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U-21欧州選手権 優勝はイングランド代表
先週末、U-21欧州選手権の決勝が行われ、イングランドが39年ぶりの優勝を飾り、スペインは残念ながら準優勝に終わった。後半ロスタイムのPKを決めていれば延長戦に持ち込めたのだが、内容的にはイングランドの方が上だったので、まあ順当な結果だと言える。技術の高いスペインのポゼッション対フィジカル優位のイングランドのカウンター、という構図はお馴染みのもので、勝つ時も負ける時もある。アンダー世代は育成という意味が大きいので、結果は二の次。欧州の中で依然スペインが育成強国であることを証明できたことが重要だった。
スペインは近年この大会で圧倒的な強さを誇っている。優勝5回はイタリアと並んで最多だが、イタリアは90年代に4度優勝後、02-04大会を最後に勝てていない。一方、スペインは09-11大会以降3度優勝し2度決勝に進んでいて、準優勝4回は最多。新世紀は「スペインの時代」だと言っていい。
とはいえ、不安がないわけではない。
それが選手の小粒化だ。
今回の準優勝チームの決勝スターティングメンバーにはトップリーグのレギュラー級(プレー時間2000分以上)が3人しかいなかった。うち2人はトップ・オブ・トップとは言い難いポルトガルリーグに参戦中で、2部と3部に参戦中の選手もそれぞれ1人ずついた。11-13大会の決勝スタメンの5人、15-17大会は同9人、17-19大会は同4人がトップリーグのレギュラー級で、下部リーグ参戦中の選手はゼロだった。
もう一つ、小粒化を象徴するのが、今大会決勝スタメン中3強(レアル・マドリー、バルセロナ、アトレティコ・マドリー)のトップチーム所属選手がゼロだったこと。
11-13は6人、15-17と17-19は2人ずついた。特に、11-13の決勝に4人(テージョ、チアゴ、バルトラ、モントージャ)を送り込んだ後は3大会連続でゼロに終わったバルセロナの衰退が目立つが、レアル・マドリー(0→1→2→0)とアトレティコ・マドリー(2→1→0→0)も傾向は変わらない。
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