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サッカー フットサル コラム 2023年10月24日

プレミアを戦う選手の幸せと指揮官の苦悩。米子北高校の勇敢な挑戦はまだまだ終わらない 高円宮杯プレミアリーグWEST ヴィッセル神戸U-18×米子北高校マッチレビュー

土屋雅史コラム by 土屋 雅史
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プレミアという舞台で戦うことの意義を、中村監督は米子北を取り巻く周囲の環境からも実感している。「本当に身内以外のサッカーが好きな方にも『神村が見たい』『静学が見たい』と試合に来ていただけたり、高校のチーム、中学のチーム、小学校のチームも来てくれますし、鳥取県のサッカー協会を巻き込んで、試合の日に幼稚園のサッカー教室をやったりしているんです。それこそエスコートキッズもいろいろな小学校に声を掛けた中で来てくれて、その親も来てくれて、という感じで、地域に還元できることが少しでもあればと考えていますし、チームを応援してもらえる環境もプレミアだと作りやすいので、それは選手たちの大きな力になっていると思います。僕の同級生も島根から4,5人で見に来てくれましたよ(笑)」。

「やっぱり子どもたちの応援が相当力になりますね。あれは自分が負けそうになった時に奮い立たせてくれるものですよ。そう簡単には負けられない感じもあって、その中で1試合1試合一生懸命やった結果として今の位置にいるわけです。それでちょっと上が見えてきたら2連敗すると(笑)。でも、上位にいるってこういうことかなと思いますし、あと3試合はせっかく与えられた成長のチャンスなので、気負わずに、思い切ってやろうと思っていますけどね。まあ、死ぬ気でやりますよ」。

米子北高校・上原颯太

上原の決意が力強く響く。「久しぶりのプレミア参戦ということで、前よりも良い結果を残すことはもちろん、自分たちは残留というよりはファイナルを目指してやってきたので、目標を高く掲げたからこそ、こういう結果が出ているのかなと思います。もともと僕は中学生の頃もプレミアを見ていて、『米子北なら出られる可能性があるな』と思ってここに来たところもあったので、そこでやれているのは嬉しいですし、去年の先輩たちが頑張って残してくれたものがあるので、今年は後輩たちにファイナルの経験を残してあげたいなと。まだ可能性はあるので、そこを目指して頑張りたいなと思っています」。

ここから戦う3試合の中には、ここまで7勝1分け2敗と圧倒的な勝率を誇るホームで、現在首位を走るサンフレッチェ広島ユースを迎え撃つビッグマッチも残されている。チームのために。自分たちのために。そして、応援してくれる地域の方々のために。国内最高峰のステージを逞しく戦い抜いてきた米子北が、真剣に頂点を狙うラストスパートからも目が離せない。

 

文:土屋雅史

土屋 雅史

土屋 雅史

1979年生まれ。群馬県出身。群馬県立高崎高校3年時には全国総体でベスト8に入り、大会優秀選手に選出。早稲田大学法学部を卒業後、2003年に株式会社ジェイ・スカイ・スポーツ(現ジェイ・スポーツ)へ入社し、「Foot!」ディレクターやJリーグ中継プロデューサーを歴任。2021年からフリーランスとして活動中。

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