
浦和は昨年度のWEリーグ・チャンピオン。現在はリーグ戦で2位に付けているが、おそらく現在の日本の女子サッカー界の最強チームだ。
女子版ACLの戦いがあったため日程が窮屈になったせいか、新シーズンに入ってからなかなか調子が上がらなかったが、12月に入ってからパスもスムースにつながるようになり、前への意識が非常に高くなってきていた。
そして、大ベテランの安藤梢がアタッカー(左のサイドハーフ)に戻ってきた。
かつて、FWとして日本代表のエースの1人であり、またドイツでも活躍した安藤だが、浦和のチーム事情で昨季はCBとしてプレーしてチームの優勝に貢献し、MVPを受賞していた。だが、ようやく本職のDFがそろったことによって、安藤を再び前で使うことができるようになったのだ。
DFとしてプレーしていた時も攻撃参加してはゴールを決めていた安藤の決定力は折り紙付き。1月7日のWEリーグ第7節の大宮アルディージャVENTUS戦で2得点を決めて、見事にアタッカーとしての復活を宣言していたが、なんと皇后杯準々決勝の千葉戦でも再び2ゴールを決めて見せた。
浦和が主導権を握った前半、なかなか点が入らず嫌な流れになりかけた42分に決めた先制ゴールは、GKが蹴ったロングキックがFWとDFの競り合いから裏に抜けてくるところに走り込んで決めたもの。ボールがこぼれてくる位置を予測する嗅覚が鋭いのだろう。前線を動き回るわけでもなく、必ずボールのこぼれてくるところに顔を出して、簡単にゴールを決めてしまうのだ。
調子が上向いてきた浦和に安藤梢というゴールゲッターも“加わって”、皇后杯制覇に向けて盤石の態勢が整いつつあるようだ。
文:後藤健生
後藤 健生
1952年東京生まれ。慶應義塾大学大学院博士課程修了(国際政治)。64年の東京五輪以来、サッカー観戦を続け、「テレビでCLを見るよりも、大学リーグ生観戦」をモットーに観戦試合数は3700を超えた(もちろん、CL生観戦が第一希望だが!)。74年西ドイツ大会以来、ワールドカップはすべて現地観戦。2007年より関西大学客員教授
あわせて読みたい
J SPORTS IDを登録すれば、
すべての記事が読み放題
ジャンル一覧
人気ランキング(オンデマンド番組)
-
高円宮杯 JFA U-18 サッカープレミアリーグ 2024 WEST 第4節-1 静岡学園高校 vs. サンフレッチェ広島F.Cユース
4月28日 午前10:50〜
-
【先行】高円宮杯 JFA U-18 サッカープレミアリーグ 2024 WEST 第5節-1 サガン鳥栖U-18 vs. ファジアーノ岡山U-18
5月5日 午前10:50〜
-
【限定】Foot! THURSDAY Presents 土屋雅史の高円宮杯U-18プレミアリーグ 深堀りレポート!2024 #6
5月9日 午後10:30〜
-
【限定】Foot! THURSDAY Presents 土屋雅史の高円宮杯U-18プレミアリーグ 深堀りレポート!2024 #5
5月2日 午後10:30〜
-
高円宮杯 JFA U-18 サッカープレミアリーグ 2024 EAST 第4節-3 前橋育英高校 vs. 柏レイソルU-18
4月29日 午前10:50〜
-
高円宮杯 JFA U-18 サッカープレミアリーグ 2024 EAST 第6節-1 鹿島アントラーズユース vs. 青森山田高校
5月11日 午前10:50〜
-
サッカーニュース Foot! THURSDAY(2024/05/09)
5月9日 午後10:00〜
-
【先行】高円宮杯 JFA U-18 サッカープレミアリーグ 2024 EAST 第4節-2 大宮アルディージャU18 vs. 流通経済大学付属柏高校
4月28日 午前10:50〜
J SPORTSで
サッカー フットサルを応援しよう!