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サッカー フットサル コラム 2023年8月25日

序盤戦でふたつや三つもポイントを落としちゃいられない

粕谷秀樹のOWN GOAL,FINE GOAL by 粕谷 秀樹
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メイソン・マウント

トッテナムに0-2の敗北。今シーズンもユナイテッドはアウェーで勝てないのか!?

スタートダッシュは難しいだろうな──。

プレシーズンマッチの印象である。

マーカス・ラシュフォードはセンターフォワードに起用されると窮屈そうだ。サイドに比べるとスペースがなく、相手DFを背負う形も得意ではない。

カゼミロは予想以上にふっくらして戻ってきた。試合を重ねるうちにシェイプされるだろうが、腰まわりに油断が感じられた。

また、補強も相変わらずスピード感がない。メイソン・マウントとアンドレ・オナナ、ラスムス・ホイルンドを獲得したとはいえ、当初の予定より一週間から十日ほど遅れて契約に至っている。

こうした時間のズレがチーム編成に少なからぬ影響を及ぼすことを、マンチェスター・ユナイテッドの強化スタッフは長く長く理解していない。

しかも、オーナーのグレイザー・ファミリーは売却を明らかにした後、早くも九か月が経過した。8月23日に流れた「カタールの王族が買い取った」との情報も、発信源はお馴染み『THE SUN』である。

ユナイテッドは早くもつまずいた。ホームの開幕戦はウォルヴァーハンプトンに大苦戦のすえ1-0。2戦目は敵地ロンドン・スタジアムでトッテナムに0-2。昨シーズンもアウェーは8勝3分8敗と、ポイントを大きくロスしている。

エリク・テンハフ監督は、2試合ともラシュフォードの1トップを採用した。プレシーズンマッチ同様、まったく機能しない。例によって、攻→守の切り替えを疎かにしている。カゼミロはプレー強度に欠け、リサンドロ・マルティネスも粘り強い彼らしくなく、あっさり抜かれるシーンが目についた。

さらにブルーノ・フェルナンデス、アレハンドロ・ガルナチョ、アントニーが決定機をモノにできない……。まるで、昨シーズンのコピーを見ているかのようだった。

わずか2試合で今シーズンを判断するのは早計だ。元キャプテンのロイ・キーンはいつものように感情的になり、「ヤツらはただのガキだ」と怒り心頭に発していたものの、ラシュフォードの持ち場はやはり左ウイングだったと再確認できた。ラファエル・ヴァランは安定し、気合に満ちあふれていた。好材料もあるじゃないか。

さて、今週末は本拠オールド・トラッフォードにノッティンガム・フォレストを迎え撃つ。昨シーズンの開幕戦でブライトンに敗れた後、ホームでは15勝3分“無敗”。ユナイテッドに心血を注ぐサポーターの大歓声は絶対的なアドヴァンテージだ。

しかし、本稿執筆時点でホイルンドを背中の痛みが取れず、プレミアリーグデビューは先送りになる公算が大きい。3戦連続でラシュフォードの1トップか。いやいや、サンチョのゼロトップを試した方がいい。プレシーンマッチでは手ごたえがあったはずだ。

トッテナム戦で負傷したマウントに代わってクリスティアン・エリクセンが中盤センターに入り、レフトバックはタイレル・マラシアか、あるいは若手のアルバロ・フェルナンデスか。ルーク・ショーが木曜日の練習中に筋肉の違和感を訴えたため、週末の一戦は欠場する見込みだ。

それでも、フォレスト戦は勝利が必須だ。第4節はアーセナル、続く5節はブライトンと難敵が続く。序盤戦で、ふたつや三つもポイントを落としちゃいられない。

文:粕谷秀樹

粕谷 秀樹

ワールドサッカーダイジェスト初代編集長。 ヨーロッパ、特にイングランド・フットボールに精通し、WWEもこよなく愛するスポーツジャーナリスト。

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