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サッカー フットサル コラム 2023年9月29日

あまりにも厳しい日程が不調チェルシーに襲いかかる

粕谷秀樹のOWN GOAL,FINE GOAL by 粕谷 秀樹
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リース・ジェイムズ

R・ジェイムズはワールドクラスのライトバックだが、負傷による戦線離脱も少なくない

惨憺たる状況だ。

ウェズレイ・フォファナ
クリストファー・エンクンク
ロメオ・ラヴィア
ベン・チルウェル
リース・ジェイムズ
カーニー・チュクウェメカ
トレヴァー・チャロバー
マーカス・ベッティネッリ
ブノワ・バディアシル

9月28日時点で、チェルシーは9人もの選手が故障者リストに名を連ねている。しかも、膝にメスを入れたフォファナは今シーズン絶望の重傷で、プレシーズンマッチで膝を痛めたエンクンクの復帰は、早くて12月中旬だ。

また、ニコラ・ジャクソンは累積警告により10月2日のフラム戦に出場できず、前節のアストンヴィラ戦で一発退場となったマロ・ギュストには、3試合の出場停止処分が科された。

さらに、ジェイムズの問題行動まで露見した。先述したアストンヴィラ戦で、ジャレッド・ジレット主審をはじめとするマッチオフィシャルを不適切、かつ暴力的な言葉を用いて罵倒したという。いま、ジェイムズはハムストリングの負傷で戦列を離れているが、復帰後に重大なペナルティが言いわたされるかもしれない。

新加入の選手が多いうえに負傷者も続出しているため、チェルシーは一向に上向かない。とくに攻撃陣が精彩を欠き、6節終了時点の5ゴールは下から数えて三番目。OBのディディエ・ドログバや多くのメディアが指摘した「ストライカー不足」を、象徴するかのようなデータだ。

そして10月21日から、厳しい日程がやって来る。

10/21:アーセナル(H)
10/28:ブレントフォード(H)
10/31:ブラックバーン(H)
11/06:トッテナム(A)
11/12:マンチェスター・シティ(H)
11/25:ニューカッスル(A)
12/02:ブライトン(H)
12/06:マンチェスター・ユナイテッド(A)

10月31日のブラックバーン戦(リーグカップ4回戦)は変更、順延の可能性があるものの、そのほか7試合は強敵、難敵ばかりだ。昨シーズンのトップ4に加え、2トップの圧力はリーグでもトップクラスのブレントフォード、今シーズン好調のトッテナム、日本の “至宝” 三笘薫を擁するブライトン。実に厳しい。

もちろん、チェルシーのポテンシャルをふまえれば全勝する可能性はあるとはいえ、現状から判断すると悲観的にならざるをえない。1試合の平均ゴールが0.83では、たとえホームでもアーセナルやシティから3ポイントを奪う確率は絶望的に低い。

「選手たちを信じてやっててくれないか」

マウリシオ・ポチェッティーノ監督はサポーターに呼びかけたが、信頼を回復するためにはフラム戦(先述)の試合内容がカギを握る。攻守ともに圧倒し、複数得点、クリーンシートで勝利を収めれば、9月27日に行われたブライトンとのリーグカップ3回戦に続いて連勝すれば、暗く沈んだチームの雰囲気もサポーターの感覚も好転するだろう。

ただ、「長期的な展望に基づいて」とつねづね語るオーナー代表のトッド・ベーリー氏は、トーマス・トゥヘルとグレアム・ポッターに辛抱できなかった。仮にフラム戦を落とした場合、ポチェッチーノの首筋に冷たいものが走るかもしれない。

文:粕谷秀樹

粕谷 秀樹

ワールドサッカーダイジェスト初代編集長。 ヨーロッパ、特にイングランド・フットボールに精通し、WWEもこよなく愛するスポーツジャーナリスト。

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