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サッカー フットサル コラム 2023年8月8日

ちゃんとした監督に率いられた、ちゃんとした選手たちが掴んだ日本一。インターハイ決勝 桐光学園高校×明秀日立高校マッチレビュー

土屋雅史コラム by 土屋 雅史
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普段は保健体育科の教員でもある萬場監督も、その難局を乗り越えた選手とスタッフについて、誇らしげに言葉を重ねる。「春先の不安定な状態から、選手、スタッフ、保護者、みんながサッカーに対する環境をちゃんと作ろうと考えてくれて、今の凄く充実している状況があるというのはハッキリしているので、そのご褒美的なイメージが今大会は強いです。選手も選手で『練習したいけど、させてもらえない』みたいな状況が続いたので、本当に苦しんだ分の“跳ね返り”が、こうやってちゃんと彼らにあったことが、監督というよりも、先生として嬉しいです。教育的な立場で、やっぱり『ちゃんと向き合ってきたことが、こういうことになっているよね』ということが大事かなって」

今大会におけるコーチングスタッフの役割分担に対して、萬場監督が言及した言葉も、また振るっていた。「僕はトップチームだけの監督ではなくて、『チーム全員の監督でいたい』ということは常々みんなわかっていることなので、勝っているところでわざわざ『オレが前に』なんていう考えはなくて、チームが勝つことが大事なので、伊藤に先頭に立ってもらうというのは、僕としても新しい位置づけでやれたなとは思っています」。

ちゃんとした“チーム全員の監督”に率いられた、ちゃんとした選手たちが掴んだ日本一。明秀日立が真夏の主役を、鮮やかに、逞しく、さらっていった。

明秀日立高校を支える3人。左から萬場努監督、伊藤真輝コーチ、大塚義典GKコーチ

文:土屋雅史

土屋 雅史

土屋 雅史

1979年生まれ。群馬県出身。群馬県立高崎高校3年時には全国総体でベスト8に入り、大会優秀選手に選出。早稲田大学法学部を卒業後、2003年に株式会社ジェイ・スカイ・スポーツ(現ジェイ・スポーツ)へ入社し、「Foot!」ディレクターやJリーグ中継プロデューサーを歴任。2021年からフリーランスとして活動中。

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