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後半17分に投入された久保建英と指示を出すアルグアシル監督
先週のコラムで書いた、「久保建英が先発落ちする」、「[4-3-3]でスタートし3トップは左バレネチェア、中央セルロート、右チョー」というのは、右がオヤルサバルだった点を除いて当たった。
前日の会見でアルグアシル監督が、「最も得点力のあるメンバーで臨んだ前半よりも、「[4-3-3]の後半の方がチャンスが多かった」と言っていたので、まあ先週の分析と同じ様な見方をしていたということ。
試合から改善点を見つけ出して修正する、というのは監督の仕事の基本である。
結果は2-1で勝利。失点はCBの個のミス、得点はいずれも左SBアイエンのセンタリングからのヘディングシュートによるものだった。
SBがセンタリングできる状況にした、というのは[4-4-2]から[4-3-3]へのシステム変更の効果だった。というのも、サイドに開いてグラウンドを広く使うことができていたからだ。
メカニズムは大まかに以下の通り。
当初、左右のウインガー、バレネチェアとオヤルサバルはスペースのあるライン際まで開いている。彼らが開くことで内側にいるMFスビメンディ、シルバ、メリーノにスペースができる。この状態からウインガーとMFの間でボールを触りながら前進する。
ボールが敵陣に入る頃には、SBが上がるために十分な時間ができている。
ここでウインガーが内側に切り込んで来てサイドのレーンを空ける。そのレーンを通ったSBが攻撃参加し攻撃に厚みを加える。フィニッシュは、SBからのセンタリングを3トップとシルバ、2列目からメリーノが仕留める形で行う。
こう書くと、良いことばかりのようだが、もちろん欠点もある。内側にスペースがあるのでここでボールロストすると、中央の守備が薄く危険なカウンターを喰いやすい。
昨日のソシエダはこの欠点を(1)ファウルで止める、(2)SBの攻撃参加は1人だけで、もう1人のSBは後ろに残る、というやり方でケアをしていた。
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