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サッカー フットサル コラム 2024年1月17日

EL埼玉が皇后杯で“必然のジャイキリ”を起こす。調子を上げてきた浦和が優勝候補ナンバーワンか

後藤健生コラム by 後藤 健生
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74分、EL埼玉は前線に祐村ひかるを投入した。そして、それまでワントップを務めていた瀬野有希をトップ下に下げて、祐村と吉田のツートップに変更したのだ。

これが攻撃開始のスイッチだった。ツートップに入ったともに2人は足も速く、ダイナミックに動くことのできる選手だ。

ボールを握りながらもなかなかゴールが奪えないベレーザが攻撃に人数を割いたため、当然、ベレーザ陣内には大きなスペースができてくる。そこを使おうというのがEL埼玉の意図だった。

そして、80分以降、カウンターからビッグチャンスを作ることに成功すると、延長前半の95分に吉田のパスを受けた左ウィングバックの金平莉紗が祐村と大きなワンツーを使って抜け出して先制ゴールを決めたのだ。

実は、この両チーム、12月10日にはWEリーグ第5節で対戦していた。そして、ベレーザ・ホームのこの試合でもEL埼玉はベレーザの攻撃を零封して引き分けに持ち込んでいた。

さらに、この時の試合でもトップの吉田を生かして、何度かベレーザ・ゴールを脅かす形は作っていた。ただ、せっかくのチャンスでパスを選択してしまったり、攻撃が中途半端でスコアレスドローに終わってしまったのだ。

「もっと思い切って攻めればいいのに」というのは池谷監督の思いでもあったようで、試合後の会見では「うちの選手たちはサッカーを知らない」とボヤいていたものだが、皇后杯でのジャイアントキリングは、このリーグ戦での引き分けからの教訓を生かしてカウンターからのチャンスで思い切って攻め切ったことで勝ち取ったものだ。

一方、ベレーザの方はやはり若さが出たようだ。

今シーズン、松田監督を迎えたベレーザは、従来のテクニックを生かして徹底的にパスをつないで相手を崩すサッカーから方針を転換。アグレッシブな守備でボールを奪って速く、シンプルに攻める攻撃にも取り組んでいる。

そして、メンバーも大幅に若返った。

皇后杯準々決勝の先発11人の平均年齢はなんと20.7歳。DFラインも右SBの柏村菜那が19歳、CBの坂部幸菜と池上聖七がそれぞれ20歳と18歳、左SBの松田紫野が22歳という顔ぶれだった。攻撃の中心だった藤野も、まだ19歳である。

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