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サッカー フットサル コラム 2024年1月3日

2026年まで契約更新のアンチェロッティ監督、その素晴らしき手腕

木村浩嗣コラム by 木村浩嗣
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アンチェロッティ監督とセティエン監督

アンチェロッティ監督(左)

彼らがどんなサッカーを目指すのかはわかり易いが、アンチェロッティのそれはわかりにくい──というか、その場しのぎで明確なフィロソフィーがないようにさえ見える。

大声でサッカー観を主張することもないし、哲学的でミステリアスな名言を残すことも無い。ツギハギだらけの誰もが着られる服よりもオートクチュールの一着ものの方がカッコいい。だから過小評価される。

モドリッチを控えにして文句を言わせないことは実は大変なマネージメント能力(これは会社で管理職をやっている人なら誰もがうなずくに違いない)なのだが、そういう人徳も評価されない。私たちはニコニコ笑う良い人よりも、冷徹な人事をする切れ者リーダーにカリスマを感じるからだ。

しかし、レアル・マドリーのようなエゴとプライドとタレントばかりのチームに、おまけに補強も自分でやってしまう独裁的な会長がいるクラブにとって、みんなとうまくやって笑みをたたえてソッと勝利を積み重ねていくアンチェロッティは、理想的に思える(だからブラジル代表監督就任の噂も当然)。

彼ももう64歳。クラブでのおそらく最後のキャリアは、戦術家偏向の私たちの目をも開かせてくれることだろう。

文:木村浩嗣

木村浩嗣

編集者、コピーライターを経て94年からスペインへ。2006年に帰国し『footballista フットボリスタ』編集長に就任。08年からスペインに拠点を移し特派員兼編集長に。15年編集長を辞し指導を再開。スペインサッカーを追いつつセビージャ市王者となった少年チームを率いた。現在はグラナダ在住で映画評の執筆も。

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