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サッカー フットサル コラム 2024年1月17日

EL埼玉が皇后杯で“必然のジャイキリ”を起こす。調子を上げてきた浦和が優勝候補ナンバーワンか

後藤健生コラム by 後藤 健生
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やはり、若いメンバーだと点が取れない中で焦りが生じ、パスが流れてしまうような場面も増え、時間とともに手詰まり感が出てきてしまった。

同日の夜、日本代表はアジアカップのグループリーグでベトナムと対戦。セットプレーからベトナムに2点を奪われて逆転されてしまったが、それでもまったく慌てることなく落ち着いてプレーしてしっかりと逆転して見せた。もちろん、2失点はいただけないが、あの状況で落ち着いてプレーして悠々と逆転につなべたことによって、かえって彼らの強さが際立った。

カンセキスタジアムでの準々決勝第2試合では、三菱重工浦和レッズ・レディースがジェフユナイテッド市原・千葉レディースに対して、まさに「ベテランの力」で勝利した。

浦和は昨年度のWEリーグ・チャンピオン。現在はリーグ戦で2位に付けているが、おそらく現在の日本の女子サッカー界の最強チームだ。

女子版ACLの戦いがあったため日程が窮屈になったせいか、新シーズンに入ってからなかなか調子が上がらなかったが、12月に入ってからパスもスムースにつながるようになり、前への意識が非常に高くなってきていた。

そして、大ベテランの安藤梢がアタッカー(左のサイドハーフ)に戻ってきた。

かつて、FWとして日本代表のエースの1人であり、またドイツでも活躍した安藤だが、浦和のチーム事情で昨季はCBとしてプレーしてチームの優勝に貢献し、MVPを受賞していた。だが、ようやく本職のDFがそろったことによって、安藤を再び前で使うことができるようになったのだ。

DFとしてプレーしていた時も攻撃参加してはゴールを決めていた安藤の決定力は折り紙付き。1月7日のWEリーグ第7節の大宮アルディージャVENTUS戦で2得点を決めて、見事にアタッカーとしての復活を宣言していたが、なんと皇后杯準々決勝の千葉戦でも再び2ゴールを決めて見せた。

浦和が主導権を握った前半、なかなか点が入らず嫌な流れになりかけた42分に決めた先制ゴールは、GKが蹴ったロングキックがFWとDFの競り合いから裏に抜けてくるところに走り込んで決めたもの。ボールがこぼれてくる位置を予測する嗅覚が鋭いのだろう。前線を動き回るわけでもなく、必ずボールのこぼれてくるところに顔を出して、簡単にゴールを決めてしまうのだ。

調子が上向いてきた浦和に安藤梢というゴールゲッターも“加わって”、皇后杯制覇に向けて盤石の態勢が整いつつあるようだ。

文:後藤健生

後藤 健生

後藤 健生

1952年東京生まれ。慶應義塾大学大学院博士課程修了(国際政治)。64年の東京五輪以来、サッカー観戦を続け、「テレビでCLを見るよりも、大学リーグ生観戦」をモットーに観戦試合数は3700を超えた(もちろん、CL生観戦が第一希望だが!)。74年西ドイツ大会以来、ワールドカップはすべて現地観戦。2007年より関西大学客員教授

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