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サッカー フットサル コラム 2023年6月14日

任されたタスクは必ず遂行する。サガン鳥栖U-18・堺屋佳介が醸し出す“必殺仕事人”の空気感 【NEXT TEENS FILE.】

土屋雅史コラム by 土屋 雅史
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春先には少しケガで出遅れていたが、その期間で逆に自身のサッカーへの想いを実感することに。復帰した3月のサニックス杯でも大事なゴールをマークすると、「サッカー、メチャメチャ楽しいですね」と笑っていた表情が印象的だった。

インサイドハーフでの出場が続く今シーズンは、改めて数字にこだわっているという。「今年は結果が一番大事だと思うので、ゴールを決めることだったり、アシストすることだったり、チームに貢献することで、他の選手との違いを見せられるんじゃないかなと思います」。

だが、プレミアリーグではここまで7試合を消化して、まだ1得点にとどまっている。チームの総得点も現状ではリーグ全体で下から2番目の数字。ゴールへ積極的に関わり、明確な結果を残すことが、今年の堺屋には今まで以上に求められていることも間違いない。

トップチームへ5人の選手を送り出し、プレミア制覇まで達成してしまった昨シーズンと比較されることは、どうしても否めない。現状ではなかなかエンジンが掛からす。プレミアでも10位に沈んでいるからこそ、余計に周囲からの見られ方も気になるはず。ただ、堺屋はシンプルな思考を携えている。

「あのチームと比べ過ぎるのも良くないですけど、周囲から『チャンピオンチームだ』と見られていることはわかっています。確かにプレッシャーはありますし、比較もされるんですけど、自分たちは自分たちらしく戦っていかないといけないと思いますし、手応えは掴みつつあります」。

絶対に実力はある、と信じている。あとは少しだけ噛み合っていない歯車を、全員の努力で着実に噛み合わせていくだけ。去年は去年。今年は今年。自分たちは自分たちらしく、日常からできることを積み重ねていくだけだ。

堺屋にとって、そのマインドは自分が背負っている番号にも当てはまる。託されたのは10番。前任者は今シーズンからドイツの世界的な名門クラブ、バイエルン・ミュンヘンに在籍している福井太智。言うまでもなく、日本の未来を担っていくことを期待されている偉大な“先輩”だ。

「10番は重いですね(笑)。重すぎです」と苦笑しながらも、続けた言葉に自覚と覚悟も滲む。「自分が上を目指していく中で、トップ昇格や2種登録をされればチームも強くなっていくと思いますし、自分自身もレベルアップできるかなと思っています」。

あくまでも自分は自分らしく。鳥栖U-18で輝く必殺仕事人。ここから新たな10番像を築いていく過程で、自身の中での理想と目の前のプレーが確かな線を結んだ時、きっと堺屋はチームをしなやかに浮上させていくはずだ。

文:土屋雅史

土屋 雅史

土屋 雅史

1979年生まれ。群馬県出身。群馬県立高崎高校3年時には全国総体でベスト8に入り、大会優秀選手に選出。早稲田大学法学部を卒業後、2003年に株式会社ジェイ・スカイ・スポーツ(現ジェイ・スポーツ)へ入社し、「Foot!」ディレクターやJリーグ中継プロデューサーを歴任。2021年からフリーランスとして活動中。

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