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サッカー フットサル コラム 2023年7月18日

Bチームの競争力低下、今季23-24の2部リーグにはビジャレアルBしかいない

木村浩嗣コラム by 木村浩嗣
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ラウール・ゴンサレス(レアル・マドリー Bチーム監督)

ラウール・ゴンサレス(レアル・マドリー Bチーム監督)

私がスペインに住みはじめた93-94シーズン、2部リーグにはバルセロナ、レアル・マドリー、アスレティック・ビルバオのBチームがいた。数年後にはアトレティコ・マドリーのBチームが黄金期を迎え、98-99には優勝寸前(2位)までいった。当時、私は地元のサラマンカ(最初の監督は後にヴィッセル神戸を率いたファンマ・リージョだった)のソシオで2部の試合をよく見ており、“強豪はBチームですら強い”というのが強烈に印象に残っている。

あれから30年、今季23-24の2部リーグにはビジャレアルBしかいない。バルセロナBが最後に参戦したのは17-18、レアル・マドリーは13-14。ここ10年ほどは2部へ昇格して来てもほとんどが1年で降格。Bチームが皆無のシーズンも珍しくなくなってしまった。

3週間前のコラムで、ラウール・ゴンサレス率いるレアル・マドリーBが昇格できず、同じプレーオフでバルセロナB、セルタB、ソシエダBも敗退したことをお伝えした。

Bチームはなぜ競争力を失ってしまったのか?

理由は3つある。

1つは、あのボスマン判決による外国人選手の増加。

EU(欧州連合)とEUに準ずる国の選手が外国人扱いされなくなってスペインに流入し、2部リーグのレベルを上げてしまった。

もう1つは、Bチームの低年齢化。

13-14からBチームの選手に23歳(GKは25歳)の年齢制限が設けられた。これは“Bチームの隠れトップチーム化”を防ぐためだったが、結果的に競争力を下げた。

3つ目は、若手タレントのキャリアプランからBチームが外れかけていること。

ラウールのチームの平均年齢が19歳ちょっとだったことはお伝えした。今や17歳や18歳でトップリーグにデビューする時代。若手抜擢への恐怖心が薄れ、3部相当のリーグに参戦するBチームに“二十歳を越えて所属するのは時間のムダ”という空気が生まれている。

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