ラウール・ゴンサレスが率いるレアル・マドリーBチームが2部昇格を逃す

ラウール・ゴンサレス（レアル・マドリー Bチーム監督）

レジェンド、ラウール・ゴンサレスが率いるレアル・マドリーのBチームが2部昇格プレーオフに敗れるのを見ながら、「若さ」とは何かを考えていた。

若さとは、詰めが甘いことであり、プレーが軽いことであり、執着心が足りないことであり、体ができていないから当たり負けることである。

延長後半に勝ち越し、残り6分間を守り切れば良い場面で、自陣エリア付近で奪ったボールを大きくクリアせず、繋ごうとして奪い返され、プレスを忘れて審判にファウルをアピールし3人が棒立ちになっている隙にスルーパスを通され、失点をした。軽率な判断で、軽率なプレーで、軽率な対応だった。

前に大きく蹴れば済むことだが、欲を出してパスを繋ごうとしたことが仇になった。

タレント集団なのだから後ろから繋ぐ普段通りのプレーをしたのだろうが、正念場なのだ、「普段通り」にこだわっている場合ではなかった。みっともなくてもいい。アンチフットボールと呼ばれてもいい。ドカン、ドカンと蹴りまくって時計の針が進むのを待つべきだった。