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サッカー フットサル コラム 2024年1月3日

様々な制約ある中でタイに圧勝した日本代表 コンセプトは大事だが、時にはそれを崩すことも必要

後藤健生コラム by 後藤 健生
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後半に投入されると堂安律が一気に攻撃の流れを変えた

後半に投入されると堂安律が一気に攻撃の流れを変えた

前半、タイ代表の分厚い守備を攻めあぐねていた日本代表は、後半に入って堂安律を投入することで大きく流れを変え、5連続得点で圧勝した。

堂安の貢献は間違いないが、流れが変わったのには他にもいくつかの要因があった。

直接的には、後半に入ってタイの戦い方が変化したことだ。選手交代によってチームのコンセプトが揺らいでしまったようなのだ。

前半のタイはウィーラテップ・ポンパンをアンカーの位置に置く4-1-4-1の布陣で、攻撃に入るとパトンポン・チャルンラッタナピロムがトップに上がってくる変則的なシステムで日本の攻撃を受け止めていた。

ところが、タイではまだリーグ戦が進行中で、12月28日に試合をした選手もおり、また帰国後に試合を控えている選手もいるという。そこで、石井正忠監督は数人の選手の交代を余儀なくされる。前半、守備に貢献していたウィーラテップが退き、後半はアンカーを置かない4-4-2の形に変わったのだ。

しかし、石井監督は「前半と同じ形で戦うつもりだった」らしい。十分にトレーニングができていないので、指示がうまく伝わらなかったようなのだ。

こうして、疲労の蓄積とも相まって守備の厚みを失ってしまったのだ。そして、そこに堂安が入って攻撃の圧を増した日本の攻撃陣が襲い掛かったのだ。

つまり、アジアカップ直前だというのに、石井監督はトレーニング時間の不足に悩まされているようなのだ。

もっとも、世界中の代表チーム監督は同じ悩みを抱えているはず。日本代表の森保一監督にとっても状況は同じだ。いや、代表選手のほとんどが国内のクラブでプレーしているタイ代表と比べて、日本代表の場合は大半がヨーロッパなど国外のクラブに所属しているので状況はさらに難しいはずだ。

ワールドカップ予選は木曜日と火曜日に設定されているが、代表選手たちが週末のリーグ戦を終えてから長距離移動を経て日本に帰国すると、全員が揃うのは火曜日になってしまう。そして、水曜日には時差を含むコンディション調整と最低限の約束事を確認してすぐに試合を戦って移動。火曜日の試合を終えるとすぐに解散……。

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