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サッカー フットサル コラム 2023年11月28日

クリスマスもボクシングデイも旨い酒は飲めそうにない

粕谷秀樹のOWN GOAL,FINE GOAL by 粕谷 秀樹
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13節終了時点で1勝2分10敗。8節から6連敗中。バーンリーは復調の兆しすらなく……

13節終了時点で1勝2分10敗。8節から6連敗中。バーンリーは復調の兆しすらなく……

プレミアリーグは今シーズンもドラマティックだ。

マンチェスター・ユナイテッドがほんの少しずつ上向き、開幕10試合8勝2分だったトッテナムはケガ人続出で3連敗。三笘薫を擁するブライトンはヨーロッパリーグとの二足の草鞋を履けていない。

また、エヴァートンがFFP(ファイナンシャル・フェアプレー)に抵触し、10ポイントをはく奪された。同様の違反を115件も犯したとされるマンチェスター・シティは、最低でも-30ポイントのペナルティーが科されるとか……。

ちなみに、昨シーズンのシティが30ポイント減になると勝点59。ヨーロッパリーグ出場権獲得まであと一歩の8位になる。やはり彼らは強い。

もちろん、プレミアリーグが訴えた115件にわたるFFP違反が間違いないのなら、シティには厳罰が科されてしかるべきだ。しかし、罪を犯した上層部が罰せられるべきで、現場とサポーターが迷惑を被るのはいかがなものか。

この問題は落しどころが非常に難しい。2024年から始まる聴聞会も長期化するだろう。

さて、監督解任のタイミングも難題だ。早すぎたり、遅きに失したり、毎シーズンのようにドラマが起きる。史上最多の13人が更迭された昨シーズンは、チャンピオンシップに降格したレスター、リーズ、サウサンプトンは、指揮官交代も奏功しなかった。

一方、エヴァートンはフランク・ランパードをショーン・ダイシに代えて、ウォルヴァーハンプトンは22節からジュレン・ロペテギを起用し、プレミアリーグに残留した。

11月27日時点で、まだだれもクビを通告されていない。シェフィールド・ユナイテッドのポール・ヘッキングボトム、ルートンのロブ・エドワーズは風前の灯火といわれながら続投している。適当な後任が見当たらないのか、違約金が惜しいのか。

では、11月23日の『sky sports’』に掲載された興味深いデータを紹介しよう。
No Premier League managers sacked? Erik ten Hag, Andoni Iraola and others benefited from sacking freeze? | Football News | Sky Sports

リーグ発足後30年で、降格圏で悶絶していたクラブが監督解任に踏み切ったのは77回。降格を免れたのは33クラブで、割合は43%だという。また、最下位で解任した場合は15.4%、19位は57.1%、18位は54.2%と、残留の確率は変化していく。

さらに、年内で解任した場合は生存率が56.6%を記録し、年明け以降は12・5%まで下落する。

あくまでも数字である。単なる参考資料に過ぎない。ただ、年明け以降の生存率にゾッとしたシェフィールド・U、バーンリー、ルートンあたりの上層部が、闇雲に動いたとしても不思議ではない。

また、ジム・ラトクリフ卿が現場の実権を握った場合、ユナイテッドのエリク・テンハフが窮地に立たされる、との噂が聞こえてきた。

期待を裏切った監督たちは、クリスマスもボクシングデイもニューイヤーも、旨い酒は飲めそうにない。

文:粕谷秀樹

粕谷 秀樹

ワールドサッカーダイジェスト初代編集長。 ヨーロッパ、特にイングランド・フットボールに精通し、WWEもこよなく愛するスポーツジャーナリスト。

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