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サッカー フットサル コラム 2023年3月22日

ユナイテッドの前に尋常ではない日程が立ちふさがった

粕谷秀樹のOWN GOAL,FINE GOAL by 粕谷 秀樹
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ブルーノ・フェルナンデス

ブルーノ・フェルナンデス

完全な戦闘態勢は整えられていない。

ドニー・ファン・デ・ベーク、クリスティアン・エリクセン、アントニー・マルシャル、アレハンドロ・ガルナチョが負傷のため戦列を離れている。現地時間3月12日のサウサンプトン戦で退場処分となったカゼミーロは、4月初旬のプレミアリーグ3試合に起用できない。

エリク・テンハフ監督の期待を裏切っているファン・デ・ベークとマルシャルはともかく、エリクセンとカゼミーロは中盤の核であり、ガルナチョは貴重なスーパーサブだ。エリクセンは早ければカゼミーロとともにフォレスト戦で復帰できそうだが、ガルナチョの再登場は5月初旬と伝えられている。

マンチェスター・ユナイテッドは胸突き八丁を迎えた。

インターナショナルマッチ・ウィークが明けると、4月2日からニューカッスル、ブレントフォード、エヴァートン、ノッティンガム・フォレスト、トッテナム、アストンヴィラとプレミアリーグが6試合、セビージャとのヨーロッパリーグが2試合、FAカップ準決勝のブライトン戦を含めると合計9試合の過密日程だ。

さらに5月のプレミアリーグはウェストハム、ウォルヴァーハンプトン、ボーンマス、フラムのほかに、ブライトン戦とチェルシー戦が組まれる予定だ。前者はFAカップ準々決勝、後者は準決勝のために変更を余儀なくされ、4月中にはスケジューリングできないことが明らかになっている。

また、セビージャを破ってEL準決勝に進出するとユベントス、もしくはスポルティングとのホーム&アウェーだ。こうして5月も最大で8試合。心身ともに疲労のピークを迎える最終盤に、尋常ではない日程がユナイテッドの前に立ちはだかろうとしている。

当然、ひとりでも多くの選手が欲しい。フルトレーニングに復帰したマルシャルは、4月からラインアップに入れるのだろうか。FAカップ準々決勝でパス能力の限界を改めて露呈したスコット・マクトミネイは、どのポジションなら戦力として計算できるのだろうか。

この一戦で中盤センターとしてもさすがのパフォーマンスを発揮したブルーノ・フェルナンデスは、カゼミーロ不在のニューカッスル戦、ブレントフォード戦、エヴァートン戦でも下がり目に位置するのだろうか。

期待と不安が錯綜する。

すでにリーグカップを獲得し、ELとFAカップを合わせたカップトレブルの可能性が残っている。プレミアリーグで4位以内に入り、チャンピオンズリーグ出場権の奪還も濃厚になってきた。

だが、本稿執筆時点で33勝6分7敗。すでに46試合も闘っている。先述したように4〜5月で最大17試合。ELとFAカップで決勝に進出した場合、今シーズンの試合消化数は65にも達する。

先行されながら追いついたり、逆転したりした試合が今シーズンは10試合もある。ユナイテッドに粘りが出てきた証とはいえ、からだが疲れてくると思考能力は必ず鈍る。B・フェルナンデスに至っては、身を粉にして44試合も善戦健闘してきた。

頼りになるゲームキャプテンの肉体が、悲鳴をあげなければいいのだが……。

文:粕谷秀樹

粕谷 秀樹

ワールドサッカーダイジェスト初代編集長。 ヨーロッパ、特にイングランド・フットボールに精通し、WWEもこよなく愛するスポーツジャーナリスト。

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