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サッカー フットサル コラム 2023年11月8日

U-17W杯上位進出に挑む日本代表 その最大の特徴は強力なFW陣

後藤健生コラム by 後藤 健生
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最終戦で対戦するのがセネガル。アフリカ予選のU-17ネーションズカップで優勝したチームだ。グループリーグを3戦全勝で勝ち上がると、準々決勝では南アフリカを5対0で一蹴。6試合で得点15、失点がわずかに2とこちらは守備力に特徴がありそうだ。

ポーランド、セネガルとは2018年のロシア・ワールドカップでも同組で戦った相手。セネガルとは、今年5月のU-20ワールドカップの初戦でも対戦。この時は、日本が1対0で勝利している。

いずれにしても、日本代表はヨーロッパ、南米、アフリカの強豪と戦うのである。「死の組」を突破するには、かなりのエネルギーを注がなければならない。そのうえで、どこまで余力を残してラウンド16を戦えるかが上位進出へのカギとなる。

日本にとって有利な条件を探せば、開催地が同じインドネシアになったことだ。

もともと、今大会は南米のペルーで開かれることになっていた。ペルーは2021年大会の開催地に選ばれていたものの、同大会が中止になったのでそのまま2023年大会の開催地となった。

だが、現地ペルーでの開催準備が間に合わず、ペルーは開催権を放棄した。一方、インドネシアではU-20ワールドカップの開催が予定されていた。

ところが、イスラエルがヨーロッパ予選を勝ち抜いて出場を決めたことで、インドネシア国内で開催反対の声が上がったのだ。

インドネシアは世界第4位という人口2億7000万人のうち9割近くがイスラム教徒であるため、アラブ諸国と同じように、反イスラエル感情が強く、来年に予定されている大統領選挙前に政治家たちが世論受けを狙ってU-20ワールドカップ開催反対論を掲げたのだ。

こうして、インドネシアはU-20ワールドカップの開催を放棄。同大会はアルゼンチンで開催された(U-20日本はグループリーグ敗退)。インドネシアにはU-17ワールドカップ開催権が回ってきた。

たとえば南米大陸にあるペルーに遠征するのに比べたら、インドネシアは日本からも近く、時差もわずかに2時間だけ。

日本は、これまでも長距離移動を強いられる南米開催の大会では、なかなか好成績を収められていない。2014年のブラジル・ワールドカップでは日本は1分2敗のグループリーグ敗退に終わったし、今年のU-20ワールドカップ・アルゼンチン大会でも、日本はノックアウトステージに進むことができなかった。

日本はこれまでも東南アジアで戦う経験は多い。現在のU-17日本代表も、アジアカップをタイで戦っている。また、グループDの試合会場となるジャワ島西部のバンドンは標高800メートルほどの高原にあるので、暑さも厳しくない。日本代表の将来のためにも、持ち前の攻撃力を発揮して戦ってほしいものだ。

文:後藤健生

後藤 健生

後藤 健生

1952年東京生まれ。慶應義塾大学大学院博士課程修了(国際政治)。64年の東京五輪以来、サッカー観戦を続け、「テレビでCLを見るよりも、大学リーグ生観戦」をモットーに観戦試合数は3700を超えた(もちろん、CL生観戦が第一希望だが!)。74年西ドイツ大会以来、ワールドカップはすべて現地観戦。2007年より関西大学客員教授

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