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サッカー フットサル コラム 2023年11月16日

欲するのは勝利に繋がる自身の結果一択。川崎フロンターレU-18・岡崎寅太郎はとにかくゴールを狙い続ける。 【NEXT TEENS FILE.】

土屋雅史コラム by 土屋 雅史
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リーグ前半戦は全11試合に出場して、10ゴールをマーク。順調に得点を積み重ねていったものの、夏のクラブユース選手権のあとにケガに見舞われ、戦線離脱を余儀なくされる。その期間にフォワードに入った高橋宗杜や、1トップ下を任された岡田泰輝がきっちり結果を残したことで、良い刺激を受けながらも、危機感も生まれたという岡崎は、復帰戦となった前橋育英戦で途中出場からチームの3点目を記録。2度の決定機を外したあとに、ようやく生まれたゴールを喜ぶ安堵の表情が印象的だった。

10月に味わった2つの敗戦は、どちらも違う悔しさを9番に突き付けた。8日に行われたアウェイの青森山田高校戦。この首位攻防戦もベンチスタートだった岡崎は、2点のビハインドを負った後半開始から投入されるも、ノーゴールに終わり、チームも手痛い黒星を喫してしまう。

だが、試合後に相手のキャプテンが「やっぱり9番の岡崎選手が前期も凄く厄介でしたし、後半に出てきたら、やっぱり一番嫌な選手でした」と言及すれば、青森山田を率いる正木昌宣監督も「やっぱり9番は仕事をするし、ボールへの嗅覚はずば抜けていますよね。本当に(松木)玖生みたいな感じで。『なんでオマエ、またそこに来ちゃったの?』みたいなタイプですよ」と高評価を口に。対戦相手も認めるパフォーマンスは披露したが、もちろんそれで満足するはずもない。

25日に開催されたアウェイの市立船橋高校戦は、チームにとっても痛恨の90分間となった。スタメンで出場した岡崎のゴールもあって、川崎U-18は前半だけで2点をリード。そのまま勝利すれば、首位を走る青森山田との勝ち点差を1まで詰められる状況の中で、後半に入ると相手のエースにハットトリックを達成され、悪夢の大逆転負けを強いられる。

「前半で2-0というところで、後半に入る時に『0‐0の気持ちで、もう1点獲ろう』と話していたんですけど、自分たちでゲームを壊してしまいました」とうつむいた岡崎は、それでも必死に前を向く。

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