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サッカー フットサル コラム 2023年4月25日

『ヴィッセル神戸U-18・安部雄大監督が考える「指導者としての振る舞い」 高円宮杯プレミアリーグWEST ヴィッセル神戸U-18×サガン鳥栖U-18マッチレビュー』

土屋雅史コラム by 土屋 雅史
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「もちろんたくさんの選手の中から這い上がってくるような競争も、その中で試合に出られない仲間を背負ってプレーすることも、我々にはできないことですし、僕自身はJクラブにいる彼らに変な意識を持たせないようにすることが大事かなと思っています」。常に他者へのリスペクトの精神を携えながら、広い視野で物事を捉える人だということは、この一連の話からも窺えるはずだ。

この日の鳥栖U-18との試合は、先に2点を奪われる苦しい展開に。2失点目はセットプレーからの失点だったが、安部監督には気になることがあったという。「ちょっと軽率だったなと。あれは間接FKだったと思うんですけど、それに対してカベに人数をかける必要があったのかというのは、反省材料かなと思います」。失点の流れはスポットに立った1人が小さく蹴り出し、それを浮き球パスでエリア内に送られ、ファーでフリーになった選手にヘディングで決められた形。ワンプレーへのこだわりも、紡いだ言葉に垣間見える。

最後は坂本が後半アディショナルタイムに劇的な同点弾を叩き込み、勝ち点1を手にしたものの、だからこそ気にしておきたい課題も明確に共有する。「最後まで諦めずに追い付いたことは、3-0で負けた先週から半歩前進した部分はあるんですけど、選手たちに伝えたのは『劇的な同点ゴールで課題をごまかさないようにしましょう』と。『そうなる前に、そうならないようにしなくてはいけない部分があるんじゃないか』と。試合の入りも悪かったですし、ちょっとしたセットプレーの隙は改善していきたいと思います」。

「やっぱり去年もそうでしたけど、苦しい時に我慢することを受け入れることは大事です。特に“時間”のところは結構うるさく言っているんですけど、今日は1失点目(2分)と2得点目(90+3分)で両面が出たかなと。あの時間って本当にサッカーではスコアが動く時間帯なので、そこは勝ち点3にするのか、勝ち点1になるのかの1つのポイントかなと思っています。“勝ち点1”はその日はダメージがあるんですけど、のちのち効いてくるというのは去年感じたので、これが引き分けで良かったと思えるように、今日は悔しいですけど、また巻き返していきたいなと思っています」(安部監督)。課題を振り返りながら、前向きなフレーズが滲むあたりも、この人の多面的な魅力を現わしているようで面白い。

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