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サッカー フットサル コラム 2023年4月25日

カウンター型が主流となった今年のJリーグ ポゼッション志向の川崎はどう対応するのか?

後藤健生コラム by 後藤 健生
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リードされた浦和は次第に攻撃のギアを上げていく。

前半からの激しい攻防で選手たちに疲労がたまりはじめた73分、川崎の鬼木達監督が3人を同時交代。浦和のスコルジャ監督も、川崎と同時にストライカーのブライアン・リンセンを投入。さらに80分に3人同時交代のカードを切った。

この交代でゲームのリズムが変わった。直後の81分、交代で入ったばかりの17歳、早川隼平が川崎の分厚い守備をかわして左サイドで荻原拓也につなぎ、荻原のパスを受けたリンセンが同点ゴールを決めた。

その後も浦和がチャンスを何度かつかんだが、結局、そのままゲームは動かず、試合は1対1の同点で引き分けに終わった。

川崎にとってはまたもホームでの勝利をつかめず、しかも押し込まれる時間が長くなってしまった。しかし、僕は川崎がこれまでにないような戦い方をしたことに注目した。

特筆されるべきは激しい守備の姿勢だ。相手ボールを奪うために前線から激しくプレッシングをかけ、切り替えを速くして、奪ったボールを素早くつないで一気に攻撃に移る。

当たり前と言えば当たり前のことだ。だが、川崎にとってはこれは新しいやり方と言ってもいい。

2012年に川崎の監督に就任した風間八宏監督はゆっくりとパスをつなぐ独特のサッカーをチームに落とし込んだ。

走らなくても、ボールを少し動かすだけ、体の角度を少し変えるだけでも相手のマークを外してパスをつなぐことはできる。それが、風間のサッカー観だ。

2017年に鬼木監督が就任すると、相手の裏を衝くスルーパスやロングボールによる攻撃も取り入れてついに悲願のリーグ優勝を遂げ、「常勝軍団」が出来上がったのだが、いずれにしても風間監督が作り上げたパス・サッカーが川崎のベースだった。

川崎の時代、あるいはポゼッション・サッカーの時代は昨年まで続いた。

2022年シーズンは主力選手の相次ぐ流出とケガ人の増加で苦しみぬいたものの、それでも川崎は粘り強く戦って準優勝。今シーズンの巻き返しが注目されていた。

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