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ベリンガムはケインとともにイングランドの屋台骨を支える。スケールの大きなMFだ
それにしても強くなった。
10月17日のイタリア戦に勝利を収めたイングランドは、EURO2024の出場権を手にしている。
“フットボールの母国” にもかかわらず、メジャー大会の優勝は1966年に地元開催したワールドカップだけだ。しかも、決勝の西ドイツ(現ドイツ)戦は極めて微妙。ジェフ・ハーストのシュートは、VARで審議すればゴールラインを割っていない公算が大きい。
その後のワールドカップも精彩を欠き、74年、78、94年大会は予選で敗れている。「愚直が過ぎるロングボール」「ガリー・リネカーに頼りすぎ」「“天才” ポール・ガスコインのセンスが活かしきれていない」などなど、各方面から手厳しい批判が殺到した。
また、デイヴィッド・ベッカム、ポール・スコールズ、リオ・ファーディナンド、スティーヴン・ジェラード、フランク・ランパードなどの絢爛豪華なスターを擁したチームも、所属クラブ間のライバル意識から統一感を欠き、国民の期待を大きく裏切っている。
度重なる失態に業を煮やしたFA(イングランド・フットボール協会)が、長期的なプランで強化に乗り出したのは1997年のことだ。各地から才能豊かな少年を集め、あしたのイングランド代表をじっくりと育成することになった。
その甲斐あって、若手のビッグトーナメントでは次々と好結果がついてきた。アンダー17は14年ヨーロッパ選手権と17年のワールドカップを、U19は17年と22年のヨーロッ選手権を勝ち取った、さらにU20は14年に世界を制し、U21は今夏のヨーロッパ選手権でテッペンに立っている。
さて、現チームの長所は分厚い選手層だ。
ライトバックはリース・ジェイムズ、カイル・ウォーカー、キーラン・トリッピア、トレント・アレクサンダー=アーノルド多士済々だ。
負傷のために今回は招集が見送られたルーク・ショーとベン・チルウェルは世界でもトップランクのレフトバックであり、成長著しいリーヴァイ・コルウィルはレベルの高い定位置争いに割って入る勢いだ。
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