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サッカー フットサル コラム 2024年1月3日

ヨーロッパのマーケット全体が日本をレーダーに捉えた

粕谷秀樹のOWN GOAL,FINE GOAL by 粕谷 秀樹
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フラム戦の同点ゴールで遠藤の “潮目” が変わった。リヴァプールでも確固たる地位を築きつつある

フラム戦の同点ゴールで遠藤の “潮目” が変わった。リヴァプールでも確固たる地位を築きつつある

自由民主党の裏金疑惑。岸田内閣の不支持率が危険水域に
大谷翔平と山本由伸がロサンジェルス・ドジャーズに移籍

近ごろのトレンドである。

自民党は組織として腐っており、大谷と山本はドジャースを世界一に導けるのか。それぞれのニュースは明暗がくっきりしている。暗い話題ばかりの世の中だ。メジャーリーガーに希望を託す人が増えたとしても不思議ではない。

でも、ちょっと待ってくれ。

アメリカだけではなく、ヨーロッパにも日本人のプライドをくすぐるアスリートがいるじゃないか。レアル・ソシエダの久保建英はリーガ屈指のプレーメイカーに成長した。AZの菅原由勢はつねにハイパフォーマンスを維持し、ヨーロッパ屈指のライトバックに数えられるほどだ。

そして彼らの興味はプレミアリーグだという。世界最高の舞台で腕試し──。決して夢物語ではない。事の真偽はともかく、久保はマンチェスター・シティが、菅原はリヴァプールがモニタリング中と伝えられている。日本代表の快進撃により、ヨーロッパのマーケット全体が由緒正しき東アジアの島国をレーダーに捉えた、といって差し支えない。

ほんの数年前まで、日本人特有の献身性と敏捷性で世界に挑むと、お題目のように唱えられていた。いまでもコピーする声は聞こえてくる。フィジカルでは勝負できないと、端からあきらめているかのようだ。

「リヴァプールの遠藤航を見ていないのかい」

加入後1~2か月は適応に苦しんだものの、いまや世界一のプレー強度を誇るプレミアリーグで苦もなくプレーしている。18節の首位攻防戦でも、アーセナルの猛者をフィジカルで圧倒した。

「フィルジル・ファンダイクはプレーヤー・オブ・ザ・マッチにふさわしかったが、ワタルのパフォーマンスもすばらしかった」

19節のバーンリー戦終了後、リヴァプールのユルゲン・クロップ監督は相好を崩した。

冨安健洋のフィジカルもプレミアリーグでトップクラスだ。屈強のアタッカーと競り合ってもビクともせず……それどころか凌駕する。さらに最終ラインのすべてをハイレヴェルでこなす万能性は、アーセナルのストロングポイントでもある。

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