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サッカー フットサル コラム 2023年6月23日

神奈川ダービーのキーポイントは異なるボランチのキャラクター!川崎フロンターレU-18×横浜F・マリノスユース マッチプレビュー【高円宮杯プレミアリーグEAST第9節】

土屋雅史コラム by 土屋 雅史
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その青森山田戦では終盤に3列目から前線まで飛び出し、自ら奪ったPKを沈めて勝ち点1獲得に貢献。さらに、夏のクラブユース選手権出場を懸けたジェフユナイテッド千葉U-18との関東予選でも、左足の鋭いミドルをゴールネットへ突き刺すなど、『ゴールに関われるボランチ』像を着々と築いている。このポジションには昨年からレギュラーを務めてきた由井航太もいるだけに、ポジション争いは実に熾烈。誰がスタメンで出てくるかも含めて、この一戦もホームチームのボランチには要注目だ。

横浜F・マリノスユースでボランチを組んでいるのは、3年生の桑原颯太と2年生の上西遥喜。第2節の青森山田戦以降は、一貫してこの2人がスタメンとしてピッチに送り出され、高いクオリティで中盤の軸を担い続けている。

桑原は昨シーズンにK2(神奈川県2部)リーグで実戦経験を積んできたからこそ、「プレミアは確かにうまくいかないことも多いですけど、その分だけそれを超えた時に絶対成長して返ってくるので、やればやるほど、続ければ続けるほど、この場所は成長できます」と話すなど、ハイレベルな環境でプレーすることの意味を実感している。

タイプとしては攻守を繋ぐ“コネクター”のような役割が印象的だが、1年時には山根陸と角田惠風、2年時には島田春人、篠原佑岳、細川楓と、それぞれタイプの異なる“先輩”を間近で見てきただけに、このチームのボランチに求められるタスクは十二分に理解している。「自分もああなりたいとなった時には確実に基準も変わるので、大きな存在です」という“先輩”たちのイメージを頭に刻んできた桑原が、このダービーではどんな顔を見せるのかにも大いに注目したい。

上西はもともと昨シーズンまでトップ下を務めていただけに、攻撃へと関わる量と質は桑原以上に求められる中で、流通経済大柏戦では1ゴール1アシストを記録するなど、少しずつ数字という意味での結果も付いてくるようになり始めている。

「最近ではブスケツのプレーを見ていて、どこにポジショニングを取ればいいのかとか、受けたらいいのかというのは参考にしています。もともとはメッシが好きでしたけど」と笑いながら話す上西も、プレミアのステージで着実に成長している自分を感じている。この2年生ボランチが攻撃でどんな違いを見せてくれるのかが、アウェイチームの勝利の鍵を握っていることは間違いないだろう。

約1か月の中断を経て、ここから再びギアを上げようとする再開初戦で、お互いに目指すのは勝ち点3だけ。勝利のみが求められる神奈川ダービーから目が離せない。

横浜F・マリノスユース・桑原颯太

文:土屋雅史

土屋 雅史

土屋 雅史

1979年生まれ。群馬県出身。群馬県立高崎高校3年時には全国総体でベスト8に入り、大会優秀選手に選出。早稲田大学法学部を卒業後、2003年に株式会社ジェイ・スカイ・スポーツ(現ジェイ・スポーツ)へ入社し、「Foot!」ディレクターやJリーグ中継プロデューサーを歴任。2021年からフリーランスとして活動中。

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